たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く アジア編 (シンガポール Vol. 16)

2008-03-16 | シンガポール編




明日にはやっと日本に戻れそう。

かれこれ、東南アジアをあちこち、くるくると回っているうちに3週間が経とうとしている。
毛穴は開いたり、閉じたりで、体中のデトックスが終わってしまったようで、汗の臭いもしなくなっている。
フライトの予約を入れたら、今日は久々に現地代理店のJとセールスの連中でも呼び出して、サウナからクラブでも一緒に行こうか?
電話をしようと思い、携帯を取り上げた瞬間に呼び出し音が・・・。

「ああ、たーさん。元気でやってるか?」
本社の人事担当取締役からだ。
「ええ、まあ、なんとかやってますよ。明日は日本に戻りますから。」
「おお、それなんだよ。明日、A社の社長がそっちに行くからよろしくね。」
「ええーっ!何でまた?」
「表敬訪問とか言ってたけど・・・」
「どこにですか?」
「さあ・・・」
「ここだけの話だけど、まーらいおんが見たいとか、何とか独り言を言ってたぞ。」
「???」
「まあ、特に仕事云々は言ってなかったし、観光でもさせといてよ。」
「明日のフライト取ってあるんですけどねえ・・」
「ま、仕方ないから変更しといて、ホテルの予約他、一切合財任せておくから。頼んだよ。」

がああーん!

仕方がないので、早速先方の秘書さんへ連絡してみると、さすがに気が咎めるのか、フライトは最終便をとってあると言う。 ま、それはそれで結構だが、迎えに行くほうの身にもなってもらわないとなあ・・・。
最終便のシンガポール到着はPM11:30頃になってしまう。
車を確保しておかないと、のんびり出てくると、タクシーが一台もいないなんて羽目にならないとも限らない。
「社長だからなあ・・・」
独り言をいいながら、ホテルでベンツを手配してもらい、空港に向かう。 あーあ、まったく。

「いやあ、たーさん久しぶり。今回は申し訳ないねえ。」
「ようこそ、シンガポールへ。」 

自分の会社の中では強面で通っている社長さんだが、僕にとってみれば、気のいい、明るさがスーツを着て歩いているような人。オーストラリアにはやたら詳しいが、他の地域はめっきりという珍しい人でもある。 どうもオーストラリアには別荘を持っているらしい。

「どうしたんですか?今回は?」
「いや・・・、特に仕事がどうとかいうことはないんだ。忙しくてね。逃げて来た。」
「はあっ?逃げてきたとは?」
「言ったことなかったかな。煮詰まっちゃうと一日・二日行方不明になるんだよ。」
「連絡もつけないでですか?」
「そりゃ、今はなあ・・、さすがに行き先を教えておくけど、滅多なことでは連絡は受け付けない。」
「どうしてまた?」
「うん。まあ、社長業に向いてないんだな。根が。おやじが健在だったら、今の会社はやってなかったろう。」
「何になりたかったんですか?」
「何にも。」
「へっ?」
「何になろうかという目標も特になかったんだ。世界でもみてやろうと思っていた矢先におやじが死んだ。」
「で、社長に?」
「そう。当時は番頭が生きていてくれたから、そんなに深刻じゃあなかったんだけどね。番頭が引退してからが大変だった。毎日、どうしたらこの重圧から逃げられるのか考えてた。」
「で、編み出した作戦が "行方不明“?」
「そう。いい考えだろ?みんな心配してくれる。 ハハハ。」
「今回は何日行方不明になる予定なんですか?」
「2日しかないんだ。まーらいおんを船から見たくてね。あとはうまいもんでも食べようよ、のんびりとね。」
「では、僕も連絡とるのをやめておきましょう。こちらに電話が来たら台無しですからね。」
「ハハハ・・、それはいいね。皆に心配してもらおう。」
「さて、じゃあ、今夜はゆっくり寝て、明日から行方不明ツアーといきましょう!」

こんな悪戯なら、いつでもお付き合いしたい。

 ご訪問有難うございます。




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たーさんの裏街道を行く アジア編 (シンガポール Vol. 15)

2007-07-26 | シンガポール編



シンガポールくらい暑いと、外にも出たくはない。

外を自前で歩くなんてのは、朝早くか、とっぷりと陽が暮れてからでないと、まったくもって。
昼食を食べに近くまで=通りを渡って反対側、というのが限界と言えましょう。

そんな、シンガポール在住の方にお薦めしたのは、あさがお。
土は悪くないので、種さえあればベランダで放っておいてもぐんぐん伸びて、毎日花が咲いて、種が沢山できるし、しかもツル系の植物は日差しも遮るから涼しく過ごせるのでは・・・。と思い、掟破りの種の持ち込み。
日本で売っているポトスが下草に使われているくらいの土地柄だから、さぞ、すくすくと育つんだろうなあ、などと考えつつ、種を手渡す。

なにせい、シンガポール・インドネシアあたりのポトスなどというと、気合が入っていて、木に巻きつくだけならともかく、葉っぱ1枚が30cmくらいまで育ってしまうので、日本のリビングを飾る、観葉植物というジャンルとは程遠く、ジャングルの下草という風情。

受取ったKさんは、感謝することしきり。
Kさんのマンションは比較的広いベランダがついているので、ベランダの日陰でコーヒーを飲むのが夢のKさんとしては、あさがお君が育った暁には、長年の夢がかなうというもんです。
一緒に食事を終えたKさん、飲むのもほどほどに、いそいそ自宅へ戻っていきます。
「今日中に植えといたら、明日ふたばになったりして!」
なーんて、園児のような発言を残して帰ってしまいました。

いやあ、いいことをすると気持ちがいいなあ。

なんとはない充実感(たかが、あさがおだが・・・)で、一人ホテルのバーで一杯やって床につく。
こちらは、明日のフライトでペナンからタイ。また、タイからペナンに戻ってから、シンガポールでリハビリしてから日本に帰ることになるので、シンガポールに辿りつくのは2週間は先ということになる。

“ここに戻って来る頃には、1ヶくらい咲いてるかなあ?”

