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備忘録 「病気のこと 本のこと 映画のこと」 

佐藤青南 「ブラック・コール 行動心理捜査官・楯岡絵麻」

2014年05月28日 | 
4編の短編連作。

しぐさから嘘を見破る女刑事の活躍により難事件を解決していく。

しぐさから嘘を見破る場面は良いとしても・・・
1編1編のストーリーに無理があり過ぎる感じ。
意外性があるといえばそれはそうだが。
その落としどころを良しとするのか?面白いと感じるのか?
感じ方はいろいろだろうなぁ。

ほとんどが取り調べ室という動きのない物語だが、
テンポ良く読ませてくれるのであっという間に読み終わった。
ほぼ甲府から大宮への出張の電車の行き帰りで読み終えた。
途中睡眠も取ったが。


今回シリーズの第2弾から読んでしまったらしい・・
第1弾「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」
を読めばさらに面白さを感じるのかなぁ?

第1弾を読むかどうか?
これを読み終えた時点では何ともいえない。
気が向いたら読んでみよう。


辻村深月 「太陽の坐る場所」

2014年05月17日 | 
ここのところ読む時間が取れなくて、
読み切るのに時間がかかってしまって、
5人の語り手のひとり島津謙太の語り時に、
半田聡美の語りはよくわからなくなっていた。

一気に読んだ方が良い作品。

僕が読んだ辻村さんの3作の中では一番読みにくかったし、
よくわからなかった。

これってミステリーの部類になるんだよね。
名前を使ったミスリード。

5人とも個性強すぎ。
それぞれの視点があり、それぞれが1冊の本になりそうな登場人物。


僕はこの人たちと関わりたくないなぁ。



「キョウコ」にはやられました。



映画になるようだが、名前のミスリードによるミステリーでしょ。
映像だとどうなっちゃうのかなぁ?
観てみたいような、観たくないような。
たぶん観ない。


百田尚樹 「プリズム」

2014年05月02日 | 
百田さんの作品はモンスター、幸福な生活に続き3作目

多重人格の男性に恋をした主婦聡子の恋愛小説
解離性同一性障害については詳しくなりました。
が、しゃべり過ぎの精神科医の設定は無理があるような気がする。
本人が一緒ならあんなに話してしまっていいものなのか?

物語はたんたんと進む。

主人公の女性の心理の変化はこういうものかな?と思う。

不倫に嫌悪感はないが、純愛のままでは今のラストが難しかったのかな?

物語的には次の展開が知りたくて一気に読めました。

それにプリズムのタイトルはさすがにうまいですね。


ただ不倫小説的印象が強く残ったのは僕だけでしょうか?