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原題: Control (米、2004年)
映画自体もおもしろかったが、その後、タイトルに隠された意味を知って、おおっ! 久々に表彰モノのタイトル・ネーミングに出合う。
DVDを見たのは1〜2ヶ月前。タイトルの意味に気づいた経緯をTSUTAYA DISCASのレビューに書く。でも、決定的な種明かしをするなら、やっぱりここでだよね。ネタバレされたくない人は今すぐツタヤその他のレンタル店に行ってDVDを借りるべし。
ひと言でいうなら、薬物注射(実は麻酔)で死刑執行された極悪死刑囚が、製薬会社の策略で新薬開発のモルモット(治験の被験者)にされるという話。見どころは、薬で主人公が自分の凶暴性を本当に「コントロール」できるようになるのかどうかにある。
結論から言うと、できるんですねぇ、これが。すったもんだの末、元死刑囚(レイ・リオッタ)は心底改心して善人になる。ところが、薬の開発者本人である博士(ウィレム・デフォー)や他のみんな(少なくても私)が薬は効いた!と信じ切ったラストにきて、驚愕のどんでん返し。何と元死刑囚が飲んでいた薬はプラセボ(placebo、字幕ではプラシーボ)、つまり偽(ニセ)薬だったとわかる。
プラセボについては、映画見てから色々調べたんで素人なりにかなり詳しくなった。簡単に言うと、治験の際に使われる、本物の薬に色も形もそっくりなニセ薬のこと。その成分に有効性は全くない。治験は新薬承認に不可欠なプロセスで、合法的な人体実験と言ってもいい。契約した患者(被験者)に実際に服用してもらって効果を試すのだが、効き目を計るには比較する対照が必要なわけで、この対照を「コントロール(control)」と言うそうだ(専門用語だけど普通の英和辞書にも載ってます、「対象」と間違えないように)。対照薬を処方される被験者のグループはコントロール群と呼ばれ、元死刑囚が属するのがまさにこれ。
で、ここがポイントなんだけど、最近の治験には対照薬として、実際に存在する薬よりもプラセボを使うという流れがあるらしい。つまり、「コントロール」と言ったら、プラセボ、あるいはプラセボ服用者を指すわけで、これってすごい意味深なタイトルでしょ。製薬業界(特に治験関連業界)で働いてる人なら、タイトル見ただけでオチがわかるんじゃないかな。どースか、そこのGCP担当者の人?
ちなみに、博士が最後まで自分の患者に割り付けられた(←これが専門的な言い方らしい)薬がプラセボであることを知らなかったのは、この実験が《二重盲検試験》だったから。患者だけでなく薬を処方する医者にも知らせないってのが《二重》なわけね。要は、人間の心と身体はとても不思議で、自分や周りの人の思い込みにかなり左右されるから、この思い込みの差を極力防ごうってことらしい。
さて、こうしてみると、この映画はタイトルもストーリーも製薬業界にとってかなり皮肉が込められた作品だ。結局、「薬よりも人を信じるべし」、ってことだもの。本物の薬を割り付けられた被験者は全員、副作用で××だからね〜。プラセボでいい結果がでちゃったら、そりゃ困るわ、薬で稼いでる会社にとっては。
余談ですが、「ビッグ・ファーマ 製薬会社の真実」(篠原出版新社)という本がおもしろい。治験にプラセボが多用されるようになったワケが詳しく書いてある。製薬会社の言い分に真っ向から対立する著者、Marcia Angell女史の論点は、映画の味わいを深めること請け合い。
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毒を食らわば皿まで・・・というわけで、「Marvel/DC」シリーズ第一話の字幕版を作ってみる。人生短いのにこんなことしてていいのかしらん。でも、前から気になっていることがあってね。YouTubeの動画に字幕でツッコミを入れられるサイトがあるらしいんだけど、それって本当に使えるのかな? 試してみるにはいい機会かも。
さとるクンという若者が運営している「字幕in」というサイトが、それ。実際に使ってみると、趣味が高じて作ったにしては中々どうして、ちゃんと字幕がつけられるではないか。開発途上らしくシステムとしての洗練度は今ひとつだけど、使い方のガイドもないのに(あるのかな?)すぐに使えてやりたいことは結構できる。
