古楽の小路

古楽に惹かれて不覚にも深く入り込んだ私の半生を反省しつつ、日頃見、聴き、笑い、たまげた事など綴ります

ポッペアの戴冠 続き

2009-08-25 17:12:24 | ルネッサンス・バロック音楽
「ポッペアの戴冠」はネロの母、アグリッピーナが
亡くなった後の物語なのだが、母からしてかなりの悪らしい。
まず連れ子のネロを皇帝にしようと皇帝夫、クラウデイウス
を毒殺する。でその残忍なDNAはネロに受けつがれ、結局
息子に殺される。それも一度目は船に仕掛けをされ溺れ
かけたが、なんと自力で泳ぎ助かったという運の強さ。

このアグリッピーナを主人公にオペラを作曲したのが
ポルポラ(1708年)にヘンデル(1709年)の
「アグリッピーナ」。「ポッペアの戴冠」と登場人物が
重なっているので興味が出てくる・・

ネロは歌が好きという面は少しほっとさせられる。竪琴を
手にし、コンサートまで開いたようだ。それも聴衆はサクラ
(手当あり)を動員したらしいので、どうやら歌は下手
だったのだろう。紀元60年頃の歌ってどういう曲なのか
見当もつかない。

「ポッペアの戴冠」で哲人セネカ(画像)が出てくるのが
意外な気がした。ネロの父親の代からの元老院貴族階級で
ネロ12歳から家庭教師、ネロが17歳で皇帝になってからは
ブルスと共にいわばブレーンになったが母の暗殺後とみに酷く
なっていくネロの暴走を止めることはできなかった。
「ピソの陰謀」と呼ばれるネロ暗殺計画に加担したとされ、
自害させられる。この辺はオペラのポッペアと全く違って
いるところ。オペラではもっとはやい時期に自害させられる。
「セネカよ死なないで」と歌う友人達の歌やセネカの歌は
感動的だ。

セネカについてはあの「清貧の思想」の中野孝次氏が本を
出していた。「ローマの哲人 セネカの言葉」
図書館にあるかしら・・借りよう。
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キーワード
アグリッピーナ
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