2週間とちょっとの日程を終わって、シンガポールに帰着。あとは日本に帰るだけだが・・・、あさがおはどうなっているんだろう?
早速Kさんに電話をして、挨拶も兼ねて、食事をご一緒することにした。

海岸沿いの落着いたレストランに陣取って、まずは乾杯。
「Kさん、ところで気になってたんですけど、あさがおはどうなりました?」
「ん・・・、あれなあ。」
「駄目だったんですか?」
「いや、すくすく育ったんだよ。」
「花は?花?」
「すくすく育ってなあ・・・。育ちすぎちゃってなあ・・・。」
「・・・・・。」
「蔓がすごいことになって・・・、あさがおだか、なんだかわかんなくなった。花もな、咲いたんだよな・・。」
「よかったじゃないですか。」
「咲いたんだろうけど、咲いているのをみたことがない。朝起きたときには既に萎んでるんだ。」
「ええっ!」
「暑すぎるんだろうなあ。ベランダが・・・。」

結局、植物での日除けはあきらめて、よしずと、プチ池に切り換えて我慢してるって。


シンガポールの暑さ、半端じゃあありません。

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たーさんの裏街道を行く シンガポール編 Vol.14

2007-03-23 | シンガポール編




シンガポールで仕事をしたあと、なんとトルコのイスタンブールへ。

ミュンヘンで仲間と合流していく予定だったので、フライトの手配を任せきりにしていたのが仇になって、なんと!
シンガポール→ドバイ→ミュンヘン→イスタンブールというスケジュールになっていた。 トホホ。
せめてバンコック経由でドイツからにしてもらいたかったが・・・・。

シンガポールでは旧知のMさんと合流し、事の顛末を話すと、Mさん気楽な表情で、
「あ、たーさん、その連絡はもらってましたので、OK出しときましたよ、わたしは。」

“あんたかいっ!”
ドバイってタバコ吸うところあったかなあ・・・?

ドバイに着いて真っ先に探したのが喫煙所。
幸い近くにあったからよかったようなものの、禁断症状の一歩手前。
いやあ、長いフライトだった。

さすがに、この辺まで来るとはだしの人のほうが多くて、靴をはいている僕らのほうが珍しい部類。
インド人やアラブ人のほうが圧倒的に多いが、頭に何もかぶらない人、布を輪っかでとめている人、すっぽりのかぶりこんでいる人など、同じモスリムでも、違うもんだなあ・・・。

それぞれの国には独特の臭いがあって、ドバイの臭いは砂漠の砂の臭いにロンドンあたりでも売っている、ムスクの香油の臭い。(砂漠の砂の臭い、っていってもわかんないだろうなあ・・・パサパサになった粘土のような臭い、かな。)

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たーさんの裏街道を行く シンガポール編 Vol.13

2007-02-09 | シンガポール編


今日はシンガポールで開催される展示会を視察するために、ほど近いパンパシフィックに宿泊。

まわりにはさしたるお店もないので、ひとしきりシンガポールの仲間と彼らの地元で騒いだあと、ホテルに戻る。
コンビニでちょっとしたものを買い込んで、あとは寝酒を飲んで寝てしまおう。

コンビニ袋をぶらさげてホテルの部屋に放り込み、ロビーにあるバーで一杯飲むことに。

むむ、やはりホテルのバーは高くつくなあ・・・などと、メニューを見ながら考えていたところへ・・・。

「元気?」と女性の日本語が。
「は?」 と顔を上げると、見覚えのある顔が。
「あれえ?」
「今日はこのホテルに泊まってるの?」
「あっ!○○○○じゃあないの?」
「思い出した?」
「ああ、スーツなんか着てるからわからなかったよ、ドレスならわかるのに。」

この日本語堪能な女性は、以前某日本クラブにいたお嬢さんだったのだ。
このクラブのオーナーはよく知っているので、その関係で何度も通っていた時に、お相手してくれてた娘だ。
海南系の美人さんだが、生まれがあまり良くない為に、頭は非常にいいものの、仕事の機会に恵まれていない。

「なんだよ。あっちの店はやめたのか?」
「やっぱりねえ・・・、ああいうお店はねえ・・・。」
「それだけ日本語ができりゃあ、あちこちから声がかかったんじゃないの?」
「いざとなると、ああいうお店にいた女性は雇ってくれないみたい。」
「ふーん。で、ホテルというわけか?」
「ここは日本人のお客さんが多いからね。」
「へええ。」
「次回ここに来るときには電話くれれば、安くできるわよ。」
「ん。今でも充分安いと思う。電話番号は変わらず?」
「お店用じゃないほうね。」
「うん。わかる。」
「いつまでこちらにいるの?」
「うーん・・・、あと2泊くらいかな?」
「明日は時間あるの?」
「今回は展示会がメインだからね。特に約束はしていないけど。」
「じゃあ、明日は休みだから、ご飯食べに行きましょうよ。」
「唐辛子のピクルスが食べたいなあ・・・。」
「いいわよ。おいしいところを教えてあげる。」
「OK、じゃあ明日仕事が終わったら電話するよ。」
「あんまり喋ってると怒られそうだから、そろそろ行くわね。ゆっくりしてって。」
「ああ、じゃあね。」