ただ、そこに集うのは、元々の画像に全く違う言葉をはめて楽しむことを旨とする人々らしく、私の見るところ、本来の字幕は1%もないような感じ。そこで、「すみません、ちょっと軒貸してください」という風情で、載せてみる。吹き替え版のスクリプトに苦労したおかげで、今度は半日で完成。と言っても、字幕の場合、字数を考えて翻訳しなきゃならないので、何をどう削るか悩みながらね。
興味があれば、チェックしてみてください。字幕inの字幕検索キーワードに、"映画"、"次の映画"、等々適当に入れると多分、eve製字幕版がリストされます。
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乗りかかった船・・・というわけで、「Marvel/DC」のビデオクリップ、第一話の日本語吹き替え版スクリプトを作ってみる。わずか1分半のスキットに、ディクテーションから始めて訳すのに丸一日がかり。でも、その間におもしろいアメコミ関連サイトをいくつか発見、助かるなぁ。一応、セリフの尺合わせもしたからね。英語のおべんきょーとは言え、我ながらアッパレ(あきれる)。
作者のItsJustSomeRandomGuyクンは、早くも第九話をUPした模様。意表を突く主役交代?でこれまた笑わされます。それにしても英語がどんどん難しくなっていく〜。気を取り直して、まずは第一話。
■Hi, I'm a Marvel...and I'm a DC. (Mac PC Parody) #1 「次の映画は?」編
- Marvel:
- ハーイ、僕はMarvel。
- DC:
- 僕はDC。
- Marvel:
- それはそうと、よく映画に戻ってきてくれたね。
- DC:
- 古巣はいいな。久しぶりに企画がいっぱいあるんだ。
- Marvel:
- へえ、そうなの。ワンダーウーマンとか?
- DC:
- いつか見られるかもしれないな。
- Marvel:
- なんだ。じゃ、フラッシュ?
- DC:
- さあね。そのうちだろう、早けりゃ2、3年以内か。
まあ、見ていてくれ。
- Marvel:
- ふーん。
- DC:
- 実は、ライター連中に頼んだところなんだ。
この先10年かそこらで、ジャスティスリーグの映画化を理論上可能にするには何が必要か、もしもの実現可能性を考えてくれ、ってね。
- Marvel:
- はあー、そうなの。
- DC:
- 君らは何をやるつもりなんだ?
- Marvel:
- えーっとね、僕ら今、新作映画に取り組んでるんだ、アイアンマンとハルクとアントマンの。
- DC:
- は、は、アントマンか。
- Marvel:
- そうだよ。あと、キャプテンアメリカとソーの映画を完成させたいよね。
アベンジャーズ映画も検討していくつもりだし。
- DC:
- ほう。
- Marvel:
- 僕の映画もあと3本が交渉中って話だよ。
それに、ウルヴァリンとマグニートーはX−MENと別立にするって話。
- DC:
- あー、ぼ、僕は次の映画でスーパーヴィランと戦うかもしれない。
- Marvel:
- へぇ、本当?
- DC:
- ああ、すごい映画になるぞ。
- Marvel:
- うん、まあ、きっと・・・なるね。
あ、そうだ。次のバットマン映画にトゥーフェイスの出演が決まったって聞いたけど。
すごいね!
- DC:
- (ため息)そうなんだよ。
- Marvel:
- ごめん、何かまずいこと言った?
- DC:
- いや、いいんだ。みんながバットマンを好きなんだ。
- Marvel(声):
- あ、ごめん。
- DC(声):
- いいよ、気にしないでくれ。
(拙訳:eve)
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勉強のつもりで作っているので、スクリプトは今後、修正するかもね(その場合はコメント欄に記録)。アメコミについては何もわかってないんで、ヘンなこと書いてたら教えてくださーい。 eveより
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時々自分がわからなくなる。何でこんなモンにはまるのか? 英語もよくわからないしアメコミも知らない。でも、おかしいものはおかしい。YouTubeに掲載されたビデオクリップの中で、「Marvel/DC」シリーズは、「金卵」シリーズに続くeve的メガヒットだ。(金卵、もうWebで見れませんね、残念!)
