古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

東大のパイプオルガンコンサート

2017-06-23 23:15:25 | ルネッサンス・バロック音楽

オルガンを習うようになってからオルガンのコンサートに行く機会も増えていた。オルガン曲を知る楽しみはもちろんあるが、オルガニストや、楽器そのものに対する期待も大きいものがある。

バッハ一つとってもチェンバロ曲はかなり知っている曲が多いが、オルガン曲となると初めて聴く曲のほうがまだ圧倒的に多いので新鮮。ちょっと弾いてみようかと思っても、足鍵盤のパートをみて怖気づいてしまう。バッハのクラヴィーア練習曲3巻はすべてオルガン用になっている。この中には壮大な「プレリュードとフーガ(BWV552」に「21のオルガンコラール」「4つのデュエット」が入っている。

 この21のオルガンコラールを聴く機会があった。廣江理枝さんによる東大でのコンサート。東大の駒場キャンパスにパイプオルガンがあるということは聞いていたがようやく聴きに行けた。教会にあるくらいの規模のパイプオルガンだった。後で調べたらドイツのシュッケ社製(1977年)12ストップ、700本のパイプだそうだ。

足鍵盤のスケールから始まる、バッハの有名な「プレリュードとフーガ」BWV532にコラール集から6曲、メンデルスゾーンソナタにフレスコバルディ数曲に  現代のJ.ラングレの「フレスコバルディへのオマージュ」という意欲的な選曲だった。特に、最後の曲は足鍵盤で声部を弾き分ける大変な難曲であった。オルガニストは体力も必要!

日本オルガン研究会のオルガンコンサートガイドでは

http://organguide.exblog.jp/

日本全国のオルガンコンサート情報が得られるので最近よく利用する。毎日どこかでコンサートをやっている。小さな教会からコンサートホールまでオルガンの規模も様々だがランチタイムコンサートで普段入りずらい教会のオルガンを聴きに行けるのも魅力。無料が多いので少し献金もして・・。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

蔵王へ

2017-06-21 09:19:20 | ルネッサンス・バロック音楽

数ヶ月ぶりに宮城へ。

蔵王に住んでおられたガンビスト中野哲也さんの追悼コンサート。

白石蔵王で新幹線を降り、チェンバロ友の車で蔵王へ、30分ほどで着いた。

会場は蔵王町役場の多目的ホールで舞台は使わずに平台に反響板が立てられ、

見たことのないチェンバロ(格言の書いてあるフレンチ!)、ガンバが数台、

お馴染みになった、スペインオルガンが置かれ、開演を待っていた。

コンサートは中野さんゆかりの仙台や東京の演奏家たちによる、ゆかりの曲という

悲しいながらも心温まるコンサートだった。メディオ・レジストロの

最新のCDには中野さんの演奏によるコレア・デ・アラウホのティエントが

入っているのだが、この蔵王の会場での録音であった・・・・。

 

仙台一泊し、翌日は友人宅でのチェンバロレッスンを受け、8月5日の

発表会の曲をみていただき、沢山のヒントをいただき、行き詰まっていた箇所が

つぎつぎ氷解していった。

レッスン後は長年の友人と米ケ袋の「モーツアルト」でランチ。ここは仙台では

有名なスタイリッシュなカフェだが、お昼過ぎていたので客も多くなく、眼下に

広瀬川の流れをみながら小鳥の声に耳を傾けながらゆったりと過ごした。

 

次回仙台行きは発表会当日になるか、これからの練習次第。8月5日は仙台七夕の

前夜祭の花火大会だ。プログラムはチェンバロ修行中のみなさんによる、

フレスコバルディ、フローベルガー、フィッシャー、ルイ&フランソワ クープラン、

ラモー、バッハと 正統的?な曲に加え、

ソプラノ鈴木美紀子さんとチェンバロ梅津樹子さんによるゲスト演奏がある。お近くの方は

どうぞお立ち寄りください。

 

 

