東大の秋入学。

2011年10月17日 | Weblog

日経新聞のマーケット欄に「大機小機」というコラムがあって、書き手の本名では無くペンネームなのか、ニックネームなのかわからないけど本名を隠した分、好き勝手というかその人の本音というか、取り上げたテーマの核心をついたような内容の記事が多くて、毎日楽しみにして読んでいるのですが、3〜4日前(与次郎)さんが、

「東大、秋入学に移行検討」を本紙が報じたのは7月1日だった・・・・」

の書き出しで、教育と経済について、興味ある“本音”を披瀝していました。

読んでいない人もあろうかと思うので、今日は(与次郎)さんのコラムを紹介したいと思います。

「入学式と言えば桜の季節と決まっているのに今さら秋入学?という反応もあるだろう。
もっとも明治時代には秋入学だったのであり、大正10年から日本の大学は4月入学になったそうだから、春入学が日本の伝統というほどのことでもないようだ。」

「東大があえて秋入学を言い出した理由は、春はグローバル・スタンダードにあっておらず、外国からの留学生流入を阻害する一因になっており、国際競争力を高めたいからだろう。」

と秋入学に一応の理解を示しつつ、

「企業の採用や国家試験のタイミング」のことを例にあげ、大学だけの都合で入学時期を変えることに、疑問を呈した上で

「教育が国の礎であり、経済の基礎である、といえば異論を唱える人はいない。一方で日本経済の将来というと、人口が減少する中で経済成長など出来るはずはない、と考える悲観派も多い。」

と、一般的考え方を紹介しながら、

「明治以降の人口と国内総生産(GDP)の推移をみると、過去150年間の、経済成長は人口ではなく1人当たりのGDPの上昇によって生み出されてきたことが分かる。」

「1人当たりの所得を向上させるのはイノベーションであり、イノベーションを生み出すのは人である。だからこそ教育こそが経済の礎なのである。」

と指摘しているのです。

さらに秋入学を検討する価値のあるテーマだと認めつつも、

「重箱の隅の知識を競わせ若者に過大なストレスを強いるセンター入試は百害あって一利なし。」

と見事に斬って捨て、

「こんな風土にあって アップルのスティーブ・ジョブズ氏が生まれるとは思えない。」

「学校教育だけが教育ではない。」

「企業は若い社員の“人的資本”の蓄積を十分にしているのか?」

「若年労働者の非正規化も日本経済社会の大きな問題である。新しい価値を生み出すのは若い人たちだ。」

と結んでいるのですが、この(与次郎)氏の意見・主張に、100%賛成の気持ちが溢れたため、勝手に紹介させていただいたのですが、これって、著作権法違反になりますかねぇ?

それにしても文部科学省や経済産業省、そして産業界の痛いところをついた見事なコラムでした。

 

           入学や 祝いの花は 秋桜
            (にゅうがくや いわいのはなは あきさくら)

 

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スティーブ 文部科学省 経済産業省 センター入試 国内総生産 日本の伝統 国際競争力 日本の大学
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