川床料理

★ホテルフジタ３階から鴨川を望む←写真提供（笑）はうちのオッサン★


この日、月と、またいつものオッサンと京都へ行った。


宿は鴨川沿いの「ホテルフジタ」。

朝食付きで川が見える部屋で２人で２万１千６百円らしい。

（夫がすべて手配しワシは行ったるだけなんで、ようワカラン）。


京都に学生時代住んでいた頃からの憧れのホテルフジタ。

当時は誰もそこへ誘ってくれる事もなく、行ったこともなかった、

あんなに立地がいいのに。


部屋の中は普通だったが、

襖窓を開けるとガラスの向こうは鴨川と京の東の山が１枚の絵になっていた。

大文字焼きの「大」の文字もはっきり見えた。

（昔、京大の学生数人が、大文字の送り火の日に
懐中電灯を持って山に登り、「大」の字を「犬」に変え、
エライ叱られたそうな。
そんな悪さ、私も若かったら、やってみたい。）

その絵の中の構図が少しずつ動く。

鴨川の遊歩道には犬を連れた人たち、ジョッギング中の人、

男の子４人連れ、ピンヒールの女の子ふたり、自転車で疾走する人、

小さな子連れの親子、ギャーコクジンたち、

さっそうと歩くハゲじじい、ｅｔｃ。


川の方に目をやると浅い川で遊ぶように浮かんでいる鴨たち、

石の上にじっと佇む鷺たち、

鴨川沿いの歩道を歩き回るハトたち、

川の中の草むらに座っているカラスたち、鴨やさぎの上を徘徊するワシ、

川の中を自転車をこいで横切ろうとする腕白ぼうやたち、ｅｔｃ。


川岸の柳や桜の木々の葉の青が山や川や空と調和してため息が出る程美しい。


夜は７時に近くの川床料理を予約していたので、

ホテルを出ておっさんとそぞろ歩きをした。

ウワ～、いっぱい。やっぱ人がいっぱいおった。


実は私、数年前まで川床（かわどこ）料理の意味を全く知らなかった。

「川床？　かわゆか？　

鴨川の河原にむしろでも敷いて、

どっかでお弁当買ってきて食べるのかいな？」って

思っていた私。


よって川床料理は今回初めて体験。

と言っても、何のことは無い。

鴨川沿いの料亭がベランダ風のものを突き出し、

そこへむしろ（？）を敷いて、

小さな座卓と薄い座布団を並べて、そこへ料理を運んでくる

というだけのもの。


アタシャ、自分の膝痛で（ババアだわサ、ヘッ！）

長くゆかに座れない事を

すっかり忘れておったのでエライ目にあった。


約２時間、正座したり足を投げ出したり、

横座りしたり、体操座りしたり女の子座りしたり、

立ち上がったり、と忙しかった。

（隣の席の方へ、見苦しくてスミマセンでした）


だってサ、どんな座り方しても身体が痛いんだも～ん。

しまいに、椅子、イス、椅子をおくれ～！って叫びたいほどじゃった。


というワケで膝の痛いオバハンは川床料理あきまへんで～～～！！！

（夫の名誉の為に付け加えさせていただくならば、
膝への注射でかなり回復してまふが、運動が足りん！
そうで～す。へえ～、アタクシ、努力は大キライどすう）

ん？

京都紀行が、何やらまた奥ゆかしくない方向へ～～～！！！(。_・)