日々・戯言の叫び

感じた事とか色々、表に出せない事を吐き出す独り善がりで嘘つきな日記

肩めっちゃ痛い

2016-09-19 15:07:27 | 小ネタ
肩凝りが酷い。肩凝りを通り越してる気がする。
痛い。なんか凄く痛い。痛すぎて変な夢見た。
両側から手を引っ張られる夢。なんかかかったなぁ!!とか言って逆に引っ張り返してたけど。
そこで目が覚めた。自分で両手を繋いでたけど感覚が無い。なんだあれ?
いつもの6子のあれです。

某国民アニメの新シリーズの特報映像。
思わず真顔になるレベル。
色んなリセットが懸念されますが。どうなるんだろうか?
今シリーズがシリアス路線だったから次回シリーズはゆるふわ日常路線になるんだろうか?
絵柄変更はその表れか?
でも変わりすぎじゃね?


6つ子。
仲良し筋肉松の話。五男が苛めにあっていた話。


溺れるエゴイスト 表


大丈夫だ、十四松」
夕焼けを背に手を伸ばした兄の表情は逆光でよくわからなかったが。
優しく微笑む口元だけはっきりと見えた。

その日はいつにもまして機嫌が悪かったのだろう。
きっかけなんて何でもいい。
チョロ松はハロワ、トド松は女の子とデート。
家にいたのは長男、次男、四男、五男の四人だけ。
次男に当たりが強いと家族全員に認識されている松野家四男一松は飾った言葉をかけたカラ松の胸倉を掴みあげるだけでは済まさなかった。
振り上げた拳を顔へと命中させ、暴言を吐いた。

「うるせぇ! 死ね消えろクソ松! てめぇなんざ家族でも何でもないんだよ兄貴面すんじゃねぇ!!」

殴り飛ばされたカラ松は畳に転がったまま涙目で弟を見上げるだけだ。
そんなカラ松を庇ったのは十四松。
常の笑顔で後ろに匿う。

「ケンカは駄目っすよ、一松兄さん!!」

「十四松、そいつから離れろ!!」

「あーあー、ほら落ち着けって一松ぅ」

吠える一松を宥めるのは長男おそ松。

ぽんぽんと軽く背を叩くおそ松を睨みつけて、一松は大股に家を出て行ってしまう。

「もう、ホントしょーがねーなぁ、あいつは。
ちょっくら行ってきまーす」

軽く苦笑を浮かべやはり転がったままのカラ松を一瞥して、長男もまた家を出た。

「大丈夫っすか、カラ松兄さん?」

心配そうに兄を見下ろせば、彼はいつものニヒルな顔をする。

「ふぅ、問題無いぜブラザー」

無意味なほどに自信に満ち溢れた微笑に、十四松はなんだか泣きたくなってしまって起き上がったカラ松に抱きついた。

「うわ? どうした十四松? どこか痛いのか?」

おろおろしながら背中に腕を回し頭をなでてくれる兄は本当に優しい人だ。
なのに何故一松はあれほど兄を嫌うのか。四男の行き過ぎた対応を長男であるおそ松だって本気で咎めることは無い。
それはとても酷いと思う。
十四松には理解出来ない。なぜなら彼はイタイとかナルシストとかサイコパスとか言われる兄のことが大好きだから。
確かに意味不明な言動を取るがそれでも彼はいつだって優しい。兄弟を心から愛している。
いつも野球に付き合ってくれる、一緒に歌ってくれる。
松野カラ松が誰より家族思いで優しくて暖かい男だと言うことはみんなも知っているだろうに。
どうしてだろ?
考えてもわからない。
高校時代、十四松は酷い虐めを受けていた。
助けてくれたのはカラ松。
中学時代、なんとなくで野球部へと入った十四松はそこで野球の楽しさに目覚めた。
あからさまに弱小ではないが、大会に出てもあまり勝てないような、そんなチームだった。けれど、だからこそなのか部員達の仲は良く上下関係に余り厳しくなかった。上級生は下級生を可愛がり下級生は上級生を慕う。ある意味理想的なチーム。
和気藹々とした雰囲気の中、楽しく三年間過ごした十四松が高校でも野球部に属するのは必然だろう。
進学した高校の野球部は、中学のそれより強かった。
ただし中学生時代の野球部と比べれば、であり世間的な評価はそこそこ強いと言う程度。
だが、そのそこそこの強さは部員達に無駄なプライドを与えたようで上級生は下級生を見下し下級生は上級生に服従を強いられる、重苦しい箱庭となっていた。
余りの違いに唖然となったものの、純粋に野球を好いていた十四松はそんな場所でも頑張った。全力を尽くした。
それがいけなかったのかもしれない。
大人しい方だとは言え、もとが悪戯三昧の六つ子の一人。
幼少期から走り回って鍛えられた身体は思いの他高い運動能力を有していた。
手を抜くことを知らない十四松は結果として野球部で目立つ存在となり、良くも悪くも注目を集めてしまったのである。
野球部内で虐めの的にされてしまった。
主犯は三年生。
幼稚な自尊心を満足させるために威張り散らす彼らにとって、十四松は目障りだった。
物を隠される、ノートを破られる、ユニフォームを汚されるのは当たり前。
道具の片付けや雑用を全て押し付けられた。
仲の良かった同級生も先生も誰も助けてはくれなかった。
十四松は一人で耐えて、どんどん追い詰められていく。
助けを求めようと思わなかったわけではない。
誰よりも信頼の置ける血と肉と魂を分けた一卵性の兄弟たち。
彼らに手を伸ばそうとしたことはある。
己の現状を口にすれば絶対に助けてくれるだろう。なんとかしようと奮闘してくれるだろう。
言葉にしようとして、十四松の口は固まってしまう。
もしも――。
彼らまで虐められたら?
いまだ悪戯坊主が抜けないおそ松はそもそも問題児扱いで教師陣に受けが悪い。これ以上印象が悪くなるとこれからの高校生活に支障が出るかもしれない。
チョロ松はこれまでの悪童から真面目になろうとしている。クラス委員を張り切ってこなす兄に負担をかけたくない。
一松は生来の生真面目な性格が繊細さに繋がったのか内向的になりだし人と関わることを拒絶しだした。虐めなんて知ったら誰よりも悲しむだろう。
トド松は駄目だ。彼は十四松の唯一の弟であり守るべき相手。可愛い弟にこんなことを知られたくなかった。
たった一人全てを胸に抱えて吐き出す先も無いまま日々を何とか過ごしていた十四松に気付いたのカラ松。
その日は特別辛くて哀しくて。
笑顔を浮かべられない今の状態で家に帰ることも出来ずに河原で一人蹲っていた。膝を抱えた影だけが夕焼けの中で伸びていく。
ひそり、と。カラ松は十四松の前に現れ、寄り添ってくれた。
黙っていた弟を責めるでも謗るでもなく微笑んで抱きしめる。

