イタンデイコウ!

ひっそりたたずむ、設備たち

参議院の設備たち 5

2017年06月13日 | その他
国産で賄えなかったもののひとつの「錠」。

  

錠部にはメーカー名と思われる「SARGENT」の表記があり、扉を開けた横の部分には



SARGENT77 LISTED F 804H と刻まれている。
また丸にULのマークもあり、



確かな製品というお墨付きである。

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参議院の設備たち 4

2017年06月12日 | メールシュート
ひとつの建物を「衆議院」と「参議院」というふたつの会社で分割使用して
いるのが、国会議事堂である。では真ん中にある中央階段はどちらのものか、というと




管轄は参議院。ちなみに外観写真の管轄も参議院である。
国産の材料を使って自国の技術で建設した議事堂だが、国産で賄えないものが3つあった。
それはステンドグラスに使用したガラスと(製作は国内企業)




鍵と錠。そしてメールシュートである。
先日より、この郵便物落下装置をメールシュートと呼んでいるが、



これは衆議院に設置されたもの

実はメールシュートではないのである。その証拠がこの英文。



アメリカ・ニューヨークのロチェスターと言う街にある、カトラ― メールシュート会社の
カトラ― メーリング システム。この商品名はメーリングシステムであり、メールシュートは
社名。しかし戦前の建築設備の本ではすべてメールシュートとなっており、今さら
メーリングシステムとは呼べないのである。

施工は「議員本館郵便函其他清掃工事」として市川久孝とあり、明治生命館にも同じものを
設置した市川商会である。メールシュートの原理は簡単なので自作できそうだが、あえてそれを
しなかったのは特許がからんでいるのかもしれない。







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衆議院 おまけ

2017年06月08日 | その他
国会議事堂の特別参観では、構内でグッズの販売などがあり楽しめる。
中でも速記コーナーは盛況で、自分の名前を速記文字で書いてくれるのである。


  

自分の名前じゃないだろ、というツッコミはさておき、10年前も今もやることが変わりません。
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衆議院の設備たち 7

2017年06月07日 | アレ
議事堂は国の威信をかけて建設されたので、あちこちが豪華である。
エレベータもそのひとつ。閉まっていても金ピカ、開いても金ピカ。


  

ところが同じ金ピカでも、これは様子が違う。



人が乗り込むカゴが上下のどちらかに動いた、つまりフロアに到着していない光景である。
東京におけるエレベータの法令は、大正15年警視庁令第30号「昇降機取締規則」が
最初である。昇降路の構造として「主要構造部は不燃材料をもって構成する」や
「カゴやおもりがぶつからないこと」などとざっくり決められていた。

ところが戦後の昭和23年になりエレベータの規則は東京都条例第152号「昇降機安全条例」に
替わり、昇降路の構造は「主要構造部及び昇降路囲いは防火構造(鉄造またはこれに準ずる
もので火焔を通過させない構造)とし、昇降路外の人または物がカゴまたはつり合いおもりに
触れるおそれのない構造とすること」に変更された。この「鉄造」と「火焔を通過させない
構造」の語により、外国映画に登場する「鳥かごのような」昇降路は禁止となった。
だからこの外光が見える昇降路は戦前より改変されなかった、とわかるのである。
ちなみに戦時中の灯火管制では、昇降路に黒いカーテンを掛けたそうだ。

それから時代は流れて法令は変わり、ガラス張りの展望エレベータが出現したが、何よりも
驚いたのが、丸の内オアゾ。ガラス張りはガラスで覆っているが、オアゾのものはその覆い
がないのである。昇降路という「概念」すら捨て去ったその姿を見た時、エレベータの
新しい時代の到来を感じたのである。
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火災報知機のマイカ

2017年06月06日 | 消火栓・消防
火災報知機のボタンの話でP5さんから「マイカ板を破って」というのを見た気がする
とコメントをいただいた。実は私も見た気がする。帰りの電車で思い出した!(遅)
私が見たのは、昭和5年に建造された「氷川丸」。


これが火災報知機。



ぶれててすまぬが、この下の説明文の最後に



BREAKING МICAとあり、日本語の説明は
「火災発見の際は 此雲母板を破って「ボタン」をお押し下さい」。マイカは雲母板なのである。
そのマイカのボタンは、これ。(よく残っていたな)




今度は強度的な問題も出てくるが、これならケガはしない。白木屋の火災は昭和7年におきたが、
昭和3年にはあったセルロイド製を使用しなかったのは、当時からセルロイドが燃えやすいとわかって
いたからなのか。



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