日々・戯言の叫び

感じた事とか色々、表に出せない事を吐き出す独り善がりで嘘つきな日記

梅雨らしくない天気が続きます

2017-06-17 21:32:51 | 小ネタ
さっぱり雨が降らないね!
蒸し暑いよりはいいですが、水不足が心配。
来週末から雨が降りそうと天気予報ででてますがどうだろうなー?
いつもの二次創作。

PCの調子が一部悪いらしく、スピーカーから音が出ない。
音楽を聴くためにはイヤホン必須。
現在使用しているイヤホンは片耳のみのタイプ。
それはいいですが、これ耳にかけるタイプなんですよね。
眼鏡かけてる人間には使い辛い!!
まぁあんまり何か聴くってのは無いからいいですけど。


6つ子。
マフィアとドン。
ただしドンの出番は無い。
キャストライトの石言葉、聖なる約束。


キャストライトを貴方へ に


「カ~ラ松。お前の仕事はこれなー。ちゃっちゃと片付けてくれよ」

ひらひらと薄っぺらい紙切れが一枚カラ松の前に投げ捨てられた

「ああ、任せろ」

床に落ちる前に素早く掬い上げカラ松は笑う。

「それじゃ、行って来るぜ」

「カラ松にーさん!」

部屋を出ようとした背中に声をかけたのは十四松。
まるで何かに急かされる様に、だるだるに伸びきった袖で口元を隠し、うろうろと視線を彷徨わせた後紡がれたのは思いもよらぬ言葉。

「ん? どうしたんだ」

「あ、あのね…俺も一緒にいこーか?」

「え?」

きょとんとしたカラ松が何か答えを口にするよりも早く、周囲の兄弟が否定する。

「何言ってるの十四松? いいんだよ、これはカラ松の仕事なんだから」

「はっ。弟に気を遣わせるとか…ホントどうしようもないクズだよね。生きてて恥ずかしくないの?」

「んもう、十四松兄さんは優しいんだからぁ。――さっさと行ってよねクズ松兄さん」

「さすが俺の弟、やっさしいなぁ~。でもこれはカラ松の仕事だからさ、言ってる意味解るよね?」

「あ…う、うん」

投げつけられる言葉の群れに、結局十四松は押し黙る。
それを見届け、カラ松はにこりと笑い今度こそ踵を返す。

「ああ、気を遣ってくれてありがとうな! でも俺は一人で大丈夫だ。行ってくるぜ」

普段通りの態度で部屋から出て行って――そうして二度と帰ってはこなかった。


仕事の内容はファミリーのシマで勝手な商売を行っているギャングの殲滅。ギャングと言っても粋がったチンピラが集まっただけの連中だ。ただ、だからこそ裏社会のルールも何も知らずに好き放題に無茶をする。
懇意にしている情報屋のイヤミとチビ太から必要な情報を買い、準備を万全に整え連中が根城にしている廃ビルへと踏み入った。
カラ松にとってみれば簡単な仕事だった。
所詮はチンピラ。プロの戦い方など知りはしない。
一時間とかからず、ビルの中は静寂に満たされた。
返り血で汚れた頬を拭い、仕事は無事完了したとおそ松にメールを入れる。
以前、同じような任務でひどい怪我をして数日ほど駆け込んだ闇医者のベッドの上で過ごす羽目になったとき、ようやく兄弟に連絡を入れればお前の怪我なんかどうでもいいから仕事をこなしたかどうかだけ知らせろと怒られて以来仕事を片付けたら真っ先にメールで報告するようにしている。
カラ松の扱いを知っているイヤミとチビ太には渋い顔をしてファミリーから抜けた方がいいと言われるが、その度にカラ松は曖昧な態度で誤魔化してきた。
何故ならカラ松は家族を愛しているから。
松造と松代は息子であるおそ松たちにファミリーを託して、海に近いとある地方で余生を過ごしている。
けれど、引退したとは言え先代ボスであった事実は消えない。
その命が狙われていた。
特に今はおそ松が派手に動き勢力を拡大している。疎ましく思う者は一定数居るのだ。
そんな連中の矛先が両親に向かわぬよう、秘密裏に動いていたのがカラ松。
狙う者を、動く者を、企む者を調べ上げて叩き潰す。
ある時はおそ松の名を使い、ある時はチョロ松の振りをして。兄弟の誰かを利用する。
彼らを狙えばこちらの命が危ないと、そう実しやかに囁かれる様になるまで。
ピーノの五人の悪魔の影を恐れて伸ばされる手が止まるまで。
おそ松たちが便利な道具としてカラ松を利用しているように、カラ松もまた同じ顔である兄弟たちの存在を利用していたのだ。
全ては愛し育ててくれた両親を護る為に。
カラ松は家族を――両親を愛しているから。
ファミリーも大きくなった。弱小と馬鹿にする命知らずはいない。おそ松たちも馬鹿では無い、下手なことをしなければ安泰だ。
頃合だろう。
カラ松は今日、ファミリーから姿を消す。
約束がある。待っていると言ってくれた人がいる。
仕事でヘマをし薄暗い路地に潜んでいる時に出会った一人の男。カラ松の命を救い、短い時間であったにもかかわらず心を通わせた。
『彼』はカラ松を求めてくれたのだ。
こんな俺でいいのかと何度も聞いた。
そんなお前がいいんだと『彼』は答えた。
目的を果たすまで待っていて欲しい。そんなカラ松のわがままを受け入れてくれて。
応えたいと願うのは当然だろう。
兄弟のことは当然愛している。彼らにも愛して欲しかったがもう仕方が無い。姿を消すのは申し訳ないしファミリーから兄弟から逃げる様で心苦しいが、けれど大丈夫だろう。兄弟は己がいなくても幸せだ。
むしろ異物である自分が愛する彼らに唯一にしてやれることが、いなくなることである。
きっと喜ぶだろう。
その光景を想像して少しだけ口元が綻んだ。
ファミリーへの裏切りは死を意味するが、そもそもいない者として扱われていた己にわざわざ追っ手を差し向ける可能性は少ないし、そんな価値も無いだろう。