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

クスノキ

2017-06-12 12:58:30 | 展覧会

小平市には大昔少し住んだことがあるのだが、その時には平櫛田中の美術館が

あることを知らなかった。それから幾星霜、いつのことだったか、田中の

木彫「禾山笑」を観て興味を持ち、他の作品もみたいとずっと思っていた。

多摩湖線の一橋学園駅から徒歩で10分ほど、住宅地のなかにその美術館は

あった。田中が45年住んだ台東区桜木町から引っ越した最後の住居。

なんとその時、既に98歳になっており、この地でさらに107歳まで生きた

というから凄い。彫刻や書が、和洋折衷の趣のある部屋にゆったりと展示され

静かに作品と対峙できる雰囲気だった。なかでも気楽坊という「禾山笑」に

通じる作品は思わず「もらい笑い」をしてしまった。

庭には彫刻用原木のクスノキがあり、その前のボードには100歳の時に向こう

30年分の原木が確保してあったというから、製作への情熱、生への執着は並ではない。

樹齢:推定500年

直径:約1.9m

重さ:約5.5トン

 クスノキといえば樟脳、防虫剤だ。樟脳の端材で作られたエコブロックというのを

人形ケースに入れている。クスノキは中枢神経を刺激し、「カンフル剤、カンフル注

射」などの「カンフル」という言葉はオランダ語で樟脳のことだそうだ。

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

モンテヴェルディ聴きに

2017-06-06 16:09:00 | ルネッサンス・バロック音楽

今年はテレマン、モンテヴェルディ記念年でコンサートも多い。

ついでに私の好きなD・パーセルも没後300年なのだがこちらは

残念ながら注目されてないようだ。イギリスではどうなのか、ちょっと気になる。

モンテヴェルディの「聖母マリアの祈り」だけでも様々な団体が

とりあげているが、昨日はR.アレッサンドリー二率いる、

「コンチェルト・イタリア-ノ」のコンサートに武蔵野市民文化会館

大ホールへリニューアルしてから初めて行ったが、いつも小ホールにいくので

大ホールがどう変わったかわからなかったのだが・・・満員の聴衆のせいか

意外と残響が少ないと思った。

アレッサンドリー二は弾き振りではなく指揮のみ。合唱も器楽も

最小のサイズで繊細で甘美なモンテヴェルディの音楽が美しく奏でられた。

大昔ガーディナーのCDが出た時にこの曲をよく聴いたので懐かしい思いと、

やはりエコー効果のあがるサンマルコ大寺院で聴いてみたいという思いが

募ってきた。コンチェルト・イタリアーノCDは昔Opus111という

レーベルから出ていた。この93年発売のCDの歌手は今回来た人達ではなく

変らないのはアレッサンドリー二だけであった。

NHKテレビが録画していたので放映を楽しみに。

 

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

珍曲?

2017-05-29 16:11:40 | ルネッサンス・バロック音楽

今朝の「古楽の楽しみ」はゲオルグ・ムファットの「パッサカリア」が放送された。

チェンバロで聴く機会が多いが元はオルガン曲。なかなか良かった。

オルガン講座では最初から足鍵盤で苦労しているので手鍵盤だけで

弾ける曲はありがたい。でも足鍵盤は練習しなければ弾けるようにはなれない

ので目下必死で練習に通っている。課題曲はあるが他にもたくさん弾きたい曲が

あり、2時間の練習もあっというまに過ぎる。

バッハのオルガン曲は以前は6つのトリオソナタBWV525~530くらいしか

BWV番号と曲と一致しなかったのが少しわかりかけて来た。

「プレリュード「フーガ」「トッカータ」「ファンタジー」「コンチェルト」の名曲がある中、

初心者としてはBWV553-560「8つの小プレリュードのフーガ」が

必須のようだが内容的には少し物足りない。

今練習中の課題曲BWV590「パストラーレ」は牧歌的な癒される曲

なのだが、心穏やかに足鍵盤もすらすらと足が動くように弾けるようになるには

まだ相当に時間がかかりそうだ。BWV591に「小さな和声の迷宮」という一風変わった

小品がある。Ⅰ楽章「入口」Ⅱ楽章「中心」Ⅲ楽章「出口」。Ⅰ楽章の7小節目で早くも

迷路へはいりこんでしまう。想像力を掻き立てられる面白い曲だ。話のタネにもなりそうな曲。

おまけに足鍵盤が出てくるのはⅢ楽章の最後8小節だけ、それも同じ音を延ばし、カデンツが

あるだけなので楽。しかし真正バッハかどうか、偽作説あり、

J.D.Heinichen 作かもしれないということだ。迷宮いり?

