Euechinoidea

レポ風の感想文です。主観的です。一部パスワードが必要です。

村本×

2012-12-22 23:05:38 | 公開用
12月21日(金)in 5upよしもと
18:30開演
ウーマンラッシュアワー村本トークライブ『ウーマンラッシュアワー村本×(かける)』
出演 ウーマンラッシュアワー村本
ゲスト:スーパーマラドーナ 武智

<レポではなく感想文です。記憶の範囲で主観的に書いていますので、特にこのライブを直で見ていない方は、無断の転載・引用はご遠慮ください。>

マンスリー吉本の男前投票をしに行こうと思ったのがきっかけだったのですが
まさかあんなに興味深いライブを見られるとは思いませんでした。

もともと好きだったウーマンさんとスーマラさん。の中でも、取り立てて好きな2人のトークです。
まずは村本さん一人で登場。
先日終わったばかりのザ漫才で、審査員から評された言葉を引用し、
「どうも、しっぽまであんこの詰まったたい焼き、ウーマンラッシュアワーの村本です」との自己紹介ww

5upの卒業も控えていることもあって、二人が今まで言えなかったことを言い合うライブにしたいとのこと。
『いつもの、2人がやってる喧嘩みたいなのを見たくて来た方、今日はすいませんがそういうのはナシです。感動的な感じの話にしますんで』
同期の二人の話は穂運等に楽しみだったのですが、直前にツイッターで「前の仕事がおしてギリギリ中のギリギリになる」と言っていた武智さんが気になるー(><)

その後もしばらく村本さんのトークが続き、
「さっき楽屋で武智を見たんですが、エライ事なってます。みなさん、警察呼ばんといてくださいよ」
との言葉に、
武智さんが殴り合いでもして服はボロボロ、髪はぼさぼさ、傷だらけで足を引きずりながら来る所を本気で想像してしまった私←
(ちょっと考えたらそんな人がトークライブなんぞするわけはないのですが)

現れた武智さんは、ジャージ??ていうかあたまあたま!
まさかのパンチパーマ!ww似合いすぎてて悲鳴上がってます。

村本「その髪型遅すぎん?やっと中身に髪型が追いついた感じやん。普通はキャラ作ろうと思って髪型変えたりするけど、逆やね」
どうやら、ごきげんブランニューという番組の悪ノリでやらされたらしい。
武智「でもこれ、液とかつけずにやってるんで、一応シャンプーしたらとれるんですよ」
村本「あ、キツめのパーマみたいな感じなんや」
武智「キツネのパーマ?」(武智さんw天然ですかw)

武智さんの堅気の人とは思えないパーマに悲鳴が上がってたけど、自分達(スーパーマラドーナ)はちょっと嫌われてるくらいがちょうどいいらしい。
「なんやこいつ?」という空気のところに出ていって、ドカンとウケるのがいいんだって。


こんな感じで始まった村本さんと武智さんのトーク、ほんとに面白かったです。
中でも村本さんが言っていた「お笑いファンについて」の一連の話は、笑えながらもすごく興味深かった。

村本さんが以前ツイッターで、「応援してますとコメントくるが応援して欲しくない!なにお笑いを応援て?面白ければ笑えばいいし面白くないなら笑わない。それだけ。」
と言ったこととか
(最後を“ただ、おれの漫才が君たちの笑顔につながるとめちゃめちゃ嬉しい”と締めくくってるあたりに憎めないw)

ザマン終了後にも「僕らに点数が入った時に、一部からキャーと聞こえた、あの公平な場でファンが特別な感情でみてたのかと思うとても嫌な気分になりました。
気持ちは嬉しいがやめてもらいたい。あそこは一番公平な場所でありたい。」
というツイートがあったのですが
その時は漫才愛しすぎなんだよー村Pは・・と思っただけだったけど
このトークライブを見て 何であんなツイートしてたのかすごく納得できた。


出てきてキャーと言われる特定のファンがついてる芸人は、みんなネタが面白くなくなってきて
外(各賞レースなど)でウケなくなる。というところから始まり、
ランクシステムがもたらすマイナス面についてもふれていた。
※プラス面もたくさんあるというのは大前提。

武智さんはベース時代から続くいろんなバトルシステムをずっと経験してきてるんだけども
昔あったバトルトーナメントで負かせた相手芸人のファンに、
「なんで勝ったんですか?」と文句を言ってこられたり、
バトルをしている劇場内で、スーマラ(当時はマラドーナかな?)の時は笑わないように と手紙を回されてたり。
出番で舞台に登場しても、他芸人のファンはうつむいてリアクションをとらないようにしていたり・・・ということが、半年間ずっと続いていたらしい。

村本さんも同じような経験があったとのこと。
(これは私の曖昧な記憶だけど、ダウンタウンも二丁目時代を振り返ってそういうことを言ってた気がする。噂では聞いてことはあったけど、こんなに最近まであったと思うとぞっとする)

村本さんいわく、
ファンでいてくれるのはありがたいことだけども、それが少しずれる人もいる。
ネタはネタとして純粋に見てほしいので、ファンだという人には自分の思ってることを言うことにしているそうです。

これは感想ですが、『自分達をピンポイントで応援しているということは、面白くなくても笑うファンになってしまう。また、自分達以外の(応援していない)芸人に対しては、ネタが面白くても笑わない』という“ズレたファン”になってほしくないという事なんだろうと私は感じました。

「ズレたファン」は、例えば若手時代から劇場で“あたためてきた”芸人が、テレビに出だすと、自分達の元から去っていった、裏切った、とでも言わんばかりに“敵意”のようなものを見せることがある。
村本さん→『誰が独り暮らし始めた息子に敵意向けます?そうでしょ?』そこはガンバレーちゃうん?

