ファチマの聖母の会・プロライフ

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シスター・ルシアの第二の手記の日本語訳  第二の手記 【諸言】

2017年07月17日 | ファチマ シスタールシアの手記
シスター・ルシアの手記の日本語訳(続き)


ポルトガル語原文は次で読めます。
MEMÓRIAS DA IRMÃ LÚCIA I
Compilação do P.e Luís Kondor, SVD, 13ª edição, Outubro de 2007


英語訳は次にあります。
FATIMA in Lucia's own words (Sister Lucia's Memoirs)
Edited by FR. LOUIS KONDOR, SVD., 16th edition, July 2007

フランス語訳は次にあります。
MEMOIRES DE SŒUR LUCIE
Textes édités par le Père Louis Kondor, SVD, Septième édition, septembre 2008


この日本語訳は「ファチマの聖母の啓示 現代の危機を告げる ルチア修女の手記」(ヴィットリオ・ガバッソ/志村辰弥編)1987年/ドン・ボスコ社を参考にしました。



第二の手記

緒言


J. M. J. おお、天主の御旨よ、おまえは私の天国なり。 [注1]
[注1]J. M. J.というのはイエズス・マリア・ヨゼフの頭文字。これは聖ドロテア修道女会の創立者である聖パウラ・フラッシネッティ (Saint Paula Frassinetti) が言った言葉。

司教様、

私はここにペンを手に、我が天主の御旨を行う準備ができています。私にはこれ以外の他の目的はありませんので、私の聖なる創立者が私に伝えて下さった格言を引用することから始めたいと思います。そしてこの格言を、創立者の模範に従って、私はこの手記を書く間、何度も何度も繰り返し唱えるつもりです。「おお、天主の御旨よ、おまえは私の天国なり!」と。

司教様、この格言に含まれている深みを探ることを許して下さい。私の秘密に対する愛、或いはそれを明らかにする嫌悪感は、何かを隠されたまま取っておこうと望ませる時はいつでも、この格言が私の規律であり導き手となるでしょう。

このような報告を私が書くことにおいて、どのような使い道があり得るだろうかと尋ねたい気持ちがありました。何故なら、私の手書きの文字でさえ読みにくくほとんどお読みになるに値しないものだからです。[注2]しかし、私は何も尋ねようといたしません。完璧な従順は理由を尋ねないと知っているからです。

[注2]ルシアのスペルには間違いが良くあるが、しかしルシアの手記の明確で秩序だった書き方に何らの影響をも与えていない。


司教様のお言葉は、私にとって十分です。何故なら、司教様はこれが天国におかれる私たちの聖母の栄光のためであると保証して下さいますから。その通りであるという確実さにおいて、私は、聖母の足元にひれ伏して、聖母の汚れなき御心の保護と祝福とを乞い求めます。私は、我が天主に対して話すとき聖母ご自身の最も聖なるお言葉を使います。

「我が天主よ、御身の最も卑しいはしためである私は、御身のもっとも聖なる御旨に完全な服従において、私の秘密からベールを取りさり、ありのままのファチマの物語を明らかにするために今、参ります。私は、御身の愛の秘密を、御身とだけ分かち合うという喜びをもはや味わいません。これからは他の方々も、御身の御憐れみの偉大さを歌うことでしょう。・・・主のはしためをご覧下さい!主が最善であるとお考えの通り、このはしためを主がお使い続けますように。」

(続く)

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