 

「古楽の楽しみ」では公開録画の募集2回目をしている。人が集まらないようだ。

http://www4.nhk.or.jp/kogaku/29/

 

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

未知のバッハ曲あり過ぎ

2017-05-19 23:03:00 | ルネッサンス・バロック音楽

今朝は「クラシック倶楽部」と「古楽の楽しみ」と続けてバッハばかり2時間弱聴いた。ジャン・ロンド―の「ゴルトベルク」放映は抜粋なのはわかっていたがこの曲は抜粋してはいけない曲だとつくづく思った。演奏は文句つけようなく、細部にわたり考えられており、ひたすら聴き入ってしまった。まだ若いのでこれからどうなっていくのか楽しみに見守りたい。

「古楽の楽しみ」ではBWV988「ゴルトベルク」の次のBWV989の「アリアと変奏」が放送された。この曲はBWV993「カプリッツイオ」と共にいつか弾こうと思っていながらまだの曲。今オルガン曲も加わったので後回しになりそうだが、手鍵盤だけの曲はずっと楽に弾けそうな気がしてきた。足鍵盤は想像以上に難しくてもはや弱気になっている。

バッハにアルビノーニの主題による幾つかの「フーガ」があることは知っていたが、放送されたBWV951は半音階好きの私には弾いてみたくなる曲だった。これはBWV951a という別稿があり、2つの稿はかなり違っている。元のアルビノーニのテーマは作品1のトリオソナタの8番の二楽章にあった。バッハの手にかかると隙のないフーガに生まれ変わるのだった。また弾きたい曲が増えてしまって演奏寿命があとどのくらいか気になるこの頃。

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

チェンバロでもピアノでも

2017-05-16 19:32:40 | ルネッサンス・バロック音楽

「古楽の楽しみ」今週はバッハの鍵盤楽器曲のピアノ・チェンバロ聴き比べ。

昨日と今日でシャオ・メイとティル・フェルナーのピアノ演奏を聴けてよかった。

バッハはいうまでもなくピアノではなくチェンバロを想定して作曲しているが、

たまにモダンピアノで聴くとさらにバッハの素晴らしさがわかり、ピアニストは

やはりバッハが弾きたいと思うのがよくわかる。

朝五時からの「クラシック倶楽部」の今日はアンドラーシュ・シフであったが

アンコールではプログラムとは関連のないパルティータ4番から「サラバンド」が

心を込めて演奏された。

オルガンをかじるようになってからバッハの残した膨大なオルガン曲が身近に

感じられるようになった。弾けるようになるにはだいぶ先だろうけれど。

オルガンという楽器そのものについても知らないことばかりなので、図書館から

入門書を借りてきた。ついでに昔読んで面白かった、「パイプオルガンと政治」も。

 19日の「クラシック倶楽部」は先月来日し、話題になったジャン・ロンド―の

チェンバロリサイタルの放映がある。ゴルトベルクの抜粋。楽しみ。

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

オルガンレッスン始まる

2017-05-13 20:20:00 | ルネッサンス・バロック音楽

年をとると足腰が弱くなるのはよく言われることで両親をみていて よくわかっているつもりだが、

スポーツ全般まるで興味なし、体操を するのも億劫という私、足腰を鍛えなければと思いながら、

よく歩くのと 自転車に乗ることくらいしかしていない。

 先日いよいよオルガンスクールの個人レッスンが始まった。アークホールのパイプオルガンはまだ先で

ガルニエ製の小型のパイプオルガンによるレッスンだ。まずはパッヘルベルの「トッカータ」から。

初級なのでまだ足鍵盤は後かと 思ったら初日から足鍵盤奏法のレッスンもあった。もちろんまだ恐る恐る

 探りあてるという感じで、手鍵盤と一緒に弾くのは難しいが、やがては 機敏かつエレガントな

足さばきができるようになったらいいなと思っている。

 足鍵盤を弾くことは足の感覚を鋭敏にし、体幹を鍛えることになるが、なにより音楽的でなければ

しょうがないので、その辺が一番苦労することになるだろう。

この年になって始めるとは遅すぎたとは思うが、手と足と頭が鍛えられ、鍵盤音楽への理解が深まれば

これほどうれしいことはない。

 

