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12月4日の松田直樹

2010年12月07日 22時54分34秒 | 
 矢作俊彦の小説を読むと、長嶋茂雄を特別な選手としてリスペクトしていることをうかがわせるシーンが出てくる。そう、特別な選手はいる。マリノスにとって、松田直樹は特別な選手だ。目の前でキャプテンマークを地面に叩きつけて退場していく姿を見たとしても、それでも、彼は特別だった。その特別な選手に対して、マリノスは戦力外通告をした。
 ここ数年の低迷、それはディフェンスラインの不備によるものではなく(マリノスは失点の少ないチームだ)、明らかに得点力不足、そしてその原因はまるで使えない外国人補強というフロントのミスだった。それなのにディフェンスである松田を解雇って、まるで理屈が成り立たない。
 マツ(松田のことは「マツ」あるいは「ナオキ」と鞠サポは呼ぶ)がピッチに立った後半35分、会場はずっとマツの歌を歌っていた。もうあと10分しかその歌を歌えないもうあと10分しかマリノスのユニを着たマツを応援することができない、現実に胸が締め付けられた。



 やがて試合が終わり、ホーム最終節のセレモニーが始まる。全員がベンチコートを着ている中、マツは最後までユニでいた。ユニを着ている姿をぼくたちに見せていてくれた。



 ぼくたちはずっとマツのコールを歌っていた。監督のスピーチも社長のスピーチも関係なく、そもそも聞きたくもなく、ぼくたちはマツのコールを歌い続けた。


 そして、監督だの社長だのに背を向け、マツは歌い続けるゴール裏にずっと向かっていた。すごく悲しいけれど、これほど会場と松田直樹が一体となった瞬間はなかったかもしれない。そして、その甘美にして不幸な瞬間は終りを告げ、Fマリノスの松田直樹は、いなくなった。最後の無骨なスピーチをぼくたちは忘れない。
ジャンル:
サッカー
キーワード
戦力外通告 リスペクト
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2 コメント

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更新無いようですが如何されてますか。 (Nancy)
2010-12-21 02:40:32
軍隊用折り畳み自転車などの情報でも・・・
http://www.militarybikes.com/paratroopervid.html
ジャングルでも走れます。
お久しぶりです (aquira)
2010-12-23 23:43:02
 私生活がいろいろと。
 人の世はままなりません。
 ジャングル走る自転車いいですね。格好いい!
 もう少しして、気持ちが落ち着いたら、戻ります。
 ああ、そして明日はクリスマス・イヴ。
 メリー・クリスマス!

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