日経新聞のマーケット欄に「大機小機」というコラムがあって、書き手の本名では無くペンネームなのか、ニックネームなのかわからないけど本名を隠した分、好き勝手というかその人の本音というか、取り上げたテーマの核心をついたような内容の記事が多くて、毎日楽しみにして読んでいるのですが、3〜4日前(与次郎)さんが、
「東大、秋入学に移行検討」を本紙が報じたのは7月1日だった・・・・」
の書き出しで、教育と経済について、興味ある“本音”を披瀝していました。
読んでいない人もあろうかと思うので、今日は(与次郎)さんのコラムを紹介したいと思います。
「入学式と言えば桜の季節と決まっているのに今さら秋入学?という反応もあるだろう。
もっとも明治時代には秋入学だったのであり、大正10年から日本の大学は4月入学になったそうだから、春入学が日本の伝統というほどのことでもないようだ。」
「東大があえて秋入学を言い出した理由は、春はグローバル・スタンダードにあっておらず、外国からの留学生流入を阻害する一因になっており、国際競争力を高めたいからだろう。」
と秋入学に一応の理解を示しつつ、
「企業の採用や国家試験のタイミング」のことを例にあげ、大学だけの都合で入学時期を変えることに、疑問を呈した上で
「教育が国の礎であり、経済の基礎である、といえば異論を唱える人はいない。一方で日本経済の将来というと、人口が減少する中で経済成長など出来るはずはない、と考える悲観派も多い。」
と、一般的考え方を紹介しながら、
「明治以降の人口と国内総生産(GDP)の推移をみると、過去150年間の、経済成長は人口ではなく1人当たりのGDPの上昇によって生み出されてきたことが分かる。」
「1人当たりの所得を向上させるのはイノベーションであり、イノベーションを生み出すのは人である。だからこそ教育こそが経済の礎なのである。」
と指摘しているのです。
さらに秋入学を検討する価値のあるテーマだと認めつつも、
「重箱の隅の知識を競わせ若者に過大なストレスを強いるセンター入試は百害あって一利なし。」
と見事に斬って捨て、
「こんな風土にあって アップルのスティーブ・ジョブズ氏が生まれるとは思えない。」
「学校教育だけが教育ではない。」
「企業は若い社員の“人的資本”の蓄積を十分にしているのか?」
「若年労働者の非正規化も日本経済社会の大きな問題である。新しい価値を生み出すのは若い人たちだ。」
と結んでいるのですが、この(与次郎)氏の意見・主張に、100%賛成の気持ちが溢れたため、勝手に紹介させていただいたのですが、これって、著作権法違反になりますかねぇ?
それにしても文部科学省や経済産業省、そして産業界の痛いところをついた見事なコラムでした。
入学や 祝いの花は 秋桜
(にゅうがくや いわいのはなは あきさくら)










