そら 〔January〕

ずいぶん乱暴な1月最後の日の記録になりそう
しかし1月は空の表情が豊かで
ふと顔を上げるとそこでいろんな顔で包み込んでくれた

そして
いつまでここで空を見上げることができるのかと思うと
その表情をまとめて記録してみたくなった






一月
クリスマスの夜の素敵なディナーの余韻も醒めぬまま
気候もそんな気分にならないままに
少々無理無理新年の気分に盛り上げてみたものの
やはり芯の部分で新しい年を迎えたという気持ちとは程遠く
それがようやくそんな気分になれたのは先週末ごろ

「なんか今、急に年末気分なんだけど・・・」
「え、そうですか？　やっぱり～？」
「そうだよね。そうだよね～？！」
「そうなんだよ～、やっとだね」と
肌寒い気候がそうするのか
人もまばらな週末レストランが
仕事納めの後を思い起こさせたのか
ふいにそれはやってきて
ようやく心から気分が切り替わる



節分前だから、ま、いいよね
ということにした

眺めたもの

いつか昇ってみようと思っていた場所
そこにはすでに先客が



一緒に眺めたのはこの風景



カメラを持って歩けば
撮ってとこのポーズ

旅行中？などと訪ねられ
ふむふむ・・・
それでいいのだと頷いてしまう



おしゃべりの速さと
足の速さは比例して
結構速い



こちらはしばらくじっと佇む方



それぞれの時が流れます


今日一日
良い一日だったかい？

HAIL WA ZAAFARAN

気候が良いから
歩けそうな場所には
なるべく歩いて向かってみる

そうすると
思わぬ発見があるものだ

両手をバンザイ！
思わず雄叫びを上げそうになった

探していたものがそこにあったからだ





なんとも形容しがたい
そのものは
ハルワ

蜂蜜と粉とサフランを
練って練って
作ったような
甘さっぱりのペースト

UAE　ラスアルハイマ発の
スイーツショップ

HAIL WA ZAAFARAN SWEETS



ローストナッツ
アラビックコーヒー
アレッポ石鹸

これらがなくなれば通う
レバニーズロースタリーの隣というのも
なんとも嬉しい



ひとしきり遊んで
また来るねと外へ出ると

目の高さに真っ赤な太陽

もっと近くで！と
駆け寄る間に
その背はぐんぐん低くなり
次第に薄くなり・・・



一緒にいた友人がひとこと

あの時が一番だったね　と

そう
仰るとおりだ

！！！の瞬間が
一番なのだ







HAIL WA ZAAFARAN SWEETS
02-6669554

木漏れ日の下で

行くか戻るか・・・

行くことにした

向こう側に渡れるまで
どれくらい歩くことになるかは
わからない

行くことにしたら
初めて歩くそのブロックは
木漏れ日の下を楽しめた

今日のめでたし





「寒い寒い！」は
アラブには似合わないとふいに思う

パリッと糊とアイロンの効いた
真っ白なカンドゥーラや
光沢のあるすらっと素敵な
真っ黒なアバヤは
灼熱の太陽の下でこそ
どこまでもかっこよく
キラキラ光って見えるものだなぁと
ふいに思う

ベストシーズンと
皆それを謳歌しているようにも
見えるけれと
暑い暑いと言っている方が
彼らが活き活きして見えるのは
なぜだろう



少しだけ暑かったり
やっぱり寒かったり
確実に季節が変わりつつあります

神と感謝と友情と

男性的なスルスの次は
女性的なディワニで書きたくなっている



作品の一つはとても
個人的なメッセージ

大切に仕上げたい



あの向こうはどれだけ燃えているのか！？
とても気になる夕方６時

花と月と

ドアベルに開けてみると
花かごを抱えた男性を従えて
隣人がそこに立っていた

出かけていたから少し遅くなったけれど
Happy New Year! と

かごの中には
センスの良いアレンジメントに添えて
男女ペアのパフュームとチョコレート

これが噂のアラブ流！？




満月を見逃してしまい
満月＋一夜の月を眺める

昨夜この美しい月に向かって
ほえたという友人を思って・・・

2009111

なんでもない日の
こんな風景が



いつものこの風景が
いつかとても懐かしく
思える日が来るのかもね



なんでもない日に埋もれた
今日が特別な一日

あなたの好きなこの風景
今日はこんな感じ

あなたの特別な今日は
少し温かい小春日和のような
冬の一日でした




誕生日おめでとう

GAZA

やられたら
やり返す

徹底的にやり返す

それでは
何も生まれないし
何も終わらない

いつも眺めるこの海のすぐ向こうで
起こっていることが
切なく苦しい

誰だって平和を願っているはずなのに











夜が始まろうとする澄んだ夜空に
美しい受け月がくっきり現れた頃
それは始まり未だに続いている
さらに激しくなって

昨年末　
不思議な再会をして
幸せな気持ちで
コーニッシュを歩いた時のことだ

今日金曜日の午後
海岸通を封鎖して
アブダビでもデモが行われた

今日はうちでゆっくりと、を
決め込んでいたので
気がついたときには
終わる頃で
ただ眺めていることしかできなかった

何もできないことに
知らない事が判らないことが多いことに
がっかり切なく苦しい

久しく会っていない
パレスチナに家族のいる友人のことが
とても気になるけれど
怖くて電話できないでいる

夕暮れの公園にて

大きな木の枝をつかみ
葉を毟り取るご婦人を見かけた

横目でやり過ごし通り過ぎたが
やっぱり気になって
戻って尋ねた

何をしているの？
これは何？

答えは明快
ヘンナよ　と



これを髪に塗ると綺麗になるのよ　と



昨年末から私の腕を彩ったヘンナ
2週間経つ頃に別の形で現れたヘンナ
そして今日

この木がヘンナだなんて知らなかった
こんな形で超自然のヘンナを見ることになるとは


先日施されたヘンナはブラックヘンナ
知っていたヘンナの色より
くっきり綺麗に発色し
色持ちも良く満足していたが
2週間経つ頃に急に痛痒く膨れ上がり
それが実はケミカル使用だったことが判明

体に入れるものは本当に吟味しなくてはと
身を持って改めて感じていた今日

いつもその下を通る木がヘンナだと教えてもらう

彼女は袋一杯に詰め込んでいたが
両手一掴みこれ持って行きなさいと
私にくれた
これが一回分よ　と

見知らぬ人との挨拶の常である
どこから来たの？と聞かれ
私も聞き返す
インドよ　と

店頭にならぶ袋詰めのヘンナより
遥かに確かな自然度合い
そこに木があればそこから頂戴する

ここ数日のヘンナ騒動の着地点がここでしたか
と　ふふっと合点し　
両手で包んだヘンナを大切に持ち帰った

ゆっくり過ごせる日にぜひ髪に塗ってみましょう

赤の間に

赤の間のイメージで色を置いていった作品

2009年最初の完成品





いちばん楽しいのは
やっぱり向き合っている過程なのだと
改めて思う

額装した瞬間
別のものになってしまったような気も
：
：
：
出来上がりを目にした瞬間
思い描いていた完成イメージを
目の裏に
カンペキと頷けるのはごくわずか

何かが違う・・・

だから
終わりがないんだろうなぁ