今日までのところ8作品がアップされている。必見すべきは第一話だ。主役はスパイダーマンとスーパーマン。それぞれのフィギュア(人形)が、マーヴル・コミック社とDCコミック社を人格化したキャラになっていて、お互いを微妙に牽制しながら自分たちの映画について語る。とぼけた声や全体のチープな雰囲気がもう絶妙なバランスで大爆笑。言葉がわからなくても気持とかセンスって結構通じるのね。
百聞は一見にしかず。暇な人はここ↓、行ってみてください。
Hi, I'm a Marvel...and I'm a DC. (Mac PC Parody)
アップル社のテレビCMのパロディ、というのが功を奏している。オリジナルCMでは二人の男(本物の人間)がMacとPCを演じる。はまったついでにネタ元のCMも見たけど、いや〜、パロディとしてもかなり質が高いス。Macに自分の弱点を気づかされたPCがシュンとなるオチがちゃんと踏襲されている。MarvelとDCっていう名前からして韻を踏んでるしね。(ちなみにアップル社のCM、Web上では大人気。パロディの嵐です)
このYouTube動画を作ったのはLAに住む若者で、脚本から何から一人で作っているらしい。声まで全部自分一人でやっているというから驚き。第二話以降は他のスーパーヒーローのゲスト出演もあるんで、声色を聞き比べるだけでも楽しい。お金がないと(←eveの推測)こういう作品が作れるんだね〜。彼がハリウッドマネーの餌食にならないことを祈りたい。連中はネタが尽きてるから、この人材を放っとかないかもしれないけど。
アメリカン・コミックの世界も深いなぁ。この業界にはDC社とマーヴル社の二大勢力が君臨していて、それがちょうどコンピュータ業界におけるIBMとAppleの関係に置き換えられるというのは後で調べて知ったこと。「ジャスティス・リーグ」や「アベンジャーズ」が両社のヒーロー達のオールスター決戦であることも、私にとっては新知識。
アメコミと英語理解はイマイチだけど、せっかくだからあらすじメモっときます。
#1 Hi, I'm a Marvel...and I'm a DC. (Mac PC Parody) #1
「次の映画は?」編 (注:日本語タイトルはeveが勝手につけてます)
ワーンダーウーマンやフラッシュの映画が見たいMarvel(スパイダーマン)は、DC(スーパーマン)に映画化の予定を聞きます。しかし、DCの答えは今ひとつ。反対にDCから質問されたMarvelは、仕掛り/検討中の新作映画を次々に挙げます。しまいには相手方であるバットマンの映画について、次回作でトゥーフェイスがキャスティングされるんだってね!と持ち上げたものだから、それを聞いたDCは・・。
#2 Hi, I'm a Marvel...and I'm a DC. (Mac PC Parody) #2
「古き良き時代」編
スクラップブックを見ながらあの頃は良かったと70〜80年代を懐かしむDC。ハルクがカメオ出演します。(スクラップブックを小道具に使うのはMac/PCのパロディ)
#3 Hi, I'm a Marvel...and I'm a DC. (Mac PC Parody) #3
「スーパーマン、父親になる」編
若年層ウケを狙って子供をこさえたDCことスーパーマン。Marvelにそこまで原作を変えちゃうかな〜、と突っ込まれます。
#4 Hi, I'm a Marvel...and I'm a DC. (Mac PC Parody) #4
「必要なのは悪役」編
次回作の小道具にまたクリプトナイトを使うと聞いたMarvel、DCにスーパー・ヴィランを登場させなきゃ!とアドバイスします。さて、次なるDCの強敵は一体・・。
#5 Hi, I'm a Marvel...and I'm Batman. (Mac/PC Parody)
「スパイダーマンとバットマンの共通点」編
