あぜ道日記

田舎暮らしの中で、自然や季節の花々、時々お出かけを、写真で綴ります。

秋の目白まち歩き(その5)

2016年12月06日 | まち歩き

学習院大学をスタートしてから、何か所か回り、ゴールが近づいてきました。

目白聖公会は大正7年、今の敷地にあった医院の建物を譲り受け、改造してできた礼拝所でスタートしました。
現在のロマネスク様式の聖堂は、昭和4年に建立されました。
戦災からも免れ、東京の聖公会の教会中唯一の戦前からの建物になりました。
















15年ほど前、英国トゥルロー教区にあるエピファニー修道院から、百年余り前に造られた美しいステンドグラスの寄贈を受けました。

中でも聖堂二階正面の「聖家族」の輝きは、日中は太陽の光を受け礼拝堂内に、夜は内側からの照明によって道行く人々に教会の存在を語りかけています。









祭壇に向かって右側の壁に飾られている4枚のステンドグラスです。









左側の4枚です。









自由学園明日館(みょうにちかん)は、大正10年、 羽仁吉一、もと子夫妻が創立した自由学園の校舎として、アメリカが生んだ20世紀を代表する建築家の巨匠、フランク・ロイド・ライトと弟子の遠藤新の設計により建設されました。
昭和9年にキャンパスは南沢(現在の東京都東久留米市)に移りました。
その後羽仁夫妻が「明日館」と命名し、卒業生の諸活動の拠点として使われてきました。

重要文化財である建物は、使ってこそ維持保存ができるとの考えから、使いながら文化財価値を保存する「動態保存」のモデルとして運営されています。



軒高を低く抑えて水平面を強調した立面は、ライト作品の意匠を象徴しています。









ホールは女学校当時、毎朝礼拝をしていた場所です。








南面にはこの建物のデザインを特徴づける、幾何学模様の窓を配しています。









2階の食堂は、外光を巧みに取り入れ、幾何学的な装飾を用いて、変化に富ませた内部空間は、ライト建築の特徴をよく表しています。
木製の椅子はライトと新の共同設計と言われています。





目白周辺のモダンと伝統の学び舎はどれも興味深いものばかりでした。
ブログに書いておいたので、またいつかこのページを開くとなつかしく思い出されると思います。
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