 1ヶ月前位から親指関節が腫れて痛みも酷くなったので整形外科に 行った。予想通り、

「母指変形性関節症」といわれ、湿布をもらってきた。 使いすぎと加齢のせいなので

しばらく様子をみる。リコーダーを 支えるのが結構つらいのが気になる。

さらに悪くしないよう、長い間働いた手を労わりつつ、パイプオルガンに親しむことに。

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

白い花

2017-05-12 09:45:30 | 庭の植物
春の花がいろいろ咲きだして心うきうきする季節となった。
昨年より遅れているが、柚子と檸檬の花が同時に咲き始めた。
同じ柑橘類なので花弁の数こそ違え、花も似ている。
柚子は昔からあったもので、檸檬はリフォーム記念に苗木を買い、耐寒性が
心配でまだ鉢植えのまま。二冬越えたのでそろそろ地植えにしようかと
思うが場所がない。昨年も花が咲き、実がなったが、大きくならずに落ちて
残念な思いだった。今年は一段と蕾も多いのでどうにか育って欲しい。



ジャスミンの匂いがあちこちでしている。昨年北側のフェンス沿いに植えた
30cmばかりの羽衣ジャスミンが日々蔓を延ばして花もチラホラ。数年後には
フェンスを覆いつくすかもしれない。
咲き終わった球根類のプランターに野菜の苗を植えるつもりだが今年は何にしようか
まだ決まらない。
昨年植えた、トマト、パプリカ、オクラ、インゲン、を除くと、キュウリ、
茄子、さやえんどうあたりだろうか、場所を取るものはだめだし・・。まずは
ホームセンターに行ってみないと。
ハーブもいつしか消えてしまったものがあるので少し欲しい。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

葉書料金

2017-05-09 08:52:00 | その他
来月から葉書の郵便料金が10円上がる。葉書を書くほうなので
値上げは困る。新しい切手がどんなデザインなのか楽しみだが、
この頃好みの切手が少なくなってきた。年のせいだろう・・・。
50円から2円あがって、うさぎの切手を大量に買ったのも
ついこの間のような気がするが3年前だった。

消費税分の端数の値上げを除くと23年ぶりの値上げだ。
まだかつての手紙用の60円、62年の切手を少しもっているので
この際使ってしまおうと思う。父が集めていた切手帳に古い葉書や
郵便書簡が入っていた。郵便書簡は手紙料金と同じなので、15円の
郵便書簡は1966年~1972年に発売されたものということが
わかる。50円の航空書簡は私の滞英中の文通用に買ったものだろう。
母からの航空書簡の束を大事にとってある。

葉書&手紙料金の変遷を調べてみた。
昭和26年(1951) 5円 10円
昭和41年(1966) 7円 15円
昭和47年(1972) 10円 20円
昭和51年(1976) 20円 50円
昭和56年(1981) 30円 60円
昭和56年(1981) 40円 60円 たった3ケ月後の値上げ!
平成元年(1989) 41円 62円
平成6年(1994) 50円 80円
平成26年(2014) 52円 82円
平成29年(2017)62円 82円

手紙料金が据え置きなのは幸い。年賀はがきも据え置き。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

女性作曲家

2017-05-08 22:00:00 | 本・雑誌
先日ある集会で日本の女性作曲家松島ツネ(変換不可能、画家の中村ツネと同じ)
のことを知り、「女性作曲家列伝」という本を借りてきた。取り上げられた
作曲家はバロック時代から20世紀初頭までの「クラシック音楽」の系列に
連なる作曲家たちに限定されている。

①バーバラ・ストロッツイ
②エリザベート・ジャケ=ド・ラ・ゲール
③マリアンネ・マルティネス
④ルイーズ・デユモン=ファランク
⑤ファニー・メンデルスゾーン
⑥クララ・ヴィーク・シューマン
⑦ポリーヌ・ガルシア=ヴィアルド
⑧オギュスタ・オルメス
⑨アガーテ・バッカー=グレンダール
⑩エセル・スマイス
⑪セシル・シャミナード
⑫エイミー・チェニー=ビーチ
⑬アルマ・シントラ―=マーラー
⑭ジェルメ―ヌ・タイユフェール
⑮リリ‣ブランジェ
⑯日本の女性作曲家 幸田延、松島ツネ、金井喜久子、吉田隆子、外山道子、渡鏡子

この本が出版されたのは1998年なので古い情報ではあるが、この中で知っていたのは
①②⑤⑥⑪⑬⑮に⑯では幸田延 だった。 といっても作品まで知っているのは
バロックの2人にクララ・シューマン、シャミナードのみだった。
松島ツネは誰でも知っている、童謡「おうまの親子はなかよしこよし」の作曲家であった。
これ1曲で知られているようだが、他に1000曲も作品があるそうだ。
画家、作家、と同様、作曲家も女性の職業として認められていない時代に、一心に
創造への熱意を失わずに努力し続けた女性たちがこの他にもたくさんいたのだろう。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

