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【募集中】ナム・ジュン・パイク追悼「トウキョウ・レクイエム」

2006-02-21 | 情報転載
ナム・ジュン・パイクさんの友人のみなさま・各位
2006年2月20日

突然、e-メール、ファクシミリをお送りし、失礼いたします。
ナム・ジュン・パイクさんのご逝去にともない、日本でも彼と親交、関わりの深かったアーティスト、仕事上の関係者の方々で何らかの追悼の意を表現したい、という話が挙がっておりました。
すでに亡くなられてから数日の間に、グッゲンハイム美術館が春の展覧スケジュールに追悼展を急遽組み込む予定、あるいはソウルの現代美術館では焼香台が出されたことなどがニューヨークから伝わってまいりました。
また、今回の催しにあたって協力してくれているNYのパイクさんのスタジオからは、東京のわれわれと同趣旨の催しが、3月半ばにソウルで、4月にドイツでも開かれることを知らせてくれました。
訃報の直後から、旧知の方々にお願いして実行委員会の呼びかけ人になっていただく一方、知り合いの東京都現代美術館の学芸の方々と諮りながら、「公的なミュージアムでパイクさんへの哀悼の意を表現する場」の確保に全力を挙げてまいりました。その結果、開催までの期間は非常に短いですが、なんとか、別紙のような「追悼の催し」を実現する運びとなりました。
つきましては、ぜひ、みな様にも、実行委員会に参加していただきたく、お願いする所存です。
この件につきましては、実行委員会呼びかけ人の宮崎佳紀様からご紹介を得て、お送りしております。

なお、この実行委員会は、フルクサス的なつねに流動的な会であり、この趣旨に賛同していただける方々すべてに開かれているもので、参加にあたり何かの責任・義務が生じるものではありません。
「これだけ多くの人がパイクさんの死去を悼んでいる」という表現として、参加していただくものでございます。

ご了承いただける場合は、下記にご一報をお待ちしております。(できれば、2月23日までにご一報いただきたく存じます)
お知らせいただく場合は、
(例)中村太郎(メディア・アーティスト)
というふうに、お名前のあとに現職(あるいは元)をつけていただけるとありがたいです。

Mail:YIB02722@nifty.ne.jp    FAX:0467-23-1761
住所 〒168-0062 東京都杉並区久我山2-25-19 富士見ヶ丘駅前マンション301
   “来るべき芸術”のためのワークショップ 内

なお、「追悼の場」の設定に際して、パイクさんへのメッセージ(弔電のようなかんたんなものでも可)、思い出の資料などございましたらば、事前にご一報の上、事務局までお送りいただければ、幸いです。



ナム・ジュン・パイク追悼「トウキョウ・レクイエム」
起案 :実行委員会事務局・石黒敦彦
【開催】
2006年2月26日(日)→3月5日(日)  2月27日月曜日=休館日
午後1時→午後6時
東京都現代美術館・情報センター奥展示スペース
入場無料

主催:ナム・ジュン・パイク追悼「トウキョウ・レクイエム」実行委員会
協力:東京都現代美術館


会場へのアクセスは下記をご覧ください。
http://www.mot-art-museum.jp/
開催の内容についての会場(美術館)への直接のお問い合わせは、 ご遠慮ください。

問い合わせ先: 「トウキョウ・レクイエム」実行委員会事務局
YIB02722@nifty.ne.jp
090-8503-2393


[展示内容]
(1) 上映されるビデオ作品
ご遺族からの提供および東京都現代美術館のコレクションから。
会期中、会場脇のハイビジョン・コーナーにてエンドレスで順次流し続けます。

『グローバル・グルーヴ』(Global Groove, 1973年) パイク
『ジョン・ケージに捧ぐ』(A Tribute to John Cage, 1973-1976年) 同
『トリップ・トウ・コリア(仮)』(A Trip to Korea, 1994年) 久保田成子
『ガダルカナル鎮魂歌(レクイエム)』(Guadalcanal Requiem, 1979年)
ほか、数本

(2)東京都現代美術館の提供による同館のコレクション(ビデオ作品)
(3) 追悼メッセージ、資料・思い出のあるオブジェ、映像などの展示
実行委員会に参画してくださっている方々が自発的に持ち寄るオブジェ、写真、映像、メッセージ 。

1. 1984年東京都美術館でのパイク展とその周辺の記録写真(パイク展、草月でのパイク・ボイスのパフォーマンス、西武美術館でのボイスのパフォーマンスにおけるパイクさん、ほか)

2. 1994年草月美術館「ビデオオペラ パイク・ボイス・デュエット+10」のビデオ(予定)

