『ぬけられます』 あちこち廓(くるわ)探索日誌

遊里跡(遊廓・赤線・カフェー街)をブラブラあてどなく歩いた記録です。観光案内には全くなっておりませんのであしからず。

香川県 仲多度郡多度津町の町並み

2007-11-05 00:51:05 | 四 国
雨に濡れる黒い妓楼・道を挟んで向き合う洋館・四国鉄道発祥の地

真っ黒な元妓楼が並ぶ路地に雨が降り続きます。



 丸亀から二駅で多度津に到着です。多度津は昔から四国の交通の要所でして、ここからJR四国は高知に向かう土讃線と、松山に向かう予讃線とに別れていきます。その鉄道ですが、ここが四国鉄道の発祥の地なのです。明治23年(1890)に多度津を基点に、北は高松、南は琴平までを結んでいたそうです。明治23年に開通ということは全国的にみてもかなり早いのではないでしょうか。
 また、多度津は天然の良港に恵まれ、前述の丸亀と同様に金毘羅舟が入港して大勢の参拝客で賑わったそうです。ということは・・・はい、そのとおりです。ここ多度津にも丸亀と同じ理由で港のすぐ近くに遊廓があったのですよ。西浜と東浜という場所に昭和初期頃には、妓楼が20軒ほどあったそうです。その遊廓跡を目指しての探索となりましたが、それ以外にも多度津藩の武家屋敷跡や見事な洋館に出会えるなどと、変化に富んだ町並みを愉しむことができました。



まず訪れたのが京町、事前の調査で古い家並みが残っているとのことだったのですが、何だか変なところに出ちゃいました。小さな長屋のようなお宅がたくさん並んでいるのですが、そのほとんどが空き家なのです。気味悪いなあと思っていると、右のお宅の陰からびっこを引いた黒い野良ワンコがヌッと現れて腰を抜かすかと思いましたよ。



廃れた商店街などは見られたのですが、ちょっと微妙な感じですので次の場所に向かいましょう。



ここは江戸時代、多度津藩の武家屋敷があったという家中。このような黒塀や蔵、往時のものと思われる鉤型に折れ曲がった通りが残っていました。後から知ったのですが、この通りの向こう側に富井家という武家屋敷があったのでした。見落としちゃいました。



遊廓跡と思われる家並みの手前に、通りを挟む形で二軒の見事な看板建築が残っていました。



昭和6年に建てられた山本医院、こちらは現役のお医者さんです。大事にされているようで、とても綺麗な建物ですね。それより手前のトナカイの銅像が気になるんですけど・・・。



オオッ、これは素晴らしい!!大正元年に建てられた元歯医者さんです。ドアに下がっていた看板によりますと、現在はゼネコンの事務所になっているようなのですが、もう長いこと使われていない様子でした。



気に入ったのでもう一枚。右に見える塀までがお洒落に作られています。先程の山本医院は登録文化財なのですが、何故かここは何も指定されていないようです。こんなに美しい建物なのに、不思議ですね。



この辺りからが遊廓跡になるのでしょうか。この細い路地に入った途端、また雨です。このタイル貼りのお宅のてっぺんにはメダリオンが残っていました。



これは転業旅館でしょうか。もう営業していないようでしたけど・・・。



路地の両側に元妓楼と思われる建物が現れ始めましたよ。どうやらここで間違いないようです。



振り向いてビックリ、三階建てを発見です。でも、何だか違和感が・・・ああ、三階部分の階高が妙に低いんですね、納得。よく見ると結構新しいお宅のような気がしないでも・・・もしかしたら、その類の建物ではないかもしれません。



垂れ込んだ陰鬱な雨雲の下、静まり返った黒い元妓楼が並んでいます。



広い通りを渡って西浜に来ましたよ。ご覧の通り、元妓楼と思われる建物が集まっている場所に出ました。



聞こえてくるのは、トタンに降り注ぐ雨音だけです。



通りに沿って続く元妓楼。ちょっと床屋さん風のものあります。



・・・この塀、いい感じです。



背後にはすぐ山が迫っています。住人はいるようなのですが、時たま車が通るだけで、おそろしいほどに静かです。



すぐに多度津港です。雨の港は寂しげですね。風雨共強くなってきましたので、ここいらで駅に戻りましょうか。

以上、多度津の町並み探索でした。実はもっと彷徨いたかったのですが、こういった探索も実に二ヶ月ぶりでしたので、どうも今一つペースが掴めないというか、悪天候のためモチベーションが上がらないというか・・・・・それに気のせいだと思うのですが、どうも誰かに監視されているのような薄気味悪い視線を終始感じておりまして・・・自意識過剰ですね。というわけで、初日の探索はここまでとさせていただきます。明日からは晴れるそうですので、それに期待しましょう。
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モチベーション 自意識過剰 メダリオン タイル貼り お医者さん 登録文化財 武家屋敷跡
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