陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

My screen この世界の片隅に

2016年11月23日 | slow culture

こうの史代さんは好きな漫画作家だ。
原爆投下の広島と桜咲く東京の街を描いた
「夕凪の街 桜の国」を読んで(映画も観た)
以来のファンである。

本作「この世界の片隅に」サブコピー
“昭和20年、広島・呉。わたしはここで生きている”
この作品はクラウドファンディングによって
3374名から3億9千万円の資金も集めて制作された。

広島への懐かしさもあってこの映画を観た。
江波や草津、そして呉の景色や広島弁が
とても懐かしく心地良かった。しかしそんな
私自身の郷愁もあるが、この映画のなんと
美しくそして切ないことだろう。

直接的には原爆を描いてはいないのだが
美しい瀬戸内の景と慎ましやかな家族の
風景を淡々と描くことによってかえって
戦争の悲惨があぶり出されてゆくのだ。
戦争の恐ろしさや不条理が伝わってくるのだ。

そんなことを感じながら、観終わって
私はふと広島時代に住んでいた土橋の
あのお好み焼き屋のおばちゃんは、今
どうしているだろうかと思ったのであった。

■鑑賞記
シネリーブル神戸 「この世界の片隅に」
昭和20年、広島・呉。わたしはここで生きている
原作:こうの史代、監督:片渕 須直
音楽:コトリンゴ 主演:のん
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