なんと、こんなところで昔なじみに会うとは思わなかったが、退屈な展示会視察も少しは楽しくなりそうだ。

 ご訪問有難うございます。

     

     

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たーさんの裏街道を行く シンガポール編 Vol.11

2006-10-24 | シンガポール編




久々のシンガポール。

到着は最終便なので、自前でタクシーに乗り込み本日のお宿へ。
今回はオーチャードのホテル。あまり面白みはないけれど、今回は契約の更改だけなので、我慢我慢。
とは、いえここの朝食はなかなか具沢山で食えるので、今日は何も食べずに寝てしまおう。

のんびりと眠ったせいか、朝早くに目が覚める。
これだけ通っていると、オーチャードに来る気もしないので、朝食前にのんびりと散歩をしてみる。
さすがに車も少なくて、そんなに長くもない通りをのこのこと端まで歩くが、ただの散歩で何も感動がないなあ。
あまりにも整備されすぎている印象。

なんとなく釈然としないまま、無言で(一人だから当たり前だが)朝食。そとは段々と暑さを増していく。
張り出した日除けの外側には、自動霧吹きみたいなのがついていて、そこはかとなく、涼しい気分が味わえる。

契約のサインだけでお仕事は終了。
先方のアジア担当取締役が、僕も以前お会いしている風水師と政府のお役人と食事をするから、一緒に行こうと誘われ、断る理由もないので、ご一緒することに。

某ホテルの上階のレストランで合流し、食事をしつつ、風水の話やら、シンガポールの先行き、投資環境等について、おべっかまじりの会話をしていく。曰く、

「シンガポールの街並みはいつ来ても、きれいですね。」

意外な答えが返ってくる。

「いやいや、たーさん。何をおっしゃる。シンガポールの街づくりのお手本は日本ですよ。」
「はあっ?」
「随分昔の話になります。日本軍が来ていた頃ですから。うっそうと茂ったジャングルを開墾し、街路樹を植えて、道路を整備する。下水道の考え方も当時学んだものばかりですよ。シンガポールはこれをお手本にしてきただけなんです。」
「ほんとですか?」
「ええ、日本は街の緑化については、相当進んだ考え方でした。今はそうでもないようですが。シンガポールの街は日本の理想の姿なのかも知れません。」
「ふーん。」
「たーさん、風水的に見ても、街づくりの仕方も当時のほうが理にかなっているんだよ。最も最近はそこまでは気を遣っていないようだが。」
お役人は頭を掻いている。
「全てが、中国スタイルというわけには行かないのですよ。」
「が、しかし、あそこはいかんぞ、あそこは。ちょっと方位をふったほうがいいな。」
場所は言わないが、二人とも承知しているようで、ちと理解できない中国語で会話をつづけている。

あれほど、きれいに整備されているシンガポールのお手本が日本だったとは・・・・・。

日本の議員さんたちも、もう一度アジアにしっかりと目を向けてみてはどうでしょう?

 いつも有難うございます。
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たーさんの裏街道を行く シンガポール編 Vol. 11

2006-02-03 | シンガポール編

旧正月があけて、すぐにシンガポールに行ったときのこと。

現地の皆さんにしてみると、忙しくて迷惑千万な話だけれども、いつもと変わらず迎えてくれた。

この時期シンガポールのレストランでは10品目だか、13品目だったか、めでたいと云われている食材を集めた皿を全員の箸でもって食材を掴みあげ、皿に落としながら、幸せになりますようにとか、福がおとずれますように、などと唱和しながら繰り返します。

この時期に、中国語圏にはあまり行ったことがなかったので、初めての体験。なかなか、いいなあ。
聞いてみると、目出度いものを落とす=福が落ちてくる。 という意味だそうで、その年初めて食事をする人
とは大抵やる風習なのだそうであります。
ということは、福と書いた紙を逆さに貼り付けてあるのと同じ事かな?と、聞きましたら、当たらずとも遠からずです。とのお答え。もともとは道教関連の風習なんでしょうねえ。

いやいや、旧正月明け早々、大変良い風習を教えていただきました。

しかし、問題はここから。
3日間の滞在中、合計8社の皆さんとどういう形であれ、食事他をともにさせてもらったのですが、例外なく、毎回この招福料理が出てきてしまったわけであります。

「こりゃあ、過ぎたるは及ばざるが如し。にならなきゃいいけど。」とも考えてましたが、やれば、やるほど福の回りが良くなるそうで。彩旗の起源とも関係があるのでしょうか?

