アスカ・スタジオ

2011/9/1以降の映画記事は「八十路STUDIO=ブックマーク参照」とリンクしました。

映画を読む

2012-03-18 11:45:11 | ■読書・自由記述
 歯科通いの帰途、本屋に立ち寄る癖がついてしまった。中に入ると自然に足が向いてしまうのが、映画と銘打つコーナーの棚。
 最近は、DVD入りの本も多くなってきている。小津安二郎のセクションで、未見の「お早よう」を見つけた。「これは次回に延ばそうかな?」と思案錯誤中、ふと傍らで眼に入ったのがトップ画像の著書だった。
 私は1950年代初期は洋画党だった。従って愛読雑誌は「SCREEN」。双葉十三郎さんの「ぼくの採点表」は極めて個性的で印象深かったが、荻昌弘さんの映画批評は近代的な匂いがした。
 著書は、その中からピックアップして纏めている。懐かしい匂いが満ち足りる中で、薫り高い文体を味わいつつ今読んでいる。
 フェデリコ・フェリーニの「道」と、ロベール・ブレッソンの「抵抗」に共通点を見出し、人間讃歌を謳った文章など、映画批評を文学の域にまで昇華せしめたような趣がある。
 かってのテレビ番組「月曜ロードショー」での解説も印象深い。62才の若さで夭折されてから四半世紀経つ。合掌。
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少しばかり、宗教がわかり世界も見えた。

2012-03-11 16:59:00 | ■読書・自由記述
 三年半前に「坂の上の雲」を読んだ時に、既に小さい活字が見辛かった。白内障が進んでいた。先月末に入院両眼手術。退院の際主治医より「三ヶ月は症状が不安定だから酷使は避けるよう」と注意あり。それは守っている。が、再び読書が可能になった。この喜び。それは47歳の時に右眼網膜剥離手術成功の瞬間と同じ。

 一昨日は通院中断していた歯科で1本抜歯。八十路は辛い。納まっていた右腿の痛みが再発。こんな時意識するは死。連鎖して興味が湧くもの。それは若かりし頃人一倍無関心だった宗教。帰途に買った「池上彰の宗教がわかれば世界が見える」を読み終えた。

 著者はかってテレビの子供ニュースでお父さん役だった。非常に分かり易い話は、恥ずかしくて今さら人に聴けないこともあった私は秘かに愛聴していた。この著書も世界の主な宗教について、私が知り得なかった多くの事柄を簡明に教えてくれた。

 最大の収穫は、死を思う事は余生を如何に生きるかに通じるということ。同じような意味を書いた記事を読んだ事もあったっけ。結論はこれに尽きる。これからは残りの人生を設計したい。たとえそれが計画通りに終わらずとも悔いなし。

 今日14時46分。東日本大震災犠牲者の御霊に私も黙祷を捧げる。次いで私事で恐縮ながら、同じ一周忌を迎えた次女の霊にも。一仏教徒として。庭の沈丁花が春近しを告げている。
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