
ザメンホフはボラピュクの創始者シュライヤーについては最大限の賛辞を送っている。長い間の人類の夢でしかなかった国際共通語を初めて実用的なものとして作った偉人であると。一方でボラピュク自体については徹底的に批判している。
Originala Verkaro に収録されている「エスペラントとボラピュク」はボラピュクがどんなものだったかを見せてくれる。エスペラントが発表されて間がなく、まだボラピュクが競争相手だった1889〜90年に発表されたものなので、それだけ激しい論調になっているのかもしれない。その一端をまとめてみる。
1)ボラピュクはよい音(bonsona)か? ちがう! ボラピュクをほんの少しでも読んだ人は、何という粗野な(sovagxa)な音なんだ!と叫ぶことだろう。もしエスペラントの音が良くないとしても、私(ザメンホフ)が単語を自分勝手に作ったわけではなく、国際的なわかりやすさや合成語を作りやすくするなど様々な法則に従ったからである。一方、シュライヤーは好きなように作っている。それでも両方を比べてみればエスペラントの方が良い音だというのはすぐにわかる。
2)ボラピュクは発音しやすいか? ボラピュクの中には、a", o", u"(それぞれ字上符ウムラウトがついている)が多用されているが、これは世界の大部分の地域では発音できない。エスペラントでは、例えば jx に不満を言う人がいるが、この音はフランス語から単語をとる場合に必要な音であり、sx の発音がある言語の人には容易な音である。
3)ボラピュクは日常的に使えるか? シュライヤーは実用的に試してみることが必要だとは考えなかった。たとえ文法が単純であったとしても、その単語は自然語よりも難しい。発表から10年たっても、書くことは出来ても話せる人はほとんどいない。次のような単語を羅列してみれば、聞き取ることが困難だとわかるであろう。
bap, pab, pap, pa"p, pep, po"p, peb, po"b, bo"b, bob, poo, pup, bub, pub, pu"b, bib, pip, pu"p etc.
(この頃ザメンホフは ktp でなく etc を使っていたらしい)
写真は恵那市阿木川ダムの堰堤の端を登る階段。ダム自体に遊歩道が設置されているのは全国的にも珍しい。この階段だけでなく、(ロックフィルの)堰堤自体を登る歩け歩け大会も行われている。
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