こういう故事を、あまりつきつめて聞いたことがなかったことを反省した年でもありました。




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たーさんの裏街道を行く シンガポール編 Vol. 10

2005-12-08 | シンガポール編

シンガポールからフェリーで行けるのですが、バタム島というのがあります。

取引先の社長から、ある日「たーさんに会わせたい男がいる。」というので、食事に付き合った。
どこから見ても普通の男だが、社長のJ曰く、
「たーさん、この男はうちのバタム支店の支店長であり、トップセールスです。前々から売れる秘訣をたーさんから直接会って話しをしてみたいと言ってたので、呼んできた。」
「はじめまして。Jの支店を任されているDといいます。」
「どうも、はじめまして。たーさんです。」
Jは、「知っての通り、営業に関しては、香港のCもそうだし、不肖俺もそうかもしれないが、たーさんほどじゃない。って話はいつもしていたから、彼らセールスの部隊にしてみれば、アイドルみたいなもんさ。」

なるほど、必要以上に緊張しているのは、そのせいか。
男にアイドル視されても嬉しくはないけど、悪い気はしない。話をしてもっと売れるようになってくれればいいなあ。
いろいろと話をしたけれど、これといった秘訣はないし、営業というものはそれぞれの感性や、経験や、スタイルも影響が出るので、僕もそんなに意識はしていないし、僕の部下にしても、いいところを徹底的に伸ばしてあげるだけなので、あとは自分次第というところが多い。 勿論自分の扱う商品に対する深い知識と周辺の分野に及ぶ雑学レベルも重要だけれども。
トップセールスが多い業界ではあるので、経営者にいかにアピールできるかが大きなポイント。

「たーさん、有難うございます。大変参考になります。」
「うん。参考にしてもらえばいい。同じようにやろうとしても出来るもんじゃないからね。」
「D、良かったな。夢が叶ったじゃないの。」 Jがからかっている。
「たーさん。」
「なあに?」
「今日は付き合ってもらっていいですか?社長も一緒に。」
「どこに?」
「実は今日の夕食にさるチェーン店の社長を招いてあります。大きな商売ですが、一緒に行ってもらえませんか?」
「たーさん、今日は?」 Jが聞いてくる。
「今日は、特に予定は入れてないよ。マッサージでも行こうと思ってさ。」
「じゃあ、決まりだ。D、早速手配してくれ。帰りは朝一番だそ。」 とJ。
「帰りは朝一だって?チョッと待てよ。市内じゃないのか?」
「たーさん、こいつはバタムの支店長だ。バタムに行くに決まってんじゃないか。」
「これから?」

てなわけでバタム島までの道のり。
途中の景色が素晴らしい。殆どがシンガポールの経済圏とはいえ、れっきとしたインドネシア。久々に金持ちになった気分を味わうために両替する。うーん。悪くない気分。一気に富豪の気分が味わえる。

チェーン店の社長ということだったけれど、会ってみる。なーんだ、タイでタイの取引先と一緒にあったことのある。
「あれっ?たーさんじゃないの?」
「お久しぶり。」
JとDは何で二人が知り合いなのかを知らないので、面食らっている。
「今日は?」と社長。
「いやあ、実はJの会社のD支店長が、かくかくしかじか。」
「そうなのか?いや香港では世話になりました。それでは問題ないでしょう。同じことです。」
会ってから2分少々で商談成立。
Dはというと、茫然自失の態。「こんなことで決まるのか?」とでも言わんばかりだ。
「本当に久しぶりだ。バタムは初めてですか?」
「Dのおかげで来ることができました。そこであなたに会おうとは。今後ともよろしくお願いします。」
「では、Dさんには感謝しなくちゃいけませんね。いいでしょう。今日は愉快だ。徹底的にやりましょう。私が案内しましょう。」
「ちょっと、ちょっと。」Jが袖を引く。「どういうこと?」
「や、簡単さ。彼がタイに居た頃はそんなに偉くなかった。香港に研修に来たときに、売り込みがてらアドバイスしてあげたら、一気に売り上げがあがって今の地位になったってわけだ。彼は感謝してくれていると思うよ。」

そのあとは現地の事情に詳しい社長とDの案内で、シンガポールの相場から比べると、ただ同然。
バタムの全てを堪能した。 内容?漢字では俗に酒池肉林と書きます。


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たーさんの裏街道を行く シンガポール編 Vol. 9

2005-12-08 | シンガポール編
オーチャードにある高級秘密クラブからケイトと一緒にベンツのリムジンでホテルに向かう。

ケイトの生まれは勿論シンガポールだが、シンガポールの中国人といってもいくつかのグループで構成されている。
広東省系、福建省系、海南系の大きくわけて3つだ。これに最近は中国から留学してそのまま企業がサポートしてシンガポールに移住してしまうケースもあるが、これは相当に高いレベルの連中だ。
ケイトは聞いて見ると、福建省系とのこと。しかしご先祖の出自は杭州市近辺ということで、その美貌も納得。

「今日一緒だった人たちはシンガポール人でしょ?」とケイト。
「そうだよ。何で?」
「びっくりしちゃった。あそこは高級なので、一般の人たちは殆ど来ないから。狭い世界だから知っている人がいたら困ったことになったわ。」
「まあ、あの連中はそんなことはわきまえているし、今日の連中は広東と海南、もう一人はマレーシアの中国人だから問題ないでしょ。」
「ええ、最初おとなしくしてたのは、皆英語だったから。中国語で話し出してから言葉でわかったから良かった。」
「そんなに気になること?」
「ええ、シンガポールではこんな話が広がるのは早いの。」
「じゃあ、ホテルも危ないんじゃないの?」
「大丈夫。あなたの泊まっているホテルには知り合いは一人もいないわ。もし、XXXやXXXだったら、今日は生理だからといって、お断りしてたわ。」
「はあ、そうすると今日の僕は全ての条件をクリアしてたわけだ。」
「もうひとつ。気に入らない人だったら断れるの。」
「おお!そこが一番気になるところだったよ。そうすると、そちらもクリアってこと。」
「そうなります。日本人じゃないみたい。ああいうところのルールを良く知ってるのね。」
「残念ながら、さっきの連中のような悪友が多いんでね。」

