日々・戯言の叫び

感じた事とか色々、表に出せない事を吐き出す独り善がりで嘘つきな日記

疲れた・・・

2017-06-18 21:07:32 | 小ネタ
朝から買い物やら用事やらであっち行ったりこっち行ったりして疲れた。
忙しいわけではなかったんですが、どうせなら一緒にすましておこうと。
そうやってたらなんか色々と。
うん、疲れました。
本日もいつもの二次創作。

しぶの投稿小説を見ていて、もうちょっと読みやすければ!と思うのがある。
いや私も誤字脱字すげーので人のこと言えないんですが。
でも、もう少し句読点を! もうちょっと読みやすく!!とか思ってしまう。
面白いんですけど、だからこそそういう部分が気になる。


6つ子。
パラレル。
いつもパラレルじゃんとか言わない。
庭師ジェイソンとお坊ちゃん次男。
NOT6つこ。


この手はきっと君のため


「いちまちゅ!」

ぱちりぱちり。
大きな鋏で余分な枝を切り落としていた一松の背中に舌足らずな声がかかる。
無言のまま、振り向きもせずただ只管に枝を切り落とした植物の残骸を集める一松に再び声。

「いちまちゅ、あそぼうじぇ?」

「・・・・・・今仕事中だよ」

白いマスクの裏に息を吐いて言うと、汚れたエプロンが小さな手で引っ張られた。

「やだやだやだぁ! あそぶのぉ!!」

手の主は全身で駄々こねる。
やれやれとようやく視線を向ければ一松の腰にも頭の天辺が届かない小さな子供。
仕立てのいい服を着た、この家の旦那様の一人息子――御歳三つのカラ松。
片手には以前気まぐれで一松がくれてやった青い眼鏡をかけたオレンジの猫の縫い包みを、ぎゅっと大事そうに抱いている。。
おそらく世界一有名な殺人鬼と同じ仮面を被っている一松に懐く子供を憐れだなと少しだけ思う。
街外れの森の中に佇む、高い柵に囲まれた大きな洋館。
そこで一松は庭師として働いていた。
屋敷の主人の一人息子であるはずだが、幼いカラ松が一人で歩き回りただの庭師に会いにこれるのは誰も子供の事を見ていないから。
一応世話役はいるし、危ない場所に行けば流石に注意されるが本気では心配しない。
あくまで仕事。給料分の働き以上のことはしない。
カラ松の父親、この屋敷の主人が嫌われているから。
一松は半年ほど前から勤めだした新参者だが、たった半年でもわかるほど雇い主の性格は最悪だった。
見栄っ張りで虚栄心の塊でけち臭い。ごてごてと飾りつけた外面は気持ち悪く、品と言うものは見受けられない。主人の奥方も同様の人間で。
金持ちに対する偏見の中で悪いものを寄せ集めればきっとこんな形になるだろうと言う人間だった。
大金持ちの癖に給料は安く、些細な失敗にすらヒステリックに喚き散らす心の狭さ。
ゆえに坊主憎けりゃ袈裟まで、でその息子であるカラ松の面倒をまともに見る使用人などいやしない。
子供ながらに周囲の大人の無関心を感じ取っているのかカラ松は一松以外の人間の前では大人しくしている。
一松に見下ろされたカラ松は何が楽しいのかにこにこ笑って、きゅっとズボンを掴んだ。

「にゃんにゃん、いちまちゅにゃんにゃん!?」

「はいはい。怖がらせるなよ」

手を繋いで庭のさらに奥。
茂みのちょうどよく開けた場所、数匹の猫が日向ぼっこの真っ最中。

「にゃんにゃー」

一松の言いつけ通り静かに近付いてゆく。
灰色っぽい猫の傍にしゃがみ込み、ゆっくりと背中を撫でる。

「にゃんにゃん、かわいー。いちまちゅ、かわいーねぇ」

「そうだね」

一緒にしゃがみ込んで猫を抱き上げ、一松も頷いてやる。
隣の子供は暢気にどこで憶えたのか、しぇらびーとふにふに笑っている。
子供に怖がられるタイプの人間である自分にこれほどまで懐いているのは、一松しかまともにカラ松の相手をしないからだろう。
義務だけで産まれた子供は当然親に放置され、使用人にすら存在を軽視される。
気の迷いで遊んでやった一松に懐くのも頷ける話だ。
少なくとも一松はカラ松とこうして一緒に過ごす時間を嫌っていない。
猫と戯れているカラ松は本当に楽しそうに、何かあるたび一松に手を振っては笑っている。
そのうち遊び疲れうとうとし始めたカラ松を抱き上げた。
屋敷に向かう途中他の使用人から向けられる視線がとても煩わしい。
別に媚を売っているわけではないし、善人ぶりたいとも思っていない。
他人の勝手な憶測は一松の精神をすり減らす。
これだから人間は嫌いなのだ。
この庭は広い。庭園と呼んだほうが相応しいだろう。本来ならば複数の庭師を雇うべきだが、主人のけち臭さによってこの屋敷の庭師は一松たった一人。
見栄っ張りで体面を気にする主人は人目につく場所だけを花で満たせばそれでいい。
屋敷の裏手や客の目から隠れる所なんかどうでもいいのだ。
一人で庭全体を見るのは大変だったが、人嫌いの一松にしてみれば他人とのコミュニケーションが最低限で済んで気楽に過ごせる。
給料は安いが衣食住は保障されているし、どこかに出かけたいとも思わない。そもそも街外れの立地ゆえに出かけることさえ一苦労。必然的に引き篭もる。それらを苦としない性分の一松にとってはこの環境はそれなりに気に入っている。
なによりここには猫が居る。
意図的に茂みを深くした誰も来ない一角、一松の大事な友達はのんびりと過ごしている。
友人である猫と戯れて、時折幼い坊ちゃんの相手をしてやって、そうやってきっと何事も無く月日はめぐると思っていたのに。
ジャンル:
きいて!きいて!
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