天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

台湾原住民音楽紀行②張恵妹&阿妹家族

2006-07-05 21:08:47 | 音楽
アジア音楽紀行、第二回目は台湾原住民音楽紀行②張恵妹&阿妹家族です。

今年デビュー10周年を迎える張恵妹(通称:アーメイ)。彼女のデビューは衝撃的でした。下積みが長かったので新人ながら圧倒的な歌唱力を持っていたアーメイですが、デビューのときに話題になったのが彼女が原住民出身(ピュマ族)だったということ。
今もですが、原住民出身というと差別されることも多いなか、あえて原住民であることを公表し、アピールしてデビューしたのです。それは同じように日本で人気のあった安室奈美恵と重なり「台湾の安室」とも呼ばれることがありました。
少数民族ではありますが、外省人(中国本土出身の中国人)でも本省人(台湾生まれの中国人)ではない彼女たち原住民に台湾のアイデンティティを求めた一面もあったのかもしれません。
そんな彼女のデビューアルバム『姐妹』は、今聞いても色あせることない名盤です。彼女が姉妹への思いを歌ったタイトル曲「姐妹」は彼女のお母さん、妹、従妹のコーラスが入るのですが、これが素晴らしい。ポップスに民謡の要素を加えたような曲で、開放感を感じピュマの里で愉快に暮らすアーメイファミリーを想像できるのです。



さて、アーメイのデビュー数年後デビューしたのが妹と従妹のユニット“阿妹妹”(アーメイの妹という意味)。デビューアルバム『我要為[イ尓]做飯 』 (あなたのためにご飯を作るわ)は、かわいくてポップなアルバムです。アイドル的でアーメイを期待して聞くと物足りないのですが、ラストの曲「阿蘭木 (来来来)」で、そんな印象を払拭。
この曲はアーメイのママの作詞作曲でピュマ語の歌。二人がピュマ語で歌うコーラスワークも完璧だし、アーメイが途中から入ってくると曲が締まり完成度の高さに泣けてきます。
阿妹妹は残念ながら解散しちゃったけど、この曲はアーメイが歌い継いで欲しい。
その後、どんどん原住民出身の若手歌手がデビュー。台湾社会も変わってきています。
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