「今日はのんびりできそうね。明日はゆっくりなんでしょう?」
「まあね。でもホテルの朝食はおいしいんだ。ここでは全ては中華だから唯一息抜きできる時間なんだ。
リバーサイドにテーブルを出しているから、朝の涼しいうちに食事はしたいね。」

中国語だと不自由するが、英語だと会話もはずむ。おまけに彼女は中学から英語のほうをやっているので、完璧な英語だ。勿論マンダリンと福建語も喋る。福建語をいくつか教えてもらったが、とても中国語とは思えない。奥が深いなあ・・・

とはいえ、見かけどおりの白い肌と、美しいスタイル、申し分のない知性と美貌を備え、ジョイ・ウオンよりもワイルドに夜を過ごした(ジョイ・ウオンがワイルドかどうかはわからないけど・・)僕達。 皆さんに感謝。

おなかが空いた彼女は、仕事の支度をしている僕よりも先にレストランに。
「用意しといてあげる。」と一言残してご機嫌で出て行く。
朝食を一緒にとったわけだが、少なからず日本人もいるなかで、彼女はひときわ目立つ。すぐに見つかって近づいていくと、僕に気がついて立ち上がり、大きく手を振る。 周りの目がちと気になるが、悪い気はしないものだ。
ゆっくりテラスで食事をしてコーヒーを飲み終わることにはレストランも空いて、そろそろ9時45分。
「じゃあ、昨日は誘ってくれて有難う。私は週に3回しか出ていないから、また、シンガポールにきたら電話して。」
と電話番号を教えてくれる。
「いや、残念だけどあの店は僕には高すぎて、今回のようなことが無い限り行けないよ。」というと、
「別に店に来て誘ってなんて言ってないでしょ。必ず電話頂戴ね。」
なんて、嬉しいことを言ってくれて、人差し指と中指を揃えて唇に触った後、僕のほっぺたに。
「お仕事頑張ってね。」と言いながら、立ち上がりロビーを横切り、タクシーに乗り込んでいく。

美人はやはり後姿も素晴らしいなどと、ぼんやり考えているうちに迎えのSさんがニコニコしながら近づいて来た。

シンガポールの朝の空気は素晴らしい。誰もが賛成してくれるだろう。
素晴らしい空気の中で、素晴らしい女性とひと時。 ケイト、次回来ることがあれば必ずまた逢いましょう。



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たーさんの裏街道を行く シンガポール編 Vol. 8

2005-12-08 | シンガポール編

セカンドプレースに到着。彼ら曰く、超のつくカラオケだという。

この店の特長は雰囲気とこの秘密クラブ的なところなのかと思っていたが、それだけではなかった。酒が良い。
僕らが普段飲んでいるような、シーバスだの、ティチャーズにしてもボトルからして違う。ガラスの瓶がないのだ。
しかも、決定的な違いは、小姐が部屋に連れられてきた瞬間にわかってしまった。

何人か連れてこられると、必ずどこにもいる、いわゆる“はずれ”が一人もいないのだ。
美人というと中国系が圧倒的に多いのだが、侮ってはいけない、インド系やマレー系も美人は相当なものだが、品と清潔感が違うだけだが、この店のお嬢さんたちはいずれもモデル顔負けのフェイスとスタイルの持ち主ばかりだ。
下世話な話だが、思わず聞いてしまった。
「ここも基本はチャイナタウンと変わらないわけ?」
「勿論ですよ。ただし金額はちとはりますがね。心配ないですよ。差額は店のチップにつけますから、いつもの金額だけでいいです。」
残念ながら、小鼻が膨らんでしまうのが自分でわかってしまい、ちと自己嫌悪。

私についてくれたのは、中国系の美人さん。名前はケイト。
昔の映画だが、チャイニーズゴーストストーリーに出ていた、ジョイ・ウオンに似たロングヘア、ナイスバディのお嬢さんだ。
もう一人は、マレー系かしら。浅黒い顔でトウームレーダーの主役のようなエキゾチックな顔をしている。多分どっかと混じっているんだろう。マレー系もフィリピン同様、西洋人と混じるととんでもない美人が出ることがある。
名前はセラ。
とりあえず、「かんぺーい」もとい、ここでは「チアーズ」で乾杯。ふと不自然な感覚が。

「ねえ、あなたマレー人ならイスラムだよねえ?」
「ええ、そうよ。」
「イスラムってお酒飲んでいいんだっけ?」
「そりゃあ、駄目よ。基本的に。だけど、私は大丈夫。開かれたモスリムだから。」澄まして答える。
開かれたモスリムってなんだ?そんな表現初めて聞いたな。
一方、中国系のケイトは楚々とした感じでどう見ても、このタイプのお店で働くような感じじゃない。
「多分何回も聞かれたと思うけど、なんでここで働いてるか聞いてもいいかな?」
「いいわよ、勿論。私の家は貧しいんだけど、大学で勉強したかったの。両親に負担はかけられないから、奨学金が出たということにして、自分で学費と生活費を稼ぎながら大学に行っているの。」

