現・金融資料館(明治45年築 1912)。 「北のウォール街」と呼ばれていた頃の色内1丁目を中心とする、小樽の昔日の栄華をもっとも雄弁に語る建物。 設計には辰野金吾、長野宇平治、岡田信一郎といった大御所の名前が見受けられます。 煉瓦造りの建物はモルタルを塗られ一見すると石造風。 アイヌの守り神であるシマフクロウをモチーフとした塑像が、建物内外で目を光らせています。
道都・札幌に程近く海の玄関口であった小樽の繁栄は、第二次世界大戦における日本の敗北により衰退。 諸外国との貿易の途絶や陸上交通網の発展により、道内の経済の中心は札幌に移る事になりました。 各銀行は小樽から次々に支店を引き上げ、今では残された建物達だけが微かにかつての喧騒の名残を留めています。 北海道小樽市色内1-11-16 07年04月下旬、05月上旬
「北のウォール街」と呼ばれていたんですか。近辺にも、質の高い銀行が並んでいたのでしょうか・・・。隅々まで観察すると、面白いものがたくさん発見できそうです。
石造やRC造の銀行が大半の中では、辰野式の赤レンガに白い帯の建物は目立ちすぎてしまうのかもしれません。
資料の中には実務の中心は日銀技師長・長野宇平治が執り行った、ともあるのでそれも関係しているかも。
小樽は戦後急速に没落した為に、建物の更新が進まなかったのが逆に幸いしました。
小樽運河の近辺には木骨石造の倉庫も色々残っているので、建物探訪にはたまらないものがあります。
出来れば、3日間位かけての訪問がお勧めですね。
ここへは2度訪問。
見飽きない、ため息が出る設備、材料、細工。
いくら設計のプロとは言え、ここまでやるか!
という想像をはるかに凌ぐ技です。
最初の写真、よく正面全体を撮影できましたね!
コンパクトデジカメでは考えられません。
かゆいところに手が届く、そんな写真集でもありましたよ。
ミカエル
それでも一眼デジカメには全く敵わず、限界を感じているんですよねぇ。
でもゴツいカメラを持ち歩くのは苦手なので、しばらくは今のカメラで頑張ってみようと。
ここは小樽では一番の建物ですね。
とにかく見た瞬間、カッコイイ! と思いましたよ。
2日間に渡って怪しい人になって、写真を撮りまくったりボケ~ッと眺めたりしてました(笑)。