山梨県立美術館

2017-05-02 06:56:00 | 展覧会
古楽コンクールの前に山梨県立美術館に初めて行った。
甲府駅からバスで15分程のところに「芸術の森公園」というのがあり、
美術館と文学館があった。文学館はちょうど「山本周五郎展」を開催中で、
こちらもみたかったが、時間的に無理だった。
さて美術館では特別展「バロックの巨匠たち」やコレクション展を
【県外シニア料金1000円】で観ることができた。
この展覧会はポーランドのヨハネ・パウロ2世美術館、プラハ美術館、
シャルトル会修道院美術館の3美術館からイタリア、オランダ、フランドル、
スぺイン、ドイツ、フランスのバロック絵画を数は多くないがまとめて
観ることができた。ルーベンス、レンブラントベラスケスなどの絵画を
見られるというふれこみだったが、私としてはグイド・レーニ、
ヨルダーンス、ピーテル・ブリューゲルの2作品がみられてよかったし、今話題の
「バベルの塔」だがこのような「バベルの塔」(17世紀初頭のフランドル画家による)
があるとは知らなかった。手前に群なす人々の様子も拡大してみたいものだ。


バロック展のあとは山梨美術館の目玉、ミレー館へ。複製では見飽きているが実物は
複雑な陰影があり「羊飼い」の絵画などは特にいいと思った。

コレクションは萩原英雄の版画もあった。吉祥寺美術館常設でよく観ていたが、
そういえば山梨生まれだった、、納得したのだった。富士山のリトグラフの連作
も知られている。観終わって美術館を後にし、丘のほうを見たらちょうど富士山が
顔を出していたので、携帯の精度の悪いカメラでお姿を撮った。山頂の雪が眩しかった。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

新人演奏会や古楽コンクール

2017-05-01 10:21:30 | その他
29日はオルガンの新人演奏会へ。会場は所沢ミューズ。天気も良いので
少し早めに行き、航空公園でのんびりした。ここは古い大きな木が
たくさんあって、木の表情もいろいろで楽しい。家族連れが大勢きていて
テントがちらほら。車で来て、広々した公園でもテントの中で狭い思いを
することないのに・・・囲まれているほうが落ち着くのかしら。


さて6つの大学のオルガン科を卒業した6人によるパイプオルガンコンサート。
アークホールのパイプオルガンは恐ろしいほど巨大でその特徴を生かすような
ダイナミクスの幅が大きく、音色の種類も多く、派手な曲を選んだ方が
多かった。個人が出す楽器の音(といっても腕力や息によるものではないが)
としては最大であるけどオルガンという機械そのものが出しているという
感じだ。クラヴィコードやリュートのような極小音の楽器とはいろいろな意味で
両極端にある。
プログラムはJSバッハ、酒井多賀志、ロイプケ、デユプレ、ヴィエルヌ、
レーガーの作品だった。半分も知らない作曲家。それぞれ熱演だったが、
最後のレーガーの「バッハの主題による幻想曲とフーガ」を弾いた男子学生は
傑出していた。これからが楽しみだ。

翌日は甲府へ古楽コンクールの本選を聴きに行った。その前に山梨県立美術館に
も行ったのだがそれは後日のブログで。今年は旋律楽器(リコーダー、オーボエ、
フルート、ヴァイオリン、ガンバ、チェロ)と声楽で50名余りの応募。本選に
残ったのは12名だった。本選は初めて聴いたが、コンチェルトの伴奏が
チェンバロだけなので違和感を感じた。小編成の弦楽器オケが必要だ。もし
経済的に無理なら本選の入場料をとっても良いのではないかと思った。
リコーダー、ヴァイオリン、声楽でこれから期待したい演奏者がいらしたので
応援したい気持ちになった。来年は鍵盤楽器とアンサンブルの年となる。






コメント
この記事をはてなブックマークに追加

リーチ先生

2017-04-28 18:26:00 | 本・雑誌
昨日の朝日の夕刊に富本憲吉の生家の旧記念館が「うぶすなの郷TOMIMOTO」
としてこの3月にオープンしたという紹介記事が載っていた。図書館で予約してあった
原田マハさんのアート小説「リーチ先生」がようやく来て、夢中で読んでいたところ
だったのでタイミングが良かった。
富本の生家の奈良市安堵村というホッとするような珍しい地名にも記憶があった。
法隆寺近くだそうで、旅心をくすぐられる・・・。