くー、聞きましたか!渋谷あたりのおつむ空っぽのはすっぱねーちゃん達に聞かせてあげたいなあ。
大学の名前を聞いて2度びっくり。シンガポールでも超がつく有名校だ。周りの連中も目を丸くして驚いている。

どうやら、この店の売りは全体の高級感にプラスして、こういった学歴も高いお嬢さんを揃えていることらしい。
確かに、功成り名を遂げた皆さんでも苦労して上り詰めた人たちが多いだろうから、上海同様、高学歴のお嬢さんをはべらせて、優越感に浸りたいというお客も多数いるらしい。

銀座のクラブよりも質の高い酒と女性、酔いも心地よく回ってくる。
あれ、いつの間にか皆さんの上司であるXXさんがいなくなっている。
「どこ行ったの?」と聞くと、
「あの人はいつもそうなんだよ。知らないうちにそっと帰ってしまうんだ。お嬢さんを連れてね。」という答え。
「まあ、そのほうが俺達も余計な気を遣わなくて済むだろうという気配りだから。有難いね。」やはり、相当な人格者でもあるらしい。

戦い終わった感じで、お開きとなったがマレー系のお嬢さんには申し訳ないけどご退場願って、ケイトと一緒にホテルに戻ることにした。
外に出ると、ベンツのリムジンが止まっている。
「たーさん、店からサービスらしい。使ってください。」とK
「いいの?」
「私らは、ほれSが迎えに来てくれますから。」
「ああ、Sさんね。」 確かにケイトが一緒だと車には乗り切れない。
「じゃあ、遠慮なく。」
「明日は、10時からですからゆっくりしてください。」とF

つづく。


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たーさんの裏街道を行く シンガポール編 Vol. 7

2005-12-07 | シンガポール編

やってきました。セカンドプレース!

騙されて拉致されることはしょっちゅうだが、今回はタチ悪いねー。もう12時近くになっているのに、皆さんとっても元気で恐れ入ります。

拉致されていく先はどこかと思いきや、オーチャードにある、とあるツアーでも有名なホテル。車は皆ここの駐車場に入っていく。いやあ、このホテルにカラオケなんか、あったかなあ?日本人が良く利用する日本食屋さんと、シンガポールでもセレブの皆さんが利用する中華料理屋があるのは知っているけど、カラオケがあるなんてのは聞いたことがない。

はてさて、皆さんホテルの駐車場に車を置いたのに、どんどん外へ出てゆく。
「??????」
「どこ行くの?」
「たーさん、ここシンガポールでも一級品の店ですよ。」とマレーシアから来ているTさん。
「どこでも一緒じゃないのー。安いところにしましょうよ。」
「いや、駄目よ!ここを見ておかないとシンガポールでビジネスしてきたなんて華僑の前で言っちゃだめだ。」
「そんなにすごいとこ?」
「日本人にとっては、あまり関係ないかもなー。」とF
「どゆ意味?」
「内装は銀座のクラブと変わらないらしいよ。」とF
ああだ、こうだ行っているうちに到着。 店の名前は取材拒否の店だといけないので書けません。
さて、本当に銀座あたりのクラブのような黒くて重そうな扉を若いにーちゃんが開けてくれて中に入ると、普通のカラオケとは違い、うるさくもなく、個室が並んでいる。レセプションはどこかのフィットネスクラブのようだ。
多分完全な防音設備が施されているのだろう。
「こりゃあ、高そうだなあ・・・・・」
人の良い、香港映画に出てきそうな初老のおっさんが部屋まで案内してくれる。
「こちらです。」
F,T,K,が先に入り、最後に僕が入る。

「やあ、XXさん。お待たせしました。噂のたーさんを連れてきましたよ。」と、Fが某企業の取締役事業部長を紹介してくれる。
「や、これは初めまして。たーさんと申します。本日をお招きに預かり・・・」云々
帰ってきた言葉は日本人とは思えないほど想像を絶するものだった。
「初めまして。今日は楽しんでくださいね。今、ちょっと忙しいので名刺はあとで。」
「ハア??」
見れば、妙齢、漂亮なお嬢さんの肩に手を回して、完璧な中国語でどうも口説いているようだ。
「たーさん、彼は台湾に8年、北京に4年住んでたから、中国語は完璧だよ。」とFが付け加えてくれた。
うーん。世の中上には上があったもんだ。周りの連中も馴れっこらしく、気にも留めていない。
「さーあ、飲むぞう!今日はXXさんとの親睦で天井なしにしてあるからね。」
ジロリ。とXXさんがFを見て、「お前ら、ねーちゃんは止めとけよ。人をダシにしやがって。どうせ、社長を帰してから来たから遅くなったんだろう。俺は11時には来てたんだぞ。先に帰っとくから、ちゃんとやっとけよ。」
F,T,K,とも声を揃えて「はーい。」と、とっても良いお返事。

これから、いつもどおりの騒ぎが始まります。  つづく。


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たーさんの裏街道を行く シンガポール編 Vol. 6

2005-12-07 | シンガポール編


シンガポールは華僑の皆さんが客先であり、友人なので、ついぞ日本の皆さんが集う日本人クラブ・スナック・カラオケには縁がなかった。

とある仕事のおかげで現地にある日系企業の方々とお仕事をすることになったが、何せ先方は会社が大きいので、鷹揚であり、かつ非常に日本的なのだ。
結局、僕のようなはみ出し者は、現地で働く取締役、部長クラス(全てシンガポール人)と真っ先に親しくなってしまい、勢い日本人の皆さんとは疎遠になってしまいがちだが、何故か現地法人の社長には気に入られてしまい、ある日のこと日本人カラオケにお供することになった。

