ファミリー メンタル クリニック

児童精神医学,サッカー,時にテレビや映画、Macのネタ。
要するにひとりごと・・・

青年の孤独死

2009年07月28日 | Weblog
雨の日曜日 福岡で見たNHK九州沖縄だけのリポート。
30代の青年が孤独死。
老人の孤独死という言葉もイヤだけど。それが青年に起きた実態。
NHKのタイトルは他人に助けを出せない30代  そんなニュアンスだった。
最近のNHK的だ。ずばり社会の問題と言えず、亡くなった本人にも多少反省点があるのでは・・・・と真っ向勝負といかない。(TBSもフジも一緒かな、でも民放とは違うはずだけど)

元々、体育系で元気な青年。
最初につとめた会社の激務で体調を崩したのか退社。
その後アルバイトを続ける。勤務先の焼鳥屋では、後輩の指導もし勤務態度も高評価。
しかし、生活費のための借金、借金が借金を産む。
給料全てが借金返済に当てられるような生活。
最後はサラ金が職場に取り立ての電話。ついに、バイト先も逃げるように辞めた。

体も壊し 生活保護申請の相談に行った。
30代で病気もない男性に対しては冷たかった。
仕事を探しなさいと言う返事だったらしい。

青年は餓死した。

困ったときの最後のセーフティネットでもあるはずの生活保護申請も出来ず・・・

助けを求めない若者を責めることは出来るだろうか?
アルバイトでスキルが身につかず、正規社員の採用もない。

正規社員でさえ、会社の「合理化」で何時誰が倒れるか分からない状況だ。

コイズミ氏は言っていた。格差のない社会はこれまでだって存在しなかった。
格差があって当たり前だ。そんな論調だった。

何でも民営化し競争力をつけると明るい社会が待っていたのでは?
痛みに耐えると明るい日本になるはずだったんじゃ?

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