『ESD石川t』公式ブログ

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教職員(Teachers)を中心に様々な団体と連携していきます。

(206)ESDイベント:その45の報告(実施日8月26日:金沢市)

2010年08月30日 06時34分20秒 | ESDイベントの報告・感想
当ブログ記事(120)でもお知らせしました『ユネスコスクールフォーラム in Kanazawa ~人と人とのつながりから、社会・自然・世界とのかかわりを深めよう~』について、当会理事の中村晃規先生が報告してくださいました。

中村先生、お忙しい中ありがとうございました。


 8月26日、金沢市文化ホールでおこなわれた「ユネスコスクールフォーラム in Kanazawa」に参加しました。
 夏休みも終盤のこの日、会場に着くと参加者の多さに驚かされました。
 私も城南中学校の先生もう1人と、生徒3名を引率しての参加でしたが、周りのどのグループも同じ様子。確かめてはいませんが、市内の全ての小中学校から参加があったのではないでしょうか。
 主催の金沢市と金沢市教育委員会が、このフォーラムにどれだけ力を入れているかが良くわかります。また、本年度は新たに13校がユネスコスクールに加盟しました。この事も、賑わいの一要因だったのでしょう。
 
 さて、フォーラムのプログラムは次のようでした.
(1)開会
オープニング:和太鼓演奏 金沢市立芝原中学校
開会挨拶:金沢市長 山出保(副市長が代理)、文部科学省国際統括官 藤嶋信夫
ユネスコスクール第2次加盟校への認定書の授与
(2)ユネスコスクール・金沢レポート
金沢市ユネスコスクール加盟校による実践発表
・ 金沢市立田上小学校
・ 金沢市立紫錦台中学校
(3)ユネスコスクール子ども会議
テーマ「未来に向かって,今,私たちにできること」
富山・奈良両市のユネスコスクール加盟校と金沢市の加盟校、合計12校の児童による意見交換 
(4)閉会
全体講評:文部科学省国際統括官付企画係長 吉田徹
閉会挨拶:金沢市教育委員会教育長 浅香久美子

 オープニングの和太鼓演奏、先進事例(田上小学校、紫錦台中学校)の発表も素晴らしいものでしたが、今回のメインはやはり「子ども会議」でしょう。
 演壇に並んだ12校の子ども達は自分たちの取り組み内容を発表し、活発な意見交換を交わしていました。会議の中で私が気にとめたキーワードは次のようでした。
「地域・伝統・文化、地域貢献、受け継ぎたい、守りたい、生き方、気づき、つながり、国際交流、世界のみんなでやろう、世界の子どもたちのために、みんなが幸せに生きていける世界に、まず身のまわりから、保つこと・続けていくことが重要」
 金沢市教育委員会の教育長はこれを受け、「それぞれの取り組みを足し算し、いろんなところに広がることをのぞみます」とコメントしていました。子ども達も今回の会議で、それぞれがバラバラに活動しているのではなく、「ユネスコスクールのネットワークの輪」の中にいることに改めて気づいたのではないでしょうか。

 さて、今回一緒に参加した我が城南中学の生徒が、ユネスコスクールやESDについて理解したかというと、それは残念ながら“No”でした。私の「分かりましたか」という質問に、彼女たちは、頭をかしげるだけでした。「そんなことではダメじゃないか、中村」との声が聞こえてくるようです。申し訳ありません。.すみません。
 ですが、ユネスコスクールもESDも、ともに、簡単には説明できない、なかなか理解しにくい概念ですので無理もないと思いませんか。フォーラムの中でも、子どもに向けて、こうした説明はされませんでした。私にとって、この点は残念でした。
 ただ、そんな子達も「でも、発表にあった活動は私たちにもできるものがたくさんあったし、ぜひ生徒会の活動としてとりいれたい」と話してくれました。他の学校の取り組みに共感し、彼女たちの胸のなかには、何かしら小さなタネが撒かれたようです。
 まだその発想はボランティア活動の域を超えてはいませんが、こうしたタネをどのように学校の取り組み、そしてESDへとつなげるか、私自身の宿題となりました。

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