バットマン登場。彼とスパイディは、スーパーマンに共通点を指摘され、自分たちの暗い過去を意地になって競い合います。みんなで仲良くしなきゃ!と二人をとりなすスーパーマンですが、非情にも自分だけ、ママのミートローフを食べに行ってしまいます。
#6 Hi, I'm a Marvel...and I'm Batman. (Marvel/DC Parody) Part 2
「ミルクセーキで乾杯」編(コーヒーショップで その1)
新作がバッシングされて落ち込むスパイディ。バットマンは乳首のあるバットスーツを着せられた自分の悲惨な体験を語って彼を慰めます。オチが傑作。英語がわからなくても笑えます。(このクリップがUPされたのは『スパイダーマン3』が公開される5日前。意図的で可笑しい)
#7 Hi, I'm a Marvel...and I'm a DC. (Mac PC Parody) #7
「親ばか対決」編
スーパーマンのパパと、スパイディのベン叔父さん登場。自分の身内が可愛いのはコミックの世界も同じ。親ばか丸出しの大人たちを見て、親から干渉されないバットマンを羨む二人です。
#8 Hi, I'm a Mutant...and I'm a DC. (Marvel/DC Parody)
「監督をめぐる確執」編(コーヒーショップで その2)
ウルヴァリン登場。彼はお気に入りの監督(※ブライアン・シンガーと思われる)をスーパーマンに盗られ、代わりに『ラッシュアワー』の監督を押し付けられたと思い込んでいます。バットマンに促されて何とかこの誤解を解こうとするスーパーマン。ウルヴァリンに<奴と友だちなのか?!>と詰め寄られて、答えに窮するスパイディが可愛いです。
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リチャード・ギアにインドの裁判所が逮捕状? このニュース、びっくりだけど、「あーあ、やっちゃったね、リチャード」という気がしなくもない。ちなみにワタクシ、ギア氏のファンです。
インドのエイズ啓蒙イベントで女優にキスして、インド人の心に怒りの火をつけた結果、彼らに自分の人形を作って燃やされたリチャード・ギア。インドに何度も通って仏教徒を名乗ってんだから、公衆の面前でやってはいけないことがあるのはわかってるでしょーに。と、お母さんの気持ちで嘆いて、お父さんの気持ちで笑いたくなるゴシップだ。
どんなニュースも動画ですぐに確認できる時代というのは凄い、というか怖い。メディアが泣いて喜びそうなこの映像は、エイドリアン・ブロディも真っ青の、キスどころじゃないディープな抱擁(embrace, clinch)を再現する。演技を通り越して"本気"が感じられる抱擁だ。でも、相手の女優さんは顔を背けてまっせ。
で、私はハリウッド・スターの燃える抱擁を人前で受けるハメになった女優さんを気の毒に思ったんだけど、よく考えたら一番得したのは彼女かも? この一件で全世界に名前が知れ渡ったわけだから(ここではあえて名前書かず)。この人、1月にもイギリスのTV番組で人種差別を受けたと騒動になり、結局それがもとで番組の優勝者になった経緯があるよね。偶然にしちゃ出来過ぎの棚ボタ続き。まあ、ここまで意地悪な見方することもないけど。
それにしても、情けないのはギア氏だ。相手女優に、「彼は『シャル・ウィ・ダンス』をもじってユーモアのつもりでやったのよ」、なんて擁護発言されちゃって。それじゃあついでに私も一言、「彼は、文化的なタブーをアメリカ式に破ることはインドを愛してる自分なら許されると無意識に思っちゃったのよ」。あれっ、弁護になってないか。
女優のスポークスマン(Dale Bhagwager氏)が出したコメントが素晴らしい。
カーマスートラの国でほっぺにチュを議論してる場合か? エイズ問題にもっと目を向けろよ、これよりずっと重要だろ(BBC NEWSより、摂訳:eve)
はい、おっしゃる通りです。
