所信表明演説で、妙な感じを持つ部分がいくつかある。演説のイントロが済み、本文へ移行する前に、例えば「国政を遂行するに当たり、私は、まず、自らの政治姿勢を、国民の皆様並びに議員各位に明らかにいたします。私は、特定の団体や個人のための政治を行うつもりは一切ありません。」という発言なんかがそうだ。 何か変な感じがしないだろうか?
言葉であることを示すときには、脳裏に示す対象以外の表象が浮かんでいるはずである。
難しいことは抜きにして ボクは赤いネクタイが良いというときは、水玉のネクタイもあり、青いネクタイもある状況で赤を選択する。その為水玉や青は排除するか、対比する思考が浮かんでいるはずだ。
アベ氏のことを何も知らない人が、いきなり何故特定の団体云々というのかさっぱり分からない。逆に演説としては失敗だろう。こいつは裏で何を考えているのだろうと、想像を働かせてしまうモノだ。恐らく国会答弁を見ると、言葉通りに特定の団体や個人のために・・・・ってなんだろうかと考えるのが人の思考法だ。
小学生のレベルでも 特定の団体に政権与党 自民党・公明党は入らないのかとか、つっこみを入れたくなる。誰もが、ある特定のキリスト教系カルト団体のことを考えているわけではない。ニュースでも取り上げないし、blogでチマチマ話題となっているだけだ。国家宰相たるモノ、そんなマイナーな人たちにびくびくすることはない。
前にもblogに書いたが、小心者の大金持ちが、家に財産を蓄えた。泥棒に盗まれないか心配だ。 そこで金庫を庭の地下に埋めた。それでも心配なので、ここには何も埋めていません。と旗を立てるようなモノだと。
まさに前文からして、こんな胡散臭さを感じさせる。
そもそも我々一般ぴーぽーからすると 特定の云々の部分はいちいち所信表明演説で述べるような事柄ではないだろうと思う。
winners and losers 官邸のHPに表明演説英語訳がある。 勝ち組と負け組の英訳がこんな言葉となっている。 日本人が官邸HPの英語訳を読む人はいないと思っているのだろうか。セコー君。
勝ち組負け組と言う言葉を使った人物は天才かもしれない。 何となく,儲けている人達がいて,儲からない人達がいる そんなやや曖昧な日本語として(あまりにも辛い言葉なので)理解しようとしている。
しかしwinners and losersだ。かなりニュアンスが違う。 勝者と敗者だ。 もっと言えば 勝利者と敗北者 そんなニュアンスの単語ではないだろうか。
勝ち組負け組なんて言葉は止めて,HPで表現したように 勝利者と敗北者の社会が出来ていると,国民の前できちんと全世界に表現した単語を使用すべきだろう。 世界のグローバル化を謳うのであれば。
「イノベーションの力とオープンな姿勢により、日本経済に新たな活力を取り入れます。」 ソニーもトヨタもすでに30年前から行っている。時代遅れでないの,そんなキーワードは。
成長に貢献するイノベーションの創造に向け、医薬、工学、情報技術などの分野ごとに、2025年までを視野に入れた、長期の戦略指針「イノベーション25」を取りまとめ、実行します。
これは実行しますの主語がハッキリしません。
またアベ氏がそう言っても2025年までには総理も数代入れ替わり,そんなこと言った首相がいたかもしれない。それは歴史家の評価に任せます何て言うのだろうか。
日時を示すにしても18年後のことを言われてもねえ・・・・ 責任のかけらも感じられません。
「自宅での仕事を可能にするテレワーク人口の倍増を目指すなど、世界最高水準の高速インターネット基盤を戦略的にフル活用し、生産性を大幅に向上させます。 」
テレワークの仕事って内職のこと? これ以上非正規雇用を増やし,サービス残業を増やすのか。それとも官僚は皆テレワークで遊んでいても,誰にもわからないようなことにするのか?
インターネットをが高速になるとどうして生産性が向上するのだろうか?
まったくもって意味がわからない。
「地方の活性化にも資する海外からの投資を2010年にGDP比で倍増する計画の早期達成を目指します。」
こんなことが何気なく入っています。 海外からの投資があるとどうして地方の活性化になるのだろう・・・・
考えると外資系の金融会社が入り,またバブル再発で地方の土地転がしで,税収を増やすと言うことだろうか?
それはGDPが増えるのかな・・・・ 受験の政治経済の知識ではわかりません。
「食文化や伝統文化などについて、国際競争力や世界への情報発信力を強化する「日本文化産業戦略」を策定します。」
ほんの少し前の文章では 地方の活性化といってます。しかし 食文化は日本で栽培された食べ物が必要最低限です。地方がバブルでコンクリートだらけとなり,農業人口がこれだけのペースで減少して食文化は守ることが出来るのでしょうか?
どこにいっても同じような建物の日本で伝統文化が保たれるのでしょうか?伝統文化を継承する人がどこにいるのでしょうか?
