地底人100物語

相手にとって不足なし

常陸の湯(茨城)

2015年12月22日 | さらば愛しき地底人
新たな地底人による地球侵略が頻発する一方、静かに地底に消え行く地底人もまた少なからず。
そんな消え行く地底人たちのかつての雄姿に乾杯!

常陸の湯

水戸ICから至近、水戸ゴルフクラブのコース間際に建つ鄙び(ボロビ)系。
以前は茅葺屋根だったとか。
鄙びてはいるが、周りは屋敷林に囲まれ、小さいながらも池や東屋、石碑などがあり、もともとは由緒ある鉱泉宿なんじゃないかと思う。
しかし現在まわりはゴルフ場、すぐ目の前が5番ホール。


鴨が散歩している庭を回り、座敷の縁側から声をかけ、立ち寄り入浴を乞います。
まぁどうぞと、そのまま座敷にあがり、ちょっと一休み。

浴室は渡り廊下を渡った先。

右手の赤いトタン屋根が座敷の間。
左手の小屋根ののった建物が浴室。
この2つが渡り廊下でつながっている。

脱衣所は2つあるものの、どちらが男子で、どちらが女子かは不明。
空いている方で着替えましょう。
床の抜けそうな脱衣所から引き戸を開けると…中は一緒の混浴でした。
近所の常連と思しきお爺さんお婆さんで賑わっていて、若輩ものの私は珍しがられてしまいました。

大理石?の湯は、大勢入ってらしたので、汚れというかやや濁り。
それ以外は何の変哲もない湯なんですが、ここも鉱泉宿のお約束。
源泉と加熱源泉の2つの蛇口があって、好みに合わせて自由に投入可。

左の蛇口からの湯は加熱しすぎかな。
右の蛇口は源泉だろうか。
人生の先輩方が上がったあとは蛇口を全開。
掛け流し状態にしてお湯の入れ替えを目指します。

はいるほどに体が反応し汗びっしょり。
自己責任で源泉を口に含むとミネラル系で美味。

すっかり体も温まり、座敷に戻って休憩しながら女将さんとしばしお話。
最近の燃料費の高騰はきついけど、それを利用料金に反映させての上げ下げはなかなかできないようねぇ、と言ってました。
こちらが浴室の裏側。

りっぽな煙突と、ブロック塀を突き破る松が印象的ですね。

さらに敷地の隅の源泉施設がこれ。

ほんのり金気味。これがミネラル系の味の素かも。
それなりに湯量があり、湯温があれば維持費も抑えられそうですね。
これからもがんばって欲しいなぁと思っていましたが、2010年7月に廃業したようです。

2005年12月の入浴メモより。

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