「よく頑張ったな十四松。もう大丈夫だぞ、兄ちゃんがついてるからな」

どこまでも穏やかな声にこみ上げたのは安堵。十四松は泣いた。小さな子供みたいに喉が嗄れるくらいに泣いた。
それからカラ松はずっと十四松の傍に居てくれた。
演劇部だった兄は先輩からの嫌がらせで全ての準備を押し付けられ、朝誰よりも早く学校に向かわねばならない十四松と一緒に登校した。
早朝のさっぱりと冷えた空気を吸い込み、学校で発声練習がしたいんだと笑った。
休み時間は出来るだけ十四松のクラスに顔を出して色んな話をしてくれた。
放課後は演劇部の方が先に終わるのに十四松を待っててくれる。
押し付けられた雑用も一緒にこなしてくれたし、十四松の周囲に目を光らせてさりげなく庇ってくれていたのも知っている。
虐められるのは辛かったけれど兄が傍にいてくれるだけで耐えられた。
十四松は確かにカラ松に救われていたのだ。
そうしているうちに主犯の三年生が高校生にあるまじき行為――飲酒だか喫煙だか――をしたとして停学を食らい、見て見ぬ振りをしていた教師も学校から姿を消して野球部は平和になった。
虐めもなくなり十四松はまた純粋に野球を楽しめるようになったのである。

「カラ松兄さん、ありがとう!!」

「俺は何もしてないさ。お前が頑張ったからだよ」

「えへへ、でも兄さんがいなかったら俺・・・」

「――十四松」

ぽふりと弟の頭に手を置いて、カラ松はとても穏やかに目を細めた。

「良かったな。野球、頑張れよ」

「はい! 頑張りマッスマッスル!!」

兄の強さと優しさにどれだけ十四松が救われていたか。
きっとおそ松も一松も、家族の誰も知らない。
だからカラ松を軽んじる二人の態度に胸が痛む。
意識が過去に飛んでいた十四松は自分に抱きつかれたまま苦笑する兄の顔を見上げて、はっとした。
殴られた痕が痛々しさを増してた。

「あ、俺何か冷やすものもってくんねー!!」

ばたばたと駆ける背中に兄の転ぶなよーと言うのんびりした声が届いた。
濡れタオルを用意しながら十四松はだるんだるんに伸びた袖で顔を覆う。

「ひゃー、恥ずかしいっぺー」

思わず抱きしめてしまった。背中に回した腕は自分のもののはずなのに引き剥がせなかった。
くっついたままでいたかった、なんて。

「・・・カラ松兄さんに変な奴だって思われちゃったかな?」

カラ松が好きだ。
気付いたのは随分と前。
優しくて暖かくて強くていつだって守ってくれる。彼に抱いたのは兄弟に向けるものではなく。自覚したときは死にたくなった。
いつだって目をキラキラさせて歌うように言葉を紡ぐカラ松にこんな感情を持ってるなんて知られたくない。
でもこのままだといつか口にしてしまいそうで。
カラ松ならばきっと拒まない。甘やかしてくれるだろう。でもそれは十四松と同じ気持ち、だからではなく優しさから。

「困らせたくないっす」

びしゃびしゃになったタオルをぎゅっと絞って、十四松は弱弱しい笑顔で呟いた。
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