3. パイクさんのシルクスクリーン作品・数点(予定)

4. 実行委員会からのメッセージ(2月20日現在)
赤瀬川原平: 「オールスター・ビデオ」のジャケットにもなった「1円玉とコメ」の写真。
坂根厳夫: アルスエレクトロニカ第一回におけるパイク+モアマンのパフォーマンス(坂根氏撮影によるビデオ)
石黒敦彦+宮崎佳紀: 「1984年・断層記録」(パイクとボイスの来日、パフォーマンスの詳細な記録写真群にコメントをつけたもの)
幸村真佐男: 1969年「サイバネティック・セレンディピティ」展のパイク
中谷芙二子: 主宰するSCANギャラリー所蔵のパイクさんのビデオ作品
山本圭吾: 追悼のオブジェ。(予定)
塩見允枝子: CD「フルクサス組曲」と、新たに作成した「パイクさんへの手紙」という、ショパンの「葬送行進曲」を基にしたメッセージ 。

(4) 観客からの追悼メッセージ
 会場を訪れる観客、追悼の方々からのメッセージ。一部は許可を得て、コーナーを作り展示する可能性もある。実行委員会がお預かりして、遺族のお渡しする予定。

(5) ビデオコーナー
会場内に自由に使えるビデオを用意して、来館した方が持参するパイクさん関連のプライベートストックを勝手にみていただけるコーナーも作る。

【実行委員会からの呼びかけ】
ナム・ジュン・パイクさんの死去の報を受けて、世界中でさまざまな追悼の動きが起こっている。2月3日のNYの葬儀を皮切りに、3月半ばにソウルで、4月にはドイツで追悼イベントが企画されている。そして、グッゲンハイム美術館では3月末から追悼展が開かれるなど、各地でさまざまな悼みの表現が、パイクさんとの関わりに応じて行われている。
日本でも1960年代のフルクサスから70年代のビデオアート、80年代のサテライトアートの時代へと、さまざまな人々がパイクさんと関わりを持ってきた。そして21世紀になって、若い美術家、クリエイターや学生たちも、メディアアートの先駆者としてのパイクさんに、大きなリスペクトの気持ちを持っている。
こうした、幾つもの世代を超えた、さまざまな人々が、同じ空間に集って追悼の気持ちを表現できる「場」を作ることが、日本からのパイクさんへの手向けであり、同時にパイクさんを通して、われわれ自身の現代美術を考える機会ともなりうる。

このような意図に基づき、世代を超えたアーティスト、友人、観客の「追悼と表現の場」を、東京都現代美術館の協力によって作ることになりました。60年代初期の作家から美術学生までが入れ替わり訪れるこの「場」は、それ自体が1つの時代のドキュメントになります。
この場に寄せられる世代を超えたアーティスト、友人からのメッセージ・オブジェ・映像・資料は一部が展示される。その後、実行委員会で管理し、ご遺族に手渡される予定です。

この催しのタイトルは『ガダルカナル鎮魂歌(レクイエム)』(Guadalcanal Requiem, 1979年)から借用しました。



【実行委員会】
実行委員会名簿(2月9日時点で発起人の了承をいただいている方々)

靉嘔   (アーティスト)
赤瀬川原平(アーティスト・作家)
阿部修也 (エンジニア。パイク・アベ・ビデオシンセサイザー共同開発者)
石黒敦彦 (アート・オーガナイザー。多摩美術大学情報デザイン学科講師)
<事務局
石井宏枝 (元sonyディレクター。サテライトアート3部作担当)
岡部徳三 (シルクスクリーン・プリンター)
木村立哉(映画プロデューサー、エッセイスト)
幸村真佐男(メディア・アーティスト、中京大学メディア情報学科教授)
坂根厳夫(国際芸術科学情報アカデミー・前学長、多摩美術大学客員教授)
立松由美子(元草月美術館学芸員。ビデオオペラ「パイク・ボイス・デュエット+10」担当)
宮崎佳紀(写真家)             *以上、呼びかけ人(五十音順)。

黒木靖夫(元sony取締役。黒木靖夫事務所)
黒澤伸(金沢21世紀美術館学芸員)
塩見允枝子(アーティスト、フルクサス)
中谷芙二子(メディア・アーティスト、scan主宰)
長谷川祐子(金沢21世紀美術館ディレクター)
山本圭吾(メディア・アーティスト、京都精華大学教授)

以降、参加される方々が続きます。

連絡先
石黒敦彦
東京都杉並区久我山2-25-19 富士見が丘駅前マンション301
“来るべき芸術”のためのワークショップ
090-8503-2393
YIB02722@nifty.ne.jp

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