社長のご出馬ということで、くだんの取締役、部長、課長はたまた個人的に親しくしている会社の社長までもが一緒に駆り出され、いざご出陣。有名な店なので、名前は書けないが、音楽用語のお店といっておきましょう。
社長の指定ボトルが振舞われ、全ての女性が日本語を喋れるので、僕は問題ないものの、残念ながら僕はカラオケに行っても殆ど歌わない。少なくともボトル1本は空けないと乱痴気モードに入らないのだ。
社長は上機嫌で日本の、しかもいかにもスナックでのカラオケ曲を熱唱している。うまいなあ。

20分ほどは事も無く、通常の接待モードになっていたのだが、現地の皆さんはなんとなくそわそわしていて、小声でひそひそ話しをしている。僕は歌わないので、女の子と話をしながらチビチビと飲んでいたのだが、隣にいつのまにか、日本語の達者な台湾出身のK部長が擦り寄っている。
「たーさん、今日は社長がいるから申し訳なかった。」と小声で耳打ちする。
「いや、いいんじゃない。たまには社長も息抜きしたいだろうから、お付き合いしますよ。」と言うと、急に、
「いけません。明後日帰るんでしょう。社長は判でついたように11時にはお開き、11時半には家につくという生活リズムですから、あと40分ほど我慢してください。終わり次第に次の店に行くということでF取締役が言ってますから・・・・」
「11時にお開きなら、ちょうどいい時間じゃないの。今日は帰りましょうよ。」と私。
実は、マレーシアの会合で殆どの現地の連中と知り合っていて、バカばっかりやっているもんだから、シンガポールに着いてからの4日間というもの、毎晩違う部署の偉いさんとカラオケ続きで、食傷気味だったのだ。
しかし、断ろうものなら、「XXとは行ったのに、私とは行けないんですか?」などというので、致し方なく、毎晩の大騒ぎにお付き合いしていた訳であります。
「さて、たーさん。今日は実に楽しかった。また、近いうちに日本に行きますので、その時にまた。」社長が口火を切ると、皆さんの早いこと、早いこと。
曰く、「社長、車は用意できていますので、Kがご一緒に下まで行きます。」 「うむ。ご苦労。」と社長。
「社長、たーさんは私がお送りしますので、ご心配なく。」「うむ。よろしく頼む。」
「社長、マイタンは済ませてありますので、どうぞお先に。」「うむ。すまんな。」てなことで、社長あえなく退場。
いきなり、
「いやあ、気がつまった。さあ、河岸を変えて飲みなおそう。」とF取締役が叫ぶ。
「ちょっと、ちょっとFさん、僕はあなたが送ってくれるんじゃないの?」と私が頼りなく聞くと、、、
「たーさん、何言ってるの。送るとは言ったが、ホテルに送るなんて一言も言ってないよ。次の店で本社の事業部長が待ってるはずだからすぐに行きましょう。」だと。

あーあ。 まーた、騙されちまった




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たーさんの裏街道を行く シンガポール編 Vol. 5

2005-12-07 | シンガポール編

今回は香港のCとシンガポールのさるチェーン店とのミーティング。

Cとは今日シンガポールのホテルで落ち合って、明日、明後日のミーティングをする予定だ。
晩飯には間に合うというので、近所のマッサージ店で足だけマッサージしてもらおう。シンガポールは中国と比べるとさすがに高いが、丁寧なのでまあ良しとする。

フライトの疲れも一気に吹き飛び、万全の体調でシャワーを浴び、Cからの電話を待つ。
と、10分もたたないうちに携帯に電話。 んんっ、随分早いな。
「はーい。たーさん、もうホテル?」
「もちろんさ。もう着いたの?」
「いや、実は香港の客先でトラブルが起きて、まだ香港だ。さっきミーティングの時間を午後に変えてもらった。
明日の朝にはこちらを出るよ。」とC。
「そうかい。じゃあ今日は適当にやってるよ。」と答えて電話を切ろうとすると。
「チョイ待ち!お詫びに今日は俺のダチが按配するから、ロビーで待ってろよ。」
「いや、いいよ。面倒だから。」と抵抗する私。
「いや、駄目だ。俺の気がすまないから。それに、そろそろ着く頃だ。」とC
「ちょ、・・・・」 プルルルルル部屋の電話が鳴る。
「来たろ。まあ、いつもはJのアレンジだろうが、今日は付き合ってくれ。あとでまた電話する。」 プツッ!

