浄空法師説法研究

浄空法師の説法に学びながら、日本語に翻訳して紹介しています。

『弟子規』を提唱した因縁

2016-06-04 | 【伝統文化の復興】


提倡《弟子規》的因緣 / 『弟子規』を提唱した因縁
文摘恭錄—二零一二淨土大經科註(第一六九集)2013/2/9 檔名:02-040-0169

我們提倡《弟子規》,這個原因是從大陸有些人提倡讀經,小朋友讀經,小朋友讀經出了問題,好像不少年。出了什麼問題?小朋友對於四書五經有人能背的,結果發生瞧不起父母、瞧不起老師。這個問題浮出來之後,王財貴先生到香港來見我,那個時候我住在跑馬地,談到這個事情。我就告訴他,要從《弟子規》下手,要從《感應篇》、要從《十善業道》,這個教起,孩子他懂禮,他知道怎麼做人。
私たちは『弟子規』を提唱しています。その原因は、(中国)大陸のある人たちが読経を提唱したところ、子どもたちが読経するようになりました。子どもたちが読経すると問題が出て来ました。何年もそうだったようです。何の問題が出たのでしょうか?ある子どもが四書五経を覚えてしまい、その結果両親や先生を見下すようになったのです。この問題が出てきた後、王財貴先生が私に会いに香港に来ました。その頃私はHappy Valley(香港の地名)に住んでいました。この事について話し合いました。私は彼に、「『弟子規』から着手しなければならない」と言いました。『太上感応篇』、『十善業道経』からです。ここから教えれば、子どもは礼を理解します。人としてどうすべきかを理解します。

中國古人講知恩報恩,誰對他有恩?把他生下來帶大,父母。古人能做到,為什麼今人做不到?古人考中狀元,回家第一樁大事祭祖先,不忘祖宗之,不忘父母之恩。祭祖之後就得去拜老師,不忘師恩。老師是哪一個?啟蒙的老師,不是拜成就他學術的老師,啟蒙老師。就是我念小學一年級那個老師,拜他,他是根。對這個老師都尊重,當然所有老師都尊重。這是中國教育。
中国の古人は「恩を知り、恩に報いる」ことを重んじました。恩があるのは誰でしょうか?その人を生み育ててくれた、父母です。古人にはそれができたのに、どうして今の人にはできないのでしょうか?古人は状元(科挙の最高の試験である「殿試」の第一位の者をいう)に合格すると、帰郷して第一の大事は先祖を祭ることでした。祖先の徳を忘れず、父母の恩を忘れません。祖先を祭った後は先生に挨拶しに行きます。師の恩を忘れません。先生とはどの先生でしょうか?基礎的な教育の手ほどきをした先生です。彼の学術を成就させた先生ではなく、基礎の手ほどきをした先生です。つまり小学校一年生の先生です。その先生を訪問します。その人が根です。この先生さえも尊重するのですから、当然すべての先生を尊重します。これが中国の教育です。

教小孩的時候沒有別的,端正心念,要把小孩的愛心激發出來。中國的教育是愛的教育,源起,我講過很多次,源於父子有親。父母對兒女那個親愛是天性、是自性,在佛法講是自性,這比什麼都重要。這不是哪個人教的,沒有任何力量壓迫你的,全是自動自發,這天性。古人有智慧,這是好事,怎樣把這個親愛,這種天性的親愛,保持一生都不變,那就要靠教育。教育教什麼?就是這個愛心永恆不變,而且發揚光大。從愛父母,擴大,愛兄弟姐妹、愛祖父母、愛堂兄弟、愛族兄弟,愛這個家族,然後再擴展,鄰居、鄰里鄉黨,到最後,凡是人皆須愛。
子どもを教える時は他の事はありません。心を正し、子どもの愛する心を引き出すことです。中国の教育は愛の教育です。その起源について、私は何度も話しています。起源は「父子親有り」(親子の親愛の情)にあります。父母の子どもに対する親愛は天性であり、自性【注1】です。仏法で言う自性です。これは何よりも重要です。これは誰かが教えたことではありません。あなたを抑圧するものは何もありません。すべて自然に発せられるものです。これは天性です。古人には智慧があります。これは良い事だと思えば、どのようにこの親愛、このような天性の親愛を、一生涯保って変えないようにするか。それは教育にかかっています。教育とは何を教えるのでしょうか?この愛は永久不変であり、大いに発揚しなければなりません。父母を愛することから始まり、更に広げて、兄弟姉妹を愛し、祖父母を愛し、いとこ兄弟を愛し、親族を愛し、更には隣の人、郷里の人、最後には人としてすべての人を愛するということです。
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 【注1】 自性(じしょう)・・・・各人に内在する真如(しんにょ:宇宙の根源的な存在、永久不変の真理)。本来具えている性質。
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