ツーバイフォー建築など日本の伝統を壊してきた自民党のソーリにそんなこと言われても困るのです。
文章を読んで3秒考えると こんなにひとつひとつがつっこみ満載 疑問だらけ。
皆,アベ氏を支持する前に 漫才で吉本の芸人が 所信表明演説をパロディにして 笑い飛ばして欲しいモノです。
芸人は本来,反体制で風刺の精神があり,庶民文化で生き残ってきたのではないでしょうか?
棘のない芸人は,存在価値がないですよ。
追記)
立花隆氏のサイトです。
一部引用します。
9条があるおかげで、日本には武器輸出禁止の原則があり、日本の産業技術は軍事利用されないことになっているが、9条がなくなったら、日本の産業のかなりの部分が部分的な軍需産業になっていくだろう。
いまは、日本の科学技術全体が、研究面でも応用面でも軍事利用の方向に向かうことがないように厳重な歯止めが二重三重にかかっている。しかし、9条がなくなったら、各大学に軍事関係の講座ができたり、防衛庁(省)の予算をもらって、軍事研究をしたりといったことが平気で行われるようになるだろう。
つまり、9条が改正されると日本の経済も、学術研究も、相当部分が軍事を中心にまわりだすということである。
経済の軍事化で失われる日本の繁栄
戦前の日本の国家予算は、平時でも5割以上が軍事目的で使われており、戦時になると、それが7割5分にまではね上がったりした。
経済の軍事化は、いったんはじまってしまうと、どんどん肥大化していき、一国の経済が軍事中心にまわりだすようになる。
冷戦下のソ連がその典型で、すべてが軍事中心で動いたため、ソ連では、民生部門にあらゆる意味でリソース(物財も人材も、資金も、資源も、エネルギーも)まわっていかなくなり、ついには国家がたちいかなくなって滅んだのである。
アメリカでも経済の軍事化が激しく進んでおり、いまでも、国家予算の約半分が軍事部門に向けられている。
あの長きにわたった冷戦の間、日本だけが、9条のおかげで、経済の軍事化の波をかぶらないですんだ。そこに日本の経済的繁栄の根幹があった。
日本はすべてのリソースを民生部門にふりむけることができたから、世界の民生品市場で日本の商品が圧倒的勝利をおさめることができた。
イノベーション25とは,まさにこのようなことではないのだろうか?
18年後には憲法も変わっている。
日本が堂々とアメリカと一緒に軍事産業を成長させることが可能となっている。
そこへ日本のイノベーションがあるというのだろうか・・・・
おっとまたモーソー癖が出てきた。
言葉であることを示すときには、脳裏に示す対象以外の表象が浮かんでいるはずである。
難しいことは抜きにして ボクは赤いネクタイが良いというときは、水玉のネクタイもあり、青いネクタイもある状況で赤を選択する。その為水玉や青は排除するか、対比する思考が浮かんでいるはずだ。
アベ氏のことを何も知らない人が、いきなり何故特定の団体云々というのかさっぱり分からない。逆に演説としては失敗だろう。こいつは裏で何を考えているのだろうと、想像を働かせてしまうモノだ。恐らく国会答弁を見ると、言葉通りに特定の団体や個人のために・・・・ってなんだろうかと考えるのが人の思考法だ。
小学生のレベルでも 特定の団体に政権与党 自民党・公明党は入らないのかとか、つっこみを入れたくなる。誰もが、ある特定のキリスト教系カルト団体のことを考えているわけではない。ニュースでも取り上げないし、blogでチマチマ話題となっているだけだ。国家宰相たるモノ、そんなマイナーな人たちにびくびくすることはない。
前にもblogに書いたが、小心者の大金持ちが、家に財産を蓄えた。泥棒に盗まれないか心配だ。 そこで金庫を庭の地下に埋めた。それでも心配なので、ここには何も埋めていません。と旗を立てるようなモノだと。
まさに前文からして、こんな胡散臭さを感じさせる。
そもそも我々一般ぴーぽーからすると 特定の云々の部分はいちいち所信表明演説で述べるような事柄ではないだろうと思う。
winners and losers 官邸のHPに表明演説英語訳がある。 勝ち組と負け組の英訳がこんな言葉となっている。 日本人が官邸HPの英語訳を読む人はいないと思っているのだろうか。セコー君。
勝ち組負け組と言う言葉を使った人物は天才かもしれない。 何となく,儲けている人達がいて,儲からない人達がいる そんなやや曖昧な日本語として(あまりにも辛い言葉なので)理解しようとしている。
しかしwinners and losersだ。かなりニュアンスが違う。 勝者と敗者だ。 もっと言えば 勝利者と敗北者 そんなニュアンスの単語ではないだろうか。
勝ち組負け組なんて言葉は止めて,HPで表現したように 勝利者と敗北者の社会が出来ていると,国民の前できちんと全世界に表現した単語を使用すべきだろう。 世界のグローバル化を謳うのであれば。
「イノベーションの力とオープンな姿勢により、日本経済に新たな活力を取り入れます。」 ソニーもトヨタもすでに30年前から行っている。時代遅れでないの,そんなキーワードは。
成長に貢献するイノベーションの創造に向け、医薬、工学、情報技術などの分野ごとに、2025年までを視野に入れた、長期の戦略指針「イノベーション25」を取りまとめ、実行します。
これは実行しますの主語がハッキリしません。
またアベ氏がそう言っても2025年までには総理も数代入れ替わり,そんなこと言った首相がいたかもしれない。それは歴史家の評価に任せます何て言うのだろうか。
日時を示すにしても18年後のことを言われてもねえ・・・・ 責任のかけらも感じられません。
「自宅での仕事を可能にするテレワーク人口の倍増を目指すなど、世界最高水準の高速インターネット基盤を戦略的にフル活用し、生産性を大幅に向上させます。 」
テレワークの仕事って内職のこと? これ以上非正規雇用を増やし,サービス残業を増やすのか。それとも官僚は皆テレワークで遊んでいても,誰にもわからないようなことにするのか?
