前の記事 アンコール遺跡群巡礼記(その18:アンコールトムのバイヨンの四面仏)→
アンコールトムの中心バイヨンの回廊のレリーフ(浮き彫り)は一大絵巻といわれています。
東西160m、南北100mの第一回廊の壁面は、12世紀のチャンパ軍との戦争を中心に、戦闘の様子やそれを支えた人々の生活模様が描かれています。
アンコールワットの壁面のレリーフは戦闘や宗教的であったのに比べ、こちらは人々の日々の生活の様子や動物などが描かれ、理解しやすく親しみが持てました。
壁面は3層に分かれ、上層には戦闘のようす、下層は人々の生活の様子が描かれています。
石を磨いてきれいにした部分は人々や動物の様子が、鮮明で生き生きとしています。
建設時は屋根がありましたが、いつしか崩れてしまったため、長い年月で黒ずんでいます。
それにしても12世紀から800年以上過ぎた今、タイムスリップして人々の生活を見ることができました。
次の記事 アンコール遺跡群巡礼記(その20:アンコールトムのバプーオン、ピミアナカス)→