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不動産受験新報2007年8月号 特集1宅建マン管短期決戦スタート号 宅建3カ月の短期合格法

2007-08-15 09:00:00 | Weblog
特集1 宅建マン管短期決戦スタート号
宅建3カ月の短期合格法
住宅新報社講師 小川多聞

はじめに
 今日日,宅建試験を3カ月で合格することは,至難の業というしかない。しかも,今,私の考えているのは,資格予備校等の講義を受けずに独学で合格することである。資格予備校の講義を受けても3カ月の合格は困難を極めるのであるから,独学でそれをなそうというのは,このうえなく困難なのである。
 そのためには,1つの学習方法を選択し,それを信じて3カ月を走りきるしかないであろう。今回は,具体的な1つの方法を提示する。各自,自分用に若干のアレンジをして,突き進んでほしい。もう逡巡している暇はないのである。方法を間違えると,1年間の延長戦が待っている。
まず,問題集とテキスト
 3カ月で合格するためには,問題集とテキストが必要である。「問題集とテキスト」である。「テキストと問題集」ではないことに注意しよう。
 これは,問題集に学習の重点を置くことを意味する。この期に及んで,悠長にテキストを眺めている時間はないのである。この「問題集とテキスト」の選択を間違えると,やはり1年間の延長戦である。
1問題集
 まず問題集の種類は,「過去問集」と「予想問題集」の2つがある。使用すべきは「過去問集」である。過去問集は,過去の宅建本試験で出題された問題であるから,出題傾向がしっかりと把握できる。兵法にも「敵を知りて己を知れば,百戦して殆うからず」とある。まず宅建試験(敵)とはどのようなものか,それを知るには「過去問集」しかない。
 さらに,過去問集には,「分野別」過去問集と「年度別」過去問集がある。「分野別」問題集は,本試験の問題を分野別に並べ替えて編集したものである。「年度別」過去問集は,その年度に出題された過去問をそのまま50問掲載し,それに解説を加え,通常,数年分を1冊の本としたものである。
 このうち,短期合格のために使用するのは,「分野別」過去問集である。「分野別」過去問集は,知識の習得とその整理に役立つのである。「年度別」過去問集は,自己のレベルがどのくらいかを判断するにはよいが,知識の習得とその整理には役立たない。
 分野別過去問集を例示しておこう。
『楽学宅建過去問ドリル』(住宅新報社),『パーフェクト宅建分野別過去問集』(住宅新報社),『ひとりで学べる宅建頻出問題集』(実務教育出版)。なかでも,『楽学宅建過去問ドリル』は,最新版であり,問題数も多い(600問)ので,推奨ものである。
2テキスト
 過不足のないテキストを選ぶ必要がある。あまり薄すぎるテキストには,近年の宅建試験に合わないものが見られるので注意しよう。
 以下のテキストであれば問題ない。
『楽学宅建』(住宅新報社),『パーフェクト宅建基本書』(住宅新報社),『ひとりで学べる宅建合格テキスト』(実務教育出版),『なにがなんでも合格宅建上下』(Wセミナー)
合格スケジュールと学習法
 3カ月の学習期間を3つに分けよう。
 