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映画秘宝のウェイン町山とガース柳下の漫才コンビは色々な本を出してるけど、最近(注:出版は2年前)、「ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判 2」を読んで大いに笑わされる。
中でも「マトリックス」について書かれた話にはいちいち頷いてしまった。なるほど、続編作るときにはもう飽きちゃってたわけね、ウォシャウスキー兄弟は。続編2作がダレダレだったのに妙に納得。
ガース柳下曰く、「結末は夢オチになるんじゃないかと心配したけど、夢オチの方がまだマシだった」。これには爆笑、私と全く一緒だよ。最初にモーフィアスの名前の由来を知ったとき、私も「え〜最後はユメオチかい?!」と思ったもの。(名前の由来についてはeveの『めざせ映画痛!』マトリックスの項参照)
で、ガース柳下の説を受けて展開されるウェイン町山版「マトリックス」最終章。この妄想語りがさらに噴飯モノ。中身はあえて書かないけど、ケッサクです。こんな続編なら見てみたい。ウラ映画として誰か作ってくれないかな〜、もちろん役者はそのままで。(笑)
ところで、「夢オチ」をウィキペディアで調べると、夢オチの作品として最初に「マトリックス」の名前が載ってるんだけど、これどーなんスかね。
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「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」をビデオで見たのが約2ヶ月前。タイトルから登場人物から、何から何まで『こけおどし』の映画に大笑い。
中でもハメ外し度が飛び抜けて素晴らしいのが衣装だ。時代もTPOも無視、全員がずーっと同じ服着て演技はあくまでシリアス。ずーと真っ赤なアディダス・ジャージで通してきたベン・スティラーが葬式に黒のアディダス着てきたときは、あまりに期待通りで思わず正座(笑)。以来、私の頭にはアディダスのロゴと三本線がきっちり埋め込まれる。
その数週間後、ツタヤのコメディ棚から選んで借りたのが「ライフ・アクアティク」。理由は単にパッケージの写真が面白そうだったから。ビル・マーレーが赤帽を被って潜水艦を操縦? クストーのパクリかこれは? 笑えるかも。
で、見始めたらそのハチャメチャさ加減に開いた口がふさがらない。このぶっ飛びの展開は最近どこかで見たような・・。途中で特注アディダス・シューズが出てきて、はっ? もしやこれは「…テネンバウムズ」と同じ人の作品じゃないの。果たして、監督を確認すると同じウェス・アンダーソンの作品だった。いや〜、私なんでこの映画借りたんでしょ?
しかしその数日後、さらに驚くことが。映画を超えるシューズ発見! 電車の中でピカピカの新品アディダスを履いたメチャおしゃれなお兄さんに遭遇。こりゃアンダーソン監督も真っ青だ。見たこともないアクアブルーのエナメル・アディダス。べろにエンボスされた月桂樹の三つ葉マーク、トレフォイルがおお!眩しい。欲し〜〜〜い!
やがて世の中はW杯突入。8強が出揃って最初の試合がドイツ対アルゼンチン。わたしゃ、プレーよりもウェアが気になって仕方ない。敵も味方もアディダスだよ。サッカー素人にはどっちがとっちなのよ?の色違いアディダス対決。審判もアディダス着て、ピッチには三本線が踊る、おどる♪ いえいえピッチだけではありません、ピッチサイドにもaddidasの文字がデカデカと・・。
で、その夜、何気なくつけた深夜放送。ウィンブルドンのセンターコートにはアディダスを着たアガシが・・。うーん、世間はなんでこんなにアディダスだらけなの。思わずアガシ応援しちゃいました、ワタシ。
そして明日はW杯決勝戦。こうなったらプーマイタリアを倒すんだ、アディーフランス!
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卓球の愛ちゃんは思い通りにポイントしたときにサァ!と言う。私は読みかけの本の170頁最終行で、サァ!・リー・ティービング!と叫ぶ。(何のこっちゃ?)