「さよならだ」

携帯電話を投げ捨てる。

「待っていてくれよ、ドン」

細いチェーンで吊るされた小さく目立たないペンダントトップを取り出し、目を細める。
別れ際、『彼』が掛けてくれたもの。
愛しそうに呟いて、躊躇い無く踏み出した足は決して止まることなく。
彼は一度も振り向かなかった。


「駄目だよ十四松兄さん、あんなこと言ったら」

「そうそう、せっかくの作戦が駄目になるでしょ」

「うん、ごめんなさんゆーかん…」

しょぼんと項垂れる十四松の頭を優しく撫でてやるのはおそ松。

「ま、気持ちはわかるけどさー。これはカラ松のためなんだから!」

「ここまでやっても怒らないなんて…ホント神かよ逆に死ね!!」

「相変わらず歪んでるね、闇松兄さんは」

くすくすと和やかに笑いあう。それは仲の良い兄弟の姿。
頬杖をつくおそ松は、大げさにため息。

「はー、それにしてもなかなか怒んねーなぁカラ松は。これじゃいつまで経っても謝れねーじゃん俺ら。せっかく携帯持たせたのに仕事以外で連絡くれないし。おにーちゃん寂しがってるよー?」

「仕事以外の連絡が無いのはチョロ松兄さんと一松兄さんの所為だよね、完璧に」

スマフォを弄りながらの末弟のじと目にうっと言葉に詰まるチョロ松と一松。

「だってアレは、あいつが綺麗な花が咲いてたとかどこの店の料理が旨いとかそんなメールばっかりしてくるから・・・」

「猫がいたとか虹が出てたとか一々そんなことでメールして来るんじゃねぇよ馬鹿かよ俺らマフィアだぞどこの幼女だよああカラ松は聖母で天使でしたね畜生もうホント好き死ね!!」

他愛無い内容のメールに返されたのは捻じ曲がった罵倒であり、それ以降カラ松からのメールは仕事のみの味気ないものとなっている。

「うわー、拗らせてんなー」

両手で顔を覆って悶える一松に向かう視線はとても生温い。

「あーあ、本当…早く怒ってくれないかな? カラ松兄さん」

「そう、だね」

弟の小さな呟きに十四松は小さく掠れた相槌を打つ。
彼ら五つ子はカラ松が大好きだった。
初めは確かに異物だったし、拒絶した。
けれどいくら殴っても蹴っても酷いことをしても笑って愛を囁いてくれたカラ松。
マフィアゆえ信用できる人間は限られる。そんな彼らが心から信じられる相手は血の繋がった家族だけで。
無条件で自分たちの全てを受け入れて愛してくれる、寛大で純粋でお人よしなカラ松はいつの間にか無くてはならない存在になっていて。
けれど素直になるには今更で。自分たちは色んなことをやらかし過ぎた。どうしたって優しすぎるカラ松に甘えて態度を改めることは出来なかった。愛情を言葉でも行動でも表そうとしてもねじくれた。真っ直ぐにはならなかった。
何かきっかけが必要だったのだ。
だからこそ無茶で面倒な仕事をカラ松に押し付けて、いい加減にしろとふざけるなと怒るのを待っている。
そうしたら、その時こそ素直にこれまでのことを謝って大好きだと抱きしめるのだ。
兄弟たちはそう決めて、その時が来るのを待っている。
ここにはいない弟をあるいは兄を想って騒ぐ兄弟の様子を見ながら、十四松はぼんやりと思う。
――でもねあの時カラ松にーさんに声をかけたのはね、なんだかにーさんがいなくなっちゃいそうな気がしたからなんだよ? …いなくならないよね? にーさんは俺たちのことが大好きだもんね。ねぇにーさん?

五人がカラ松と再会するのはとあるファミリーとの会談でのこと。
新興勢力でありながらピーノファミリーと肩を並べるほどのマフィア、そのドンの傍らに控える右腕として。


手にしたものは何ですか? それは本当に貴方の手の中にあるのでしょうか!?
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