基礎力習得期 実力養成期 実戦訓練期 試験日


1カ月目 2カ月目 3カ月目
11カ月目
 ここでは,具体的に『楽学宅建過去問ドリル』と『楽学宅建』を例として考えてみよう。もちろん,このテキストと問題集でなければダメということではない。具体的に分かりやすいように例示するだけのことである。
 まず,『楽学宅建』第1編第1章「制限行為能力者」を読む。この部分はかなり詳しく書いてあるが,30分以内に読むことができるであろう。第1章を読んだら直ちに,『楽学宅建過去問ドリル』の問題「制限行為能力者」の5問を解く。ここでは,誤りの肢には必ず,理由をつける必要がある。その理由と解説の理由が同じであれば,その問題は理解できているということになる。
 答えは合っていたが理由が間違えていた場合は,まだまだ,理解不足ということである。その場合は,『過去問ドリル』の解説で間違えた部分にアンダーラインを引いておこう。これは,人間の思考回路は,同じ回路を通るので,間違えも同じところを何度も間違える。そこで,アンダーラインを引いておいて,自分の思考回路を修正しておくのである。さらに,解説だけでは理解できなかった部分については,テキストの該当箇所を読んで理解しておくこと(ただし,まれにテキストに書いてない場合があるので,その場合は,頻出問題ではないと考え,次の問題に移る)。
 なお,『過去問ドリル』には,「反復チェック」欄があるので,間違えた問題は,×を入れておこう。
 この作業を1カ月間続ける。第1章が終わったら,第2章「意思表示」で同じことをやる。
 これを繰り返すと1カ月があっという間に過ぎていく。かなり時間のかかる作業なので,どうしても1カ月くらいはかかってしまう。
 ここまでの作業で,答えを間違えた問題は「反復チェック」欄に×が入り,理由を間違えた肢にはアンダーラインが引かれていることになる。これが後で役立ってくる。
22カ月目
 今度は,テキストを読まずに,問題集を50ページほど一気に解いてみよう。『過去問ドリル』は1ページ1問の構成なので,ちょうど50問ほどになる。あとは間違えた問題は「反復チェック」欄に×,間違えた肢にはアンダーラインである。テキストは,気になるところだけ補充的に読む程度でよい。これを12回ほど繰り返せば,『過去問ドリル』が1冊終了する。これで『過去問ドリル』が1カ月目とあわせて,2回終了したことになる。これだけでは終わらない。
 2カ月目は,3回目の過去問に挑戦しよう。3回目は,「反復チェック欄」に×が1個以上付いているものだけをやろう。2回正解したものはもう間違えることはない,といっていいであろう。やり方は同じである。したがって,解く問題数は,2回目の半分くらいになっているものと思う。したがって,時間がかからない。
 3回目が終わったら,4回目である。4回目は,×が2個以上付いているものだけでよい。
 過去問集を最低4回くらい解くのがこの時期の理想であるが,無理な人は,回数が3回でもよい。次の作業に移らなければならない。
33カ月目
 いよいよ仕上げの段階である。試験まであと4週間である。最初の2週間は,「予想問題集」または「年度別過去問集」に挑戦しよう。場合によっては,資格予備校の模擬試験を受けるのもよい。要するに実戦訓練である。この場合は,本試験に最も近い環境を作る必要がある。したがって,時間を2時間で区切り,50問を解くことに挑戦しよう。
 なお,注意すべきは,予想問題集や過去問集は,あくまでも自分の時間配分や本試験への慣れのために使用すること。特に,予想問題集を解いていると,見たこともない問題がいくつか出てくる。そこで不安となり,もう一度テキストなどを読んで学習しなおす人がいるが,これはやってはならないことである。予想問題集の場合,どうしても作問の都合で本試験に出題されそうもないところからも出題する。そうでないとやさしい問題ばかりとなって,過去問集と変わらなくなるからである。
 しかし,そのような本試験で出題されそうもないところを学習するのでは,時間がいくらあっても足りなくなる。来年の合格を目指しているのではないのだ。したがって,予想問題をやったら,解説を読んで理解する程度で,それ以上学習する必要はない。
 年度別過去問集と予想問題集を例示しておこう。
『パーフェクト宅建過去問10年間』(住宅新報社),『わかって受かる過去10年本試験問題集』(TAC),『うかるぞ宅建10年間過去問』(週刊住宅新聞)