インターネットをが高速になるとどうして生産性が向上するのだろうか?
まったくもって意味がわからない。
「地方の活性化にも資する海外からの投資を2010年にGDP比で倍増する計画の早期達成を目指します。」
こんなことが何気なく入っています。 海外からの投資があるとどうして地方の活性化になるのだろう・・・・
考えると外資系の金融会社が入り,またバブル再発で地方の土地転がしで,税収を増やすと言うことだろうか?
それはGDPが増えるのかな・・・・ 受験の政治経済の知識ではわかりません。
「食文化や伝統文化などについて、国際競争力や世界への情報発信力を強化する「日本文化産業戦略」を策定します。」
ほんの少し前の文章では 地方の活性化といってます。しかし 食文化は日本で栽培された食べ物が必要最低限です。地方がバブルでコンクリートだらけとなり,農業人口がこれだけのペースで減少して食文化は守ることが出来るのでしょうか?
どこにいっても同じような建物の日本で伝統文化が保たれるのでしょうか?伝統文化を継承する人がどこにいるのでしょうか?
ツーバイフォー建築など日本の伝統を壊してきた自民党のソーリにそんなこと言われても困るのです。
文章を読んで3秒考えると こんなにひとつひとつがつっこみ満載 疑問だらけ。
皆,アベ氏を支持する前に 漫才で吉本の芸人が 所信表明演説をパロディにして 笑い飛ばして欲しいモノです。
芸人は本来,反体制で風刺の精神があり,庶民文化で生き残ってきたのではないでしょうか?
棘のない芸人は,存在価値がないですよ。
追記)
立花隆氏のサイトです。
一部引用します。
9条があるおかげで、日本には武器輸出禁止の原則があり、日本の産業技術は軍事利用されないことになっているが、9条がなくなったら、日本の産業のかなりの部分が部分的な軍需産業になっていくだろう。
いまは、日本の科学技術全体が、研究面でも応用面でも軍事利用の方向に向かうことがないように厳重な歯止めが二重三重にかかっている。しかし、9条がなくなったら、各大学に軍事関係の講座ができたり、防衛庁(省)の予算をもらって、軍事研究をしたりといったことが平気で行われるようになるだろう。
つまり、9条が改正されると日本の経済も、学術研究も、相当部分が軍事を中心にまわりだすということである。
経済の軍事化で失われる日本の繁栄
戦前の日本の国家予算は、平時でも5割以上が軍事目的で使われており、戦時になると、それが7割5分にまではね上がったりした。
経済の軍事化は、いったんはじまってしまうと、どんどん肥大化していき、一国の経済が軍事中心にまわりだすようになる。
冷戦下のソ連がその典型で、すべてが軍事中心で動いたため、ソ連では、民生部門にあらゆる意味でリソース(物財も人材も、資金も、資源も、エネルギーも)まわっていかなくなり、ついには国家がたちいかなくなって滅んだのである。
アメリカでも経済の軍事化が激しく進んでおり、いまでも、国家予算の約半分が軍事部門に向けられている。
あの長きにわたった冷戦の間、日本だけが、9条のおかげで、経済の軍事化の波をかぶらないですんだ。そこに日本の経済的繁栄の根幹があった。
日本はすべてのリソースを民生部門にふりむけることができたから、世界の民生品市場で日本の商品が圧倒的勝利をおさめることができた。
イノベーション25とは,まさにこのようなことではないのだろうか?
18年後には憲法も変わっている。
日本が堂々とアメリカと一緒に軍事産業を成長させることが可能となっている。
そこへ日本のイノベーションがあるというのだろうか・・・・
おっとまたモーソー癖が出てきた。
それを,今まったく反対の方向へ進もうとしている危機感を訴えています。