いくら漫才をやっても不純な感情の客ばかりでちゃんと見てもらえない、敢えて反応しないようにされるということが何ヵ月も続いて、武智さんは知恵熱でたりしたらしい。

もともとバトルの鐘を鳴らしているのもただの若手の作家なので、
芸人やっててうまくいかずに解散して作家になって、
こないだまで楽屋にあいさつに来てたやつにバツの鐘ならされたりするのも腑に落ちない様子w


(これについては私も疑問?があって、
ザマンでも、本戦に進む芸人はほんの数名の作家によって選別されるという点。
芸人からエントリー代をもらって、客からも通常価格のチケット代(前売りで二回戦2000円、本戦3500円)をとって、
その上で判断は5~6人の作家でやってるというのもなぁ・・・。
「万人に受ける漫才」はないにしても、作家の好き嫌いとか好みだけで決定されていくと、
会場でみてても「ウケてたのに落ちた」「他にもっとウケてた人がいたのに、意外と受かった」みたいなことは実際起きてます。(あくまで私個人の体感ですが)

ザマンやM1のように、テレビで放送することを銘打っている賞レースは特に、
決勝でのテレビ映りや決勝後の事まで考えられてるんじゃないかと思うと
「純粋に漫才が面白い」という事だけでなく、ネタのスタイルやビジュアル、キャラなどを含んで「賞レースで有名なった後テレビで使えるか」まで加味されてるような気がして
個人的には、「日本一おもしろい漫才師を決める」とかいうタイトルはしっくりきてないです。

まぁ、それが賞レースだと言えばそれまでですがw)

ともかく、劇場ではただの作家が合格不合格を付けているので、
バトルでは伝説に残るほどのスベリ方をしたネタで、賞レースを優勝したこともあったそうです。


トークの内容としては、出待ちのファンがズレてしまった時の話が面白かったです。
一回サインに名前を書き入れただけなのに、次回以降も「名前覚えてくれますよね、私ですよ」的な顔をするズレたファンとか、
出待ちのファンを見たらだいたい誰を待ってるか予想できる区別について。

自分なら、芸人に対して『ご存知私です』という態度はしたくないなぁ。
地元の住みます芸人とかだと、実質「ご存知 私だ」になってるけど、やっぱり板の上の人とは馴れ馴れしくしたくないというか。
わざと突き放さなくてもいいけど、「知り合いが見に来てる」みたいになりたくないかなぁ。

一人一人のお客さんに相当な時間をかけて話し込みすぎたために先輩を待たせた後輩について、あかんという話のあとで、
武智さんが「でもそれが、コンビで話し合って 自分は人気担当で行くって決めてやってる事やったらいいと思うけど」とポロッと言ったのが印象的だった。なんだかとてもいいな―と思った。

さらには、武智さんも村本さんも、お互いに『ギャガーという感情を持たない相方』を持ってしまった故の共感話。

二人は同期なのですが、相方話はかなり楽しかった。
ザマン直後にも村本さんがパラ兄に話しかけたところ、あまりに訳の分からない返答したので怖くなり
『…た、武智…武智?』とよたよた探し回ったらしい(;・ω・)
あの相方を持ってる武智さんならと思ったが、あいにく武智さんは出番中だったのでつかまらずw


そして、田中さんはスーマラの中では『捕虜』。武智さんへの気の使い方が間違いすぎている。
ただ、最近は自分の活かし方を少しずつ分かってきているようで、お客さんの喉が枯れたんじゃないかというくらい笑いをとることもあると(*´ω`*)
「あまりに普通すぎるので、芸人が集まれば集まるほど田中が浮いて目立つ」

そして、自分はスーマラの中ではつっこみだからいいとして、村本さんはボケたいのにパラ兄につっこまなくてはならないので、二人分働かなくてはならず大変。
ネタも村本さんが書いているので、「なぜギャラが折半なのか?割りに合わない。(でもそれ言うとお客さんが引くから言えない)」

5upの卒業の事、さすがにあの二人になると前向きにとらえてるなーと思った。武智さんは学校を卒業するみたいな気分だとのこと。(やっとちゃんと「卒業」できたね武智さん←)
これからはコンビで個人経営していく社長みたいなもんで、大変かもしれないけど楽しみであると。

5upを卒業したスーパーマラドーナとウーマンラッシュアワーも見ていきたいです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