<<< うたわれるもの >>>
●○あらすじ○●
髪梳く風が猛る頃。
人の脆さを、己の無力さを知る。
復讐心は戦を煽り。
ハクオロは忘失の過去に翻弄されていく―――
●○できごと○●
▼刹那
平和な暮らし。
交わされる朗らかな会話。
絶えない笑顔。
こんな日々がずっと続くと思っていた・・・。
▼土産
カミュのお土産。
アルルゥには木彫りの猫。
ユズハには貝殻。
そっか、ユズハは海も知らないのか。
何だか悲しいな。
▼波乱
調印の儀。
テオロによって知らされる襲撃。
平穏が崩れていく予感。
じゃあな 頑張れよ、アンちゃん
静かに逝くテオロ。
安らかに、穏やかに。
己の役割を果たしたと、満足そうに。
死を悟らせなかった男気。
見事な最期だった。
▼永眠
テオロの死。
呼びかけるアルルゥが痛々しい・・・。
村の状況。
生存者、無し。
余りにも当然で、余りにも残酷な現実。
エルルゥの表情は沈み。
アルルゥは受け入れることができない。
悲しくて、哀しくて、心が壊れてしまいそう。
それでも、どうすることもできない。
無力さが呪わしい。
▼主としての決断
ハクオロのするべき事。
それは感情のままの復讐では無くて。
黙れェ!!!
分かっている。
解っている。
判っている。
・・・はずなのに。
▼酒杯
カルラとの晩酌。
敵への疑問。
ハクオロは惑う。
己の素性に、己への怨嗟に。
失われた記憶の深遠に、真実は在るのだろうか・・・。
▼号令
使者の帰還。
無念が響く。
全軍に知らせよ! クッチャ・ケッチャに進軍する!
号令は怒号。
赫怒、瞋恚、憤懣。
黒き心が訴えるままに。
▼悪漢
進軍中、クッチャ・ケッチャ軍の襲撃。
現れる華麗なる剣士、トウカ。
そして、“ラクシャイン”。
義兄を名乗る存在に、ハクオロは・・・。
●○ひとりごと○●
とても寂しい話だった。
村の滅亡もそうだけど、何より憎しみの連鎖が。
憎悪は感染する。
きっと、本当のことなのだろう。
だからこそアルルゥの純粋さが痛くて、沁みるのだ。
次回 : 動揺
トウカよ、その天然で和みをもたらしておくれ!
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身近な人の死、避けることはできないもの。