文庫本『ダ・ヴィンチ・コード』下巻を借りてきて、またもや一気読み。GWの貴重な一日を最終巻読破に費やす。ま、いっか。
いやはや、ティービング氏、期待以上の活躍でしたね。最後は笑わせてくれたし。キングズ・カレッジの司書女史にかかってはドン・キホーテだもんね。私は余生を宝探しに捧げたジェームズ・ボンドのつもりで読んでたのに。(笑)
eveを名乗ってはいるけれど、キリスト教にも聖杯伝説にも疎い私。でも大いに興味はある。そんな人間にこの本はうってつけだ。こちらが知りたいことを謎解きを絡めて面白く提示してくれる。普遍的な愛を微かに感じるラストも気に入った。著者が謝辞の最後で2人の女性を讃えているのも悪くない。
映画の公開が楽しみだ。登場人物たちの逃走劇はきっと突っ込みどころ満載で笑えるゾ。ルーブル美術館は今まで以上に日本人だらけになるんだろうなぁ。でも、eveもいつか行ってみたいっス。おしゃれにリンゴなんかかじりながらね。
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遅ればせながら「ダ・ヴィンチ・コード」を読む。友人から読めとばかりに無理やり渡された文庫本の上・中巻2冊。読み始めたら一気に読んでしまった。なんで下巻も一緒に貸してくれないのサ〜。
というわけで、最後の一巻はまだ読んでないけれど、結末を知らない段階の感想をメモっておこう。
上巻を読み終わった時、思わず口をついて出たのが、「こりゃ、ハリー・ポッター大人版だわ」。ソフィー・ヌヴーが祖父の山荘で目撃した秘密の儀式はまるで『アイズ・ワイド・シャット』だし、場面の展開もめちゃ映画的。著者は最初からかなり映画化を意識しているとみた。
で、中巻を読み始めたらすぐに、台詞の中に『ハリー・ポッター』という言葉が出てきて大笑い。いきなり軽いノリになるねぇ。ルーブル美術館の場面では結構重厚な雰囲気だったのに、主人公たちがチューリッヒ保管銀行に忍び込む辺りからは軽い軽い。先読み可能な展開に何度も爆笑。「はい、そろそろラングドン教授は頭を殴られるワケね。はいはい、高級オフロードカーもありまっせ、"レンジローバー"で逃げたんでしょ」。先が読める読める。
とどめは教授が、映画『アイズ・ワイド・シャット』に言及するくだり。あらま、やっぱりこの本は、『アイズ・ワイド・シャット−パリ編』だったのね。
登場人物の中では、サー・ティービングが魅力的だ。ジェームズ・ボンドが年老いて、女性にそそいでいた情熱をキー・ストーン探しにそそぎ変えると彼になるんじゃないの、なんて想像しながら後半は『007』のノリで読む。下巻での彼の活躍が楽しみだ。
早く、次、貸してくれーい。>mr
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原題: Syriana (米、2005年)
映画を見終わってもタイトルの意味がイマイチわからなかった。後で考えれば、シリアを連想してもよさそうなものだったが、全く思いつかずに映画館を出る。
で、帰ってWebリサーチしてやっと納得。色々見たが、Wikipediaが一番まとまっていてわかり易い。3つの説を挙げている。
その中で、作品公式サイトの見解を押しのけて、最もしっくり来たのが、Pax Syrianaを連想させる言葉であるというものだ。Pax Syrianaは「シリアの平和」を意味するラテン語であり、さらに遡れば、Pax Romana 「ローマの平和」からの引用であるという。
こちとら、Pax RomanaもPax Syrianaも知らない無教養者だから、リサーチはさらに続く。
パクス・ロマーナは古代ローマ帝国の圧政下での平和を意味するらしい。時代で言えばアウグストゥス帝あたりから。パクス・××という言い方はそこからきていて、パクス・ブリタニカ、パクス・アメリカーナなどと用いられる。多分、強制的な力によってもたらされた表向きの平和であることが暗喩されるところがミソなのだろう。
パクス・シリアーナは、1990年、シリア軍が介入したことによりそれまで内戦状態だったレバノンが「平和」になったことを言うようだ。2005 年、シリア軍の撤退が決まった時は、他国の軍隊の撤退は喜ぶべきことだが、レバノンがまた内戦状態に陥るのではないかといった不安の声もあったらしい。
そこに住む者にとって、自分たちの平和は自分たちの手で守りたい。が、他国の力を借りねば一時の平穏ですら実現できない国がある。一方でそれにつけ入る強国がある。皮肉で悲しい現実だ。しかし、人々は一旦おかれた立場から容易に逃れられない。本作からはそんな虚しさが伝わってくる。
それにしても、ラテン語読みなら「シリアーナ」となるところを、日本の配給会社は何故「シリアナ」にしたのだろうか。アカデミー賞授賞式では、二コール・キッドマンもシリアーナと言っていたゾ。(もしかして別のウケを狙った?)
私は老後の楽しみとして残してあることが色々あるのだけれど、また一つ増えた。雨の降る日は、塩野七生さんの『ローマ人の物語』を読もう。
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