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夢の羅列<ポルシェ温泉-p3> 20170730

2017-08-03 19:59:29 | Dreams
夢の羅列<ポルシェ温泉-p3> 20170730


つづき。

私のいる場所へと廊下をゾロゾロ戻ってきた家族のあの白人の男に訊くと、
男の子はカールという名だという。
他にも娘たちが3人くらいいて、横にいるのは奥さんか、
そしてグランパ、グランマ、みたいな一団である。

3才ほどの子がいなくなったのに、皆そんなに慌てる様子もなく、私は苛立った。
とにかくこんなに混雑した場所で子供の姿を見失うなんてオマエたちはアホすぎる。
日本人にはいい人が多いが、当然ながら悪い奴も必ずいるのだから。

と思ったが、そんなことを今言っても仕方がないから、とにかくすぐに捜せと、
つたない英語で言おうと口を開いたら、まあ夢の中のことなのでうまく口が動かず、
「バヒョヒョヒョ〜ン」と言葉ではなく変な音が出た。

まるで馬の寝言みたいな感じで、私はそれが可笑しくて廊下で笑い出してしまった。
おそらく現実のベッドの上でも私は眠りながら笑っていたに違いない。
それくらい可笑しかった。

とはいえ、とにかく今はカールだ。

父親の名を訊くとカールだという。まあそんなことはガイジンにはよくあるだろう。
カール・シニアとかカール・ジュニアとかである。
それなら目の前の少しボケ気味のグランパもきっとカールに違いない。
訊いてほしそうな顔を私に向けるが、この状況に面倒だし、
きっと得意そうに「私もカールだ。私の父もカールだ。そもそも……、」
などと言い出しかねない。
だから名前を訊いてやらない。
それに私の性格の悪さがこういう時にはっきりと出てくる。
人の思惑をあっさりと切り捨ててしまうのだ。
そんなことよりキミタチ早く捜しに行けよ。

見つかっても見つからなくても30分後に受付に集まれと。
玄関ロビーのインフォメーションカウンターだと。
じいさんばーさんはもうそのへんで座っとれと。

つづく。
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