誰が名付けた『平成の絵師』大上克己

【似顔絵がつなげる心の懸け橋】
いつかはあなたの似顔絵が・・・

気持ちがこんな形に(松本魁翔君へ)

2012-09-29 23:59:20 | 日記

<松本魁翔君>

あの3.11
昼は2時46分
全てはここから始まった
この世に
誰があのような悲劇をもたらしたのか
もたらし続けるのか

無き父、
無き母、
無き息子、
無き娘、
無き家族

無き友、
無き恋人、
無き隣人、
無き町
無きふるさと

どうしようもない
やりようのない 
心の叫びは重い
胸の内は
失望感に満ちる

いっそ展開する流れに はむかわず
あの流れに埋まってしまえば
どんなにか楽だっただろうか
生き抜いたがために
苦悩を覚え苦渋、怒りに
怒りが再び苦悩に難渋にと・・・。

到底この世とは思えない
信じがたいこの現状

飛び込んできた一枚の写真
怒り・苦しみ
この世を否定する・しないなんて
この少年には

理屈はいらない

生きているんだから
生きなくちゃ
生き抜くんだ

少年は自ら行動に移した
生き抜くための水を求め
命を繫ぐための水を汲む
その先には
動けぬ家族が待っている
「待ってろよ、じいちゃん!」

少年が履いていた長くつは
がれきからのぞいた釘を踏み
穴があいていた


この度 共同通信社大阪支社
写真・映像記者 八田尚彦様により、取材を受けた。
八田様が震災直後に現地入りし、シャッターを押し続けたなかに
少年のひとコマがあった
私の目は奪われた。
苦境にたつ一人の少年の表情はまなざしは
私に強いメッセージを与えているかのようだ
私は勝手にタイトルを付けた

「“命”をつなぐ水」
と題し絵を描いた

『おっちゃん無理すんな、
      僕は負けない 
         広島のおっちゃんもな!!
』 と。

八田様が捉えられました一枚の写真がもたらした宮城と広島の縁
大阪から広島、宮城へと
直接私のメッセージを少年に届けてくださいました八田様に
心より感謝申し上げます。
それと、記事をありがとうございました。

                               大上克己


     (中国新聞夕刊 2012-9-30)

 

<新屋まりコンサート情報>

新屋まりが高知県にまいります。

2012.10.14(日)
「越知町コスモス祭り」出演

場所 宮の前広場(高知県越知町越知)
時間 正午

清盛の孫・安徳帝潜幸の地。長らく隠匿されていた地に、追い風となる「横倉の風」を吹かせたい。


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2 コメント

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わぁお! (酒吞童子)
2012-10-01 00:33:11
こんばんは!

新聞に掲載されたんですね。
でも夕刊とは・・・うち朝刊しかとってねぇ~!!

また生で記事を見せてくださいね。
エース君 (絵師)
2012-10-01 01:49:04
思いをストレートに云ってくれる君はエースだ!
俺んちも「朝刊しかとてねぇ~!!」

夕刊は、キリュウ君が買ってきてくれたんだ、
お金はいらいと云う。
ぐぅときた彼の言葉
「記念にとっておいて下さい」
「汚れたらいけないので、もう一部買ってきます」と・・・。
エース君、
リリーフはキリュウ君でよいのでは。
あくまでも人生のリリーフだぜ!
                   絵師

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