宮美庵

幸せはいつだって、わたしの中に。

小さな旅  久しぶりに二風谷へ・・・

2015-04-02 22:30:40 | 道内の旅

  

先週末、

福寿草の群生を通り、

久々に二風谷へ行きました。

昨秋、52歳で急逝された貝澤幸司さんのお店の現在・・・

本当に残念で、悲しいです・・・

ご冥福をお祈りしつつ、お兄さんの徹さんのお店へ・・・

 

いまや世界的に作品が評価され、

民芸品というより芸術性の高い作品を創られている貝澤徹さん

 

いつものように お土産店奥の工房へ。

現在制作中の作品です。

表側。最近、布の質感を表現したものが多いのです。

固い木が、柔らかな布のよう・・・!

裏側。ファースナーが開いてめくれているところは、裏の文様の透かし彫りになるそう。

アイディアが斬新で面白いですね~!

このお盆にもその技法が・・・

こちらは伝統的なお盆イタ。渋くて美しい~!

 

こちらも制作中のマキリ。

細やかでみごとな彫りがほどこされて、素晴らしいです。

これから一部分に桜の皮が巻かれます。

 

 

他の作品も・・・快く撮らせて下さいました 

  

 

 

そして・・・亡き幸司さんの作品もありました。

「大きいものはみんな持っていかれてしまって(博物館にかな?)

これは欲しいという人がいても、売ることはできないですね・・・」とおっしゃる言葉に胸がつまりました

 

 

アーティストとしての制作にお忙しく、

お土産として売る製品はなかなか創る時間が取れないようで、

お店には徹さんご自身の創られたものは全く・・・並んでいませんでした。

 

今回買わせていただいたものは工房に置いてあった、こちら・・・

表も、裏も、とても美しい「二風谷イタ」です。

 

 

 

『二風谷イタ』とは

沙流川流域に古くから伝わる木製の浅く平たい形状の盆。

モレウノカ(うずまき・形を模したもの)などのアイヌ文様、

ラムラムノカ(ウロコ・形を模したもの)と呼ばれるウロコ彫りが特徴で、

沙流川地方に伝えられている彫り方です。 

(2013年3月8日、「二風谷イタ」(盆)と「二風谷アットゥ」(樹皮の反物)が、
北海道で初めて経済産業省の「伝統工芸品」に指定されたそうです。

(二風谷アイヌ匠の道」WEBサイトより)


そしてこれは、「匠の道」からお借りした写真ですが、

ウコウクUkouku「輪唱」

歌いながら器をたたく5本の手で、文化が受け継がれていくことを表現した作品で、

何年前か忘れましたが、道立近代美術館の「アイヌアート展」で観ることができました。

徹さんの奥様の手も、モデルになっているそう

 

今回買ったのはイタのほかに、

幸司さんがデザインしたバンダナ。

持っていたものは皆、人にあげてしまって自分のが無くなっていたのでした。

 

一羽だけウインクしているんだよと、

楽しそうに教えて下さった幸司さんの笑顔が思い出されます・・・

徹さんのお店に置いてあって、よかったです。

 

いつ伺っても、ただの客の私たちに柔和な笑顔とコーヒーで歓迎して下さる、

謙虚で素敵な芸術家 貝澤徹さん。

そのお人柄にも作品にも本当に惹きつけられ、

ドキドキ楽しい時間を過ごしました。

 

 

義経神社へ寄って、平取を後にしました・・・

  

 

 小さな旅は続きます・・・

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