餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

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2006-07-30 22:46:32 | アート・文化
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石坂春生展に行って来ました。この方の絵、県立美術館で始めて見た時てっきり石坂浩二さんの絵だと思い本名で出しているのかと思いました。描く女性の感じが似ていたのです。同じ女性が繰り返し出て来ます。休日に家でくつろぐ姫川亜弓さんのような服装の女性です。亜弓さんは花をまとっていますが、この方の絵は大量の枯れものをアレンジされています。女性の絵ばかりだと思っていましたが、初期の絵が抽象画なのに驚きました。時代をおって見て行くと、色の分割からだんだん形が浮き出て来、女性があらわれて来ます。その女性の姿もイリュージョンのように淡い姿からだんだん実体を伴っていきます。
解説会を聞いて分かったのは最初女性の絵を描いていたのですが、師事していた小磯良平氏が開催してている新制作展が当時は抽象画が全盛、他の展に出しなさいとすすめられたのにそこに出したくて研究されたみたいです。長い回帰だったのですね。
ぶらぶらと歩いていたら、どう見ても御本人と思われる方が通路のソファーで誰かと話されていてぎょっとしました。しかし、通り過ぎる人が誰も目を止めません。いや、私も通り過ぎましたけど。

西尾維新「ネコソギラジカル下-青色サヴァンと戯言遣い」、吉村仁「素数ゼミの謎」読了。