この小説はバーバード・リーチを取り囲む、いわゆる民芸運動や白樺派の文化人が
実名で出てくるので興味がある人にとってはノンフィクションと勘違いしそうになる。
読者はまず「亀乃介」モデルは実在するのか?と気になるが、作者によると架空の人物で
あるそうだ。

小説は英セント・アイヴスで窯を築いた陶芸家リーチが1954年日本の窯元を訪ねに
来日するところから始まり、大分の小鹿田でその世話役をするのが陶工「高市」。

時は遡ること約50年の明治時代末期、高村光雲邸で書生をする高市の父「沖亀乃介」。
1909年、光雲の息子の光太郎がロンドンの美術学校で知り合った、バーナード・リーチが
光雲邸にやってくる。リーチは幼い時京都に住んだことがあるそうで日本語もできたようだ。
当時は版画家のリーチがイギリス帰りの富本憲吉と共に陶器の「絵付け」から出発し、
陶芸にのめり込んでいく様子が自身も見よう見まねで陶芸をするようになった亀乃介の目で描かれる。

六代目乾山に弟子入りし、中国への数年の滞在を経て、柳宗悦邸の庭に窯を築き、浜田庄司らと
作陶に励むが故郷への思い断ちがたく、1920年に故国イギリスへ帰国する。
その時は浜田庄司と亀乃介も一緒。セント・アイヴスでの陶土探し、築窯はさぞ大変だったことだろう。
亀乃介と英人女性との淡い恋の成り行きが気になったが、結局1923年の関東大震災で浜田と亀乃介は
日本に戻る。それからはリーチも浜田庄司も民芸の第一人者となり今日につながっているのだった。
とりあえず、読後のモードが冷めないうちに駒場の民芸館を訪ねたくなった。

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ヴェノーサのジェズアルド

2017-04-20 12:40:00 | ルネッサンス・バロック音楽
今週の「古楽の楽しみ」は礒山先生「聖母マリア」特集。マリア賛歌の素敵な
曲がいかに多いか、、、。毎朝、しみじみ感動に浸っている。

モンテヴェルディの『聖母マリアの夕べの祈り』は古楽に興味を持つように
なってからCDはすぐ買った。ガーディナー指揮で特別の思い入れがある。
あれから約25年の月日が経ってしまった。最近のシックスティ―ンの演奏も
よさそうだ。この名曲、実演は聴いたことがなかったが6月5日には新装なった
武蔵野市民文化会館でコンチェルト・イタリアーノの演奏が聴ける。
率いるアレッサンドリーニは大昔にやはり武蔵野文化会館の小ホールで
チェンバロ演奏を聴いたことがあった。

余韻に浸りながらラジオをつけっぱなしにしていたら、「クラシック・カフェ」の
再放送が始まった。ラインナップの紹介ではブリテンからストラヴィンスキーまで
で面白そうだったので聴くことにした。ストラヴィンスキーは「ぺトリューシュカ」の
に続き、「ヴェノーサのジェズアルド400年の記念碑」が放送されることがわかり、
慌てて、カセットテープを用意した。ジェズアルドは1560年生まれなので
1960年に作曲されたそうだ。

ジェズアルドといえばマドリガルと思っていたら、最近珍しいチェンバロ曲を
聴いた。合唱曲以上に理解不能な箇所があって、とても弾く気にはならなかったが
合唱曲はいつか歌ってみたいと思う曲がある。不協和音や半音階が多くて音が
とりにくいが生み出される響きは独特のもの。やはり惹かれる。

ストラヴィンスキー曲は3楽章形式になっており、それぞれが
ジェズアルドのマドリガル集5巻14曲18曲、第6巻3曲からの編曲。合計でも
7分足らずの短い曲だったが、良かった。
手持ちのCDには一楽章に使われた『、美しい目をふきなさい』と2楽章に使われた
『けれど私を死へ導く』が入っていた。
ストラヴィンスキーの編曲は弦楽器と管楽器で原曲の不穏さ、刺々しさが
和らぎ、心地よい音楽となっていた。それにしてもプルチネッラ組曲のような
バロック曲の編曲の他にジェズアルドとの接点もあったとは知らなかった。




コメント
この記事をはてなブックマークに追加