「家族」…あなたにとって一番大切ななものは?の問いに、「お金」や「健康」を抜いて、筆頭に掲げられるのが、「家族」です。
高度経済成長期は「お金」、その後「健康」、そして、今は「家族」です。物に満たされ、不自由のない生活を得た今、改めて見つめ直される「家族」。
誰もが漠然とではあっても「幸福の原点は家族」だと口にできる時代の流れが訪れているといえます。
「精神的な安らぎ」「ほっとする場所」…あわただしい世相の中で、唯一自分を裸で見せることができる場所だからでしょう。
「くそばば!」と悪態をついても、笑って流してくれるのが家族。「おい!」と呼び捨てして「ハイハイ」と笑顔で答えてくれるのも「家族」。ひとり生活をしていても下着や食事の心配をしてダンボールに何でも詰め込んで送ってくるのも家族です。
「絆」は一夜にしてできません。人生をかけて編み上げる心の糸です。それぞれの家族がどんな心の糸を結ぶのか…生涯をかけた芸術作品です!
(冨田辰夫)
【今週の家族川柳】
産声よ 災地に響け 天高く
夢追いて 気づけば 父の背を見つめ