東部卸売市場の衣笠 6

衣笠の丼ぶりダシは甘めです。一般的に醤油の味が強い(少し辛目)のですが、
　同じようなダシの味は 他で、なかなか出会うことがありません。
それには理由があって、ウナギのタレのように、何十年もの間に継ぎ足された
　ダシであったため、
独特のコクがでるのです。　これができるのは、個人経営の店舗だからこその
　手間と言えます。

人気があったとは言えませんが、肉丼ぶりはおいしかったです。
世間で、牛丼と比べて肉が違います。
牛丼チェーン店にある安価な筋肉でなく、すき焼きの肉を使用しています。
ちなみに、この肉の調達は市場内でなく、場外の肉屋で自ら仕入れていました。
そんな良い肉で、玉ねぎとネギで炊きこんで御飯の上に載せます。

個人的には、卵でとじた他人丼(牛肉とたまご)の方が好きですが。。。
最近は、とじた(卵をダシで炊いた)上に卵黄を載せる形態のお店がありますが、
　衣笠はシンプルな ものです。
　そういえば、ダシの多め・少な目とリクエストされる方もいらっしゃいましたね。

丼ぶりに「ハイカラ(天かす)」を入れると、なぜか甘みが増して美味しくなります。
天ぷらの粉が良いので(天かす)も美味しくなるのでしょうね。

あと、カモ丼がありましたが鴨ではなく、鶏と鴨の合いびきでしたが鶏からの
　ダシ(脂)がでて 美味しいんですよ。 これも、卵でとじた親子丼がおススメです。
店主のこだわりで、お米も良いのを使っていましたね。
米の値が上がると、店主がブツブツと言っていたような・・・・・

なので、御飯ともども美味しい丼ぶりとなるのです。

めったに食べている人が見られない丼ぶりとして、「木の葉丼ぶり」というのが
　あります。
数種類のかまぼこを細かく切って、ネギを入れて卵でとじるものです。
価格的に、肉丼と変わらないので仕方ないですが・・・
知る人ぞ知るメニューです。

ちなみに、丼ぶりの人気ナンバー1は、海老天丼です。
海老一匹で、炊いた卵をかけた「並天丼」と、海老二匹の上天丼でした。