アスカ・スタジオ

2011/9/1以降の映画記事は「八十路STUDIO=ブックマーク参照」とリンクしました。

勇気ある追跡

2008-02-29 21:06:12 |  映画(ムメモ&ヤ行)
 冒頭の公開絞首刑シーンがショッキングでした。何故こんなにリアルな描写をするのかなぁ。撮影が、フィルム・ノワールの傑作『現金に体を張れ』のルシアン・バラードと聞けば頷けない節もありません。
 その片鱗は、コグバーン、ラボーフ、マティの2男1女トリオが、遙かに雪を抱く山並みから流れ来る川辺に辿り着くシーンでも伺われました。

 カメラが手前にティルトすると小屋が現れます。「誰か居る!」屋根によじ登り煙突を塞ぐコグバーン。一旦全景俯瞰に戻ったカメラは再びズーム・イン。扉を境に撃ち合う激しいカット・バックの応酬が。といった具合です。
 ヘンリー・ハサウェイの演出はオーソドックスですが、大自然を始めとする撮影は雄大で佳かったと思います。

 マティは恐ろしく頭が良くて気の強い娘でした。父親を殺した仇討ちに大の男二人と野宿の旅を続けるのでした。小屋隅の鼠も射抜くコグバーンと、欲の塊だったラボーフが、次第にマティに心を近づけていくプロセスは秀逸でした。
 ライバル、ゲイリー・クーパーに遅れること17年。やっと獲得したオスカーにジョン・ウェインも、この時安堵の胸を撫で下ろしたのではないでしょうか。

 1969年.米(パラマウント)[監督]ヘンリー・ハサウェイ。[撮影]ルシアン・バラード。[音楽]エルマー・バーンスタイン。[主な出演者]ジョン・ウェイン。グレン・キャンベル。キム・ダービー。ロバート・デュアル。ジェフ・コーリー[原題]True Grit[上映時間]2時間9分[私の評価]65点
ジャンル:
映画(DVD)
コメント (8) |  トラックバック (1) |  この記事についてブログを書く
Messenger この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック シェア
« M★A★S★H/マッシュ | トップ | 限りなき追跡 »

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ジョン・ウェイン万歳〜 (マーちゃん)
2008-02-29 22:35:13
アスカパパさんのレビュー、勉強になります。
この映画の映像に魅力を感じたのですが
カメラワークに工夫があったのですね。

マティ嬢とコグバーンの掛け合いが楽しかったです。
無骨な保安官も彼女には、押されっぱなしで・・・笑
ジョン・ウェインは「硫黄島の砂」で主演男優賞にノミネートされましたが
取れませんでしたからねぇ。ほんと良かったですよ。
待ってました (dcp)
2008-02-29 23:18:32
実は遅まきながら去年観ました。仰せの通り大自然をバックに壮大な風景が広がりカメラが良かったと思います。G・キャンベル唄う挿入曲はノンビリ・ユッタリで私好きなんです。数十年前以来(笑)西部劇を観ていませんが出だしの煙たなびくコテージの所は「明るく元気な」パラマウント製と言う感じでしたがまさか20th-FOXではないですよね?。

マーちゃん、おはようございます。 (アスカパパ)
2008-03-01 08:17:37
いゃ〜、ホントですね〜!マティ嬢とコグバーンはがっぷり組んだ押し問答は聞き応え充分でした。

直ぐに「弁護士」と口に出す小娘でしたね。後でその弁護士に会った時のジョン・ウェインの顔(笑)←これがアカデミー主演男優賞の要因になったかもしれません。(笑)
山本勘助ばりの風貌も素敵でしたね。
楽しい“ロード・ムービー西部版”という感じの作品だったと思います。
マーちゃんのジョン・ウェイン万歳〜バンザイ!〜バンザ〜〜〜イ!!
Re:待ってました (アスカパパ)
2008-03-01 09:13:53
>出だしの煙たなびくコテージの所は「明るく元気な」パラマウント製と言う感じでしたがまさか20th-FOXではないですよね?。

ハイ、間違いなくこの映画はパラマウント製です。
私もパラマウントの優雅さは好きでした。
アスカパパへ (kju96)
2008-03-04 02:28:30
こんばんわ
この映画は、ニューシネマの影響で、西部劇が陰り出した頃の映画で、スター・・グレン・キャンベルとキム・ダービーを招いてのジョンウェインとの西部劇。
西部劇を続けるハリウッドの苦心作といった所でしょうか・・この映画でオスカーを取ったジョンウェインが印象的でした。アイパッチを早くつけておけておくべきだったと会場は爆笑の嵐。
ストーりーはともかく、撮影と音楽は一級品だったと思います。

kju96さんへ (アスカパパ)
2008-03-05 13:58:30
ジョン・ウェインがそんなトークをしたのですか。嬉しかったでしょうね。
そういえば、音楽も印象が強かったです。。「終身犯」や「レマゲン鉄橋」でも音楽を担当していたエルマー・バーンスタインですね。彼の音楽は非凡だと思います。
入れる所がないのでお詫びします。 (DCP)
2008-05-27 14:45:36
ウエイン御大の「アラモ」でどうしても調べたい事がありDVDを買いました。でも肝心なお目当てのシーンがないのです。んな馬鹿なー。解りました。劇場公開時は190分、DVDは160分!。それでいて特典映像は何と40分!。特典はそれなりにでしたけど。映画が長編である程DVDを買う際はご注意。
どうぞどうぞ (アスカパパ)
2008-05-27 17:03:52
いえいえ、何処へでもDCPさんの足跡を残して下さって結構です。
DVDの容量の加減からでしょうか。
CDの容量も、ベートーヴェンの第九の時間を標準に設計したと聞いたことがあります。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
勇気ある追跡 (嗤う生活)
監督:ヘンリー・ハサウェイ 製作:ハル・B・ウォリス 原作: チャールズ・ポーティス 脚色:マーゲリット・ロバーツ 撮影:ルシアン・...