深夜ノ特急

感じるままに・・・想いのままに・・・
言の葉を乗せて、送ります。
by takako

マジックアワー

2016年09月01日 | F_History


一日を終えようとするとき、こんな空に出会うと
おぉ!!となる

ふと窓の外から誘われる眼差しに振り返った証に
いただくご褒美のようなもの

空を見上げるときにアクセスするのは
今の私達がある先達のことだ

どうしてもそちらと繋がりたいと
静かに熱望している何かが私のなかにいる




徒然の歌
     升田芳水


長々の旅路を越えて六・二三 目的地たるカビエンに上陸

被弾の跡を眺めてしみじみと思うや 被害のあれやこれやを

今日は来る明日は来るかとなつかしき故郷よりの手紙待つなり

初便り見たその夜は眠られず いとし妻子が胸にたわむる

成せばなる成さねばならぬ諺の如くやりせば成らぬものなし

霧島や東亜は南下鹿野丸は一人寂しく北に帰りぬ

カビエンはさぞかし好いと思いしに あてがはずれて黒子なくなり

敵爆の初の犠牲に傷つける四名の戦友の経過如何にと

バザールやトラックよりの応援隊 工事完成の馬力かけたり

長々の天幕生活今慣れて 郷土節にて戦友たわむる

南国の第一線で盆向う 去年のこの月如何に過ごさん

幾千里離れた異郷に暮すともいつに変わらぬ野辺の小草は

国を出て早三月は過ぎたれど 後の九ヶ月如何に過ごさん

異人の語る口葉(ことのは)つくろへば暴徒英兵の数々わかりぬ

カビエンはさぞかし好いと思いしに あてがはずれて戦友泣くなり



1942.6.23 目的地カビエン上陸





この詩を目にした私の気持ちを知ってか知らずか

東京上空には

羽ばたく平和の鳥

少なくとも私にはそう見えた

大丈夫だよ
見守ってるよって・・・




そしてそのずっと後には
名残の羽・・・・♪





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