写真を撮ったり、山に登ったり、生活したり、旅しながらやってます。
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猿渡鉄平 フォトグラファー、1979年生まれ 海外を旅しながら人や街を撮影 現在の訪問国数は44カ国
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遼島半島上陸作戦
Around the world 2005-2007
/
2005年07月10日
船は渤海を通り、営口へ向かっていく。
進行方向右側には遼東半島が見えるはずだが、
空は晴れているものの、すぐ先が霞んで見えない。
着岸30分ほど前になり、ようやく陸が見え始め、
それが港だということがわかった。
いよいよ中国に上陸。
船を降り、イミグレーションまでバスに乗せられる。
韓国と違い、表記が漢字なので、
その場所が何なのか、何を意味しているのか、
大体の意味がありがたい。
入国審査の列に並ぶ。
ちなみにビザは事前に取得していない。
日本人が中国に入国する際に15日間ビザ不要になってから、
2年近く経っているが、当初は地方ではまだまだその認識がなく、
揉めるケースもあったと聞く。
地方都市とはいえ、国際港そんなことはないと思うが・・・。
私の順番が回ってきた。
日本人がこの国境を使うこと自体珍しいのだろうか。
まずは表紙、顔写真をまじまじと見られる。
そして、今までの入国スタンプ、ビザを丹念に見ていく。
なにやら係官が3人集まってきてなにやら話している。
おいおい、大丈夫か。
話し合った後に、無事スタンプは押され、
前の人の5倍近く、時間はかかったものの、入国を果たした。
続いて税関。
荷物を全部出せといわれる。
一つ一つ出していくとPCを出したところで、すかさずチェックが入る。
X線で目星をつけていたのだろうか。
中国語で質問を受けるがもちろん解らない。
近くを通った韓国人が通訳に入るがハングルだって解らない。
日本人だと言うと、ゲッという顔をして、
もういいという感じで、手を振られた。
ラッキー、日本人で得をした。
待合室まで出て行き、両替所を探すがない。
今日は日曜日、街中に出て行ってもだめだろう。
仕方がない、また闇チェンするしかない。
とりあえず売店のおばちゃんに話しかける。
とはいっても日本語はもちろん、英語も理解してもらえない。
米ドルを見せ、筆談を試みていると、近くにいた韓国人が加わってくる。
この人は少しだけ日本語ができ、交渉をし、レートに納得すると、
近くに中国人が、よっしゃ任せとけ、という感じで外に出て行き、
すぐに金を持って戻ってきた。
20米ドル+4000ウォンで200元を手に入れた。
これで2、3日は大丈夫だ。
船の中で聞いた所によると、営口からの長距離移動は難しいらしい。
そして、先ほどの韓国人に聞くと、地元の中国人に聞いてくれ、
それならいったん瀋陽に行ったほうがいいと言われる。
バスターミナルの場所もまったくわからない。
タクシーとの交渉もやってくれ、ターミナルに行くことができた。
バスを待つ間に食事に取ろうと食堂に入る。
昨日は慌しかったため乗船前に食事を取れず、
船の中でもカップめんとお菓子しか食べていない。
しっかりと食べたいと思い、
目に付いた、麻婆豆腐8元と炒飯5元を頼む。
すると、信じられないくらいの量が出てきた。
特に麻婆豆腐のほうは日本だったら5〜6人前はありそうな量だ。
かといって、量が多いだけでなく、味のほうも良い。
炒飯は米同士がくっついてなく、さらさらしており、食感が良い。
しかし、さすがに食べきれない。
大半を残してしまった。すいません。
バスが出発して、あたりを見回すとあちこちでビルを建てている。
地方でもこうなのだから、大都市部はどんなことになっているのだろう。
そして、バスは高速に入る。
正直、多少の悪路を想像していたのだが、
びっくりするぐらい整備された道だった。
バスは雨漏りがするものの、
これなら中国におけるバスの旅は快適にできそうだ。
高速沿いには永遠に永遠に農地が続いている。
地図で見てもこの辺り一帯は平野部だ。
所々に背の高い木があるので地平線は中々見えないが、
わずかに気の隙間からその地平線が見える。
やがてその大地に日が沈んでいった。
瀋陽に着いたのは日が暮れてからだった。
バスが止まったところの目の前にある国営旅館に入ってみるが、
条件がよくない。
街に出て、探そうと思い、船からずっと一緒だった、
中年二人組にそこで話しかけた。
その二人組みは韓国人で日本語を話すことがで、
自分たちも今、人を待っているから、
その人に聞こうと言われる。
そして、瀋陽に住む韓国人夫婦が現れ、
それなら家に泊まれと言われる。
いいのかなと思ったが、遠慮せずに泊まることにした。
挙句に焼肉までご馳走に。
夜は日本語の通じない出迎えに来た韓国人と囲碁をやったりと、
なんとも幸運な中国初日の夜だった。
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