未来の読書ノート

読んだ本のメモ。あくまでもメモでその本を肯定したとは限らない。そんなノート。

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濱口桂一郎著 『新しい労働社会』

2009-08-24 | 労働
 2008年8月28日、東京地方裁判所は、日本マクドナルド社で店長を務める高野広志さんが会社を相手取って訴えていた裁判で、会社側に残業代の支払いを命じる判決を言い渡しました。マスコミもこの判決に注目し、「店長は非管理職 残業代支払い命令」(『朝日新聞』)という見出しが躍りました。マスコミがそのように報道した以上、国民の多くも、この裁判の焦点は店長が残業代を払う必要のない管理職かどうかにあると考えたでしょう。この判決を下した裁判官も(細かいことは別にして)そう考えていたようです。しかし、それは高野さんが訴えたかったことではないのです。
 「残業月137時間 休日ゼロも」という状態の中で、高野さんは「手にしびれが走るようになり、医師から脳梗塞の可能性を指摘され」「命の危険も感じるようにな」りました(『読売新聞』)。「現職の店長が昨秋、くも膜下出血で突然死したことを明らかにし」「判決がもっと早く出ていれば・・・と声を詰まらせ」、妻も「一番大切なことは命があること」と涙ながらに訴えた(『東京新聞』)ということです。お金ではなく、いのちが問題だったのです。 ㌻23-24

 未来記=「殺されるッて分ったら?馬鹿ア、何時だ、それア。―今、殺されているんでねえか。小刻みによ。」
 「蟹工船」の漁夫たちのセリフが今も聞こえてくる。「蟹工船」化された労働のあり方を変えなくてはならない。

 本書について、根本的なところで異議があるが、いくつか参考点はあった。
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