『パーフェクト宅建予想問題集』(住宅新聞社),『パーフェクト宅建直前予想模試』(住宅新報社),『ラストスパート宅建直前予想問題集』(TAC),『うかるぞ宅建予想問題集』(週刊住宅新聞)
 次の2週間は,基本に戻ろう。
 もう新しい知識はいらない。いらないというよりもジャマになる。知識は,最小限の分量を正確に覚えることが重要である。新しいうろ覚えの知識は,問題を解くときにチラついて,判断を狂わしてしまう。今までやってきたことを再確認する時間にあてよう。したがって,『過去問ドリル』をもう一度解いてみよう。ゆっくりと,今まで覚えた知識を確認しながら,1回解くのである。
短期必勝べからず集
 短期合格のためにするべきでないことを集めてみた。
1テキストの通読
 学習方法の多くが,まず知識の習得のためにテキスト(基本書)を通読すべき旨が書かれている。これは,6カ月以上の期間を学習するためには必要なことである。民法であれば民法,宅建業法であれば宅建業法の全体像がつかめるからである。
 しかし,3カ月合格の場合は通読する暇がない。テキストを通読していたら,それだけで最低1カ月かかってしまい,合格は1年後である。短期合格を目指すには,ある程度割り切り,肉を切らせて骨を断つ必要がある。
2予想問題集をやりすぎるな
 問題集は,あくまで「過去問集」を使用すること。予想問題集は,どうしても,過去問レベルと離れてしまう。しかも,作問者により癖がある。特に,一般的でない会社の予想問題集は,作問者が2~3人のことがある。それでは,作問者の癖がもろに出てしまい,過去問の傾向とどんどん離れてしまうことが多い。したがって,あくまで基本は「過去問集」を使用し,予想問題集は,補充的に使うことが適切である。
3資料を持ちすぎるな
 私の学習法は,テキスト1冊,問題集1冊,予想問題集(または年度別過去問集)1冊,以上3冊だけで合格できるやり方である。これに対して,テキスト1冊,参考書2~3冊,過去問集1冊,予想問題集2~3冊,場合によっては,予備校のパンフレット等多数,といった資料収集癖のある人がいる。
 これでは,最後に何を頼るべきかが分からなくなってしまう。司法試験や司法書士試験ならいざ知らず。われわれの受験するのは,「たかが宅建」なのである。
 資料(知識)は少ないほうがよい。1冊の基本書に,必要な知識は集約してしまおう。3カ月合格のためには,「過去問集」に集約するべきである。6カ月以上ある場合は「テキスト」に集約するべきである。したがって,必要な知識は,すべて,「過去問集」に書き込まなければならない。これまですれば,過去問集に愛着が出てきて,受からざるを得ないのである。
4合格に無駄なことはしない
①3カ月で合格するためには,無駄は捨てよう
 まず,「絶対合格するぞ!」という強い決意をつくろう。3カ月で合格するのは,ほとんど無理なのであるから,無理を可能にするためには,固い決意がなくてはならない。このような「決意」などというものは,道端に落ちているものではない。自分でつくるのである。それができないならば,宅建などはやめたほうがいい。
②タバコや晩酌はやめよう
 3カ月くらい飲まなくても死ぬものではない。タバコや酒は,時間のロスになる。合格してから死ぬほど飲めばよい(本当は「死なないほど」念のため)。
③逃げ道をふさごう
 人間は心の弱い動物である。「今日は仕事がきつかった」「こんな暑い日はビールで一杯」「お盆くらい勉強しなくても……」。逃げ道の言い訳は山のようにある。
「仕事はきつくて当たり前」「夏に暑いのは毎年だ」「盆も正月もないのが受験生」。こんなことで勉強しないのでは,日記の三日坊主と一緒になる。逃げ道を防ぐためには,机の上に標語を張っておこう。「欲しがりません合格までは」。もう1つ,宅建受験を近親者に宣言すること。そうすれば,飯のあとにぐずぐずしていれば,誰かがテレビを消してくれる。「父さん,宅建試験もうすぐでしたよね……」と皮肉を言われながら。これによって,逃げ道のいくつかはふさがれよう。
④友人と一緒に受験しよう
 1人で学習していると,途中で受験を放棄しやすい。できれば複数の友人と一緒に受験しよう。受験仲間をつくるのである。お互いに質問などし合うと,学習が楽しくなる。模擬試験で競争すると,もっと楽しくなる。お互いに昼メシをかけるのである。
 以上,思いつくことを書いてみた。宅建試験は1年勝負の試験である。3カ月でも合格できるので,ぜひ今年,合格しよう。

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