FILM and BOOK LOVER

〜気の向くままに見た映画と読んだ本の感想など〜
ミョーに硬かったり、そうかと思えば腐れていたり

シン・レッド・ライン

2008-07-15 | 映画(米)
評価:★★★☆☆
原題:The Thin Red Line

第二次大戦が始まってまもなくの1942年。日本軍が占領していたソロモン諸島の小島、ガダルカナル島を、アメリカ軍が奪還しようとする。恐る恐る上陸したものの浜に人影はない。やがて山の高台に日本兵が陣を構えていることが判り、そこを潰すよう命令が下るのだが。


戦争の流れと破壊爆撃の行為に、時々現場の兵士の心の動きなど入れてゆくというオーソドックスなスタイルの戦争映画。
誰か1人を完全な主役としているわけではないが、主要人物のひとりであるウィット上等兵の視点から見た映像が、所々に挿入されている。戦争に行く前の妻との過去、島の美しい自然、原住民との交流と、どれもが美しい映像なのだが、種類は多すぎ時間は長し。これがもとで、締まりのないストーリーになってしまったように感じられた。

とはいえ、『プライベート・ライアン』を思い起こさせる上陸作戦の様子は、誰も待ちかまえていなかったという意外な拍子抜け感があって良かったし、その後ジャングルを突き進んでゆく不気味さも面白い。部下を守るため、無茶な作戦だと指揮官クラスに刃向かって首になる上官のエピソードも、ひねくれ感あふれるウェルシュ曹長の存在もクセがあっていい。
開始後1時間以上経っても姿を現さない日本兵たちは、射撃の腕が抜群なうえに得体が知れなくて、こっちもドキドキしていた。

残念なことに、日本兵が負け始めて実際に彼らの姿が明らかになってゆくにつれ、盛り上がりと期待感は急激に薄れてゆく。私が日本人だから愛国心がどうのこうのという問題ではなく、単純に日本兵役の演技が揃って下手で興ざめしたというだけ。叫び声に悲愴感も何もない。
なんでこんなダイコンたちを連れてきたんだろう。途中までは良かっただけに、かなりガッカリ。
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