しょうがねえなあ。
「はい。たーさんですが」
「ああ、たーさんですね。Cから言われてます。ロビーで待ってますから。」
ロビーに下りて見ると、同年代と思しき男二人が寄ってくる。
「たーさんですか?早速食事に行きましょう。」
自己紹介した二人はPC関連の会社にいる香港人だという。Cとは長い付き合いだともいい、いつも香港での武勇伝は聞いていると言う。確かに香港では結構C&Companyとはバカやってるが・・・
軽く食事をといいながら、食事はヘビーで海岸沿いのオープンレストランで蟹の黒胡椒他、がっちりと食べさせられた。ここはオープンスペースなのでタバコが吸えるのが唯一の救いだ。マッサージ行ってなけりゃこんなに食えないや。
話題はもっぱら香港の最近のナイトライフの話題。Cからは断片的にしか情報が来ないらしく、腹をかかえて
笑っている。

「いや、今日はCの頼みとはいえ、私のために時間を使ってもらって申し訳ない。今日は私が。」というと。
「なーに言ってんですか。今日はシンガポールも負けちゃいないということを知ってもらいたいから来てるんで、
Cが全部やることになってますから、ご心配なく。」 
「?」 何を?全部?
「んじゃ、明日はCも交えて私がやります。今日はごちそうさま。」 ここは素直に言っておきましょう。

車に乗り込み、世間話をしていると、どうも市街の灯りが遠ざかっていく。
「あれ?ホテルに戻るんじゃ?」 無言の二人。
「帰ろうよ。」と、さらに私。 「ちょっと、ドライブしてから帰りましょう。」結構広い道路をどんどん車は行くが、方向的には、あまり見所のある場所はなさそうだ。
ほどなくして、路地を左折する車。
「なな、何だここは??」 両側にピンクのライトが点いた店がびっしり並んでいる。ど派手はホテルもあるではないか。こいつはうわさに聞くゲイランでは。
「ここは?」 「ごらんのとおり。ゲイランですよ。」と言いながら、ど派手なホテルのPARKINGに車を突っ込む。

「さあ、どうぞ。」ったって・・・・・・  どうすりゃいいのよ??
「とにかく、部屋に入ってくつろいでください。」 もう、言われるままの私。
日本のラブホに負けずとも劣らない内装の部屋に通され、呆然としていると、携帯が鳴った。
「たーさん。今どこよ。」とC
「おーい、C助けてくれ。今、なんかど派手なホテルの一室に連れて来られちゃったよ。」
「ハハハ、やっぱりか。今電話があって、システムを説明しろって連絡あったからな。」
「なんのシステムだよ。」と、ドアがノックされ、ボーイが入ってきた。
「旦那、今から来ますから。」と10人ほどのお嬢さんがぞろぞろ入ってきた。
「おいC、小姐が10人くらい来たよ。」
「OK。好きなのを選べばいいよ。金は心配するな。全部段取りしてある。奴らはここで勝手にやるから、あとはいつでも好きな時間にそこを出てフロントに言えば、車を回してくれるから。じゃあ、今日は行けなくてすまなかった。ゆっくり楽しんでくれ。」

呆然としながらも、一番きれいな子を選んでしまう。ああ、自己嫌悪だ。


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たーさんの裏街道を行く シンガポール編 Vol. 4

2005-12-06 | シンガポール編


閑話休題

シンガポールフライトチケットの不思議。

シンガポールで仕事をしたあと、マレーシアに行くケースがままある。
急な話が多いので、日本から通しでは買っていないので、面倒なので空港で買うことになるが、「じゃあ、何時の飛行機で行くから迎えお願い。」というと、現地のCさんが、「たーさん、片道だけ買っておいで。」と。
「なして?往復買ったほうが安いっしょ?」という会話になるのが普通だ。

しかし、マレーシアで帰りのチケットを買うと、あーら不思議、単価は殆ど変わらないのに、通貨が違う。

シンガポールドルとマレーシアリンギットでは、段違いだが、殆ど同じ金額。
シンガポールで往復買うのと、片道ずつ買うのでは、一晩遊べる位の金額が違います。


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たーさんの裏街道を行く シンガポール編 Vol. 3

2005-12-06 | シンガポール編


閑話休題

シンガポールの朝は早い。

というより、朝8時あたりをまわると相当暑くなってしまうので、比較的爽やかに外を歩ける時間帯は早朝に限られている。ホテルの食事もあきたなら、早起きして地元の方が利用している面家やサボタン(漢字忘れた)の専門店に行ってみようじゃありませんか。

僕のお気に入りはリトルインディアのそばにある、潮州面店。それと、高速道路近くのサボタン店だ。両方ともなんて事はない店構えの店だが、とにかくおいしい。正確な店の場所と名前は残念ながら書けない。

なぜなら、このふたつはシンガポールセレブの皆さんが折り紙付で紹介してくれたお店だからだ。

朝も早くから、ベンツ、ベントレー、フェラーリなんどといった金のかかった車に8899だの、8888だの、6699といった、これまた金のかかったナンバープレートをつけた車でサンダル履きでやってきては、ワイワイおしゃべりしながら朝食をとっている。

朝の散歩で道端に高級車が並んでいたら、その前にあるお店に入ってみましょう。きっとおいしいですよ。


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たーさんの裏街道を行く シンガポール編 Vol. 2

2005-12-06 | シンガポール編


閑話休題

今日は、マレーシアに住んでいる台湾の友人がシンガポールにでてきていたので、気のおけない、MAXWELL近くのフードストリートにある、お気に入りの梅州料理店で食事。
梅州料理は広東料理の味付けとは一味違っていて、これがまたなかなかにうまい。

シンガポールに住んでいる戴さんとか、梅さんは広東省梅州市(今の)あたりの出身が多いらしい。
僕の友人の中にも戴さんが3人、梅さんが2人いるが、ある日ちょっとしたきっかけで、引き合わせたところ、「5千年前には隣組だったでしょう。やあやあ、しばらく。」なーてな感じで朝まで付き合わされたことがある。

お気づきでしょう。
 
“しばらく”?

“はじめまして”のはずだが、この辺が彼ら一流の人脈作りの手口か?



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