【映画がはねたら、都バスに乗って】

映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー)

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「まほろ駅前多田便利軒」

2011-04-23 | ★橋63系統(小滝橋車庫前~新橋駅)

近頃出色のバディ・ムービーだな。
「バディ」って何?
相棒。
ああ、「相棒」といえば、そのものズバリ、水谷豊のテレビドラマが有名だけど、「まほろ駅前」の二人組は刑事じゃないし。
かといって、犯罪者でもない。
男二人、狭苦しい事務所で便利屋を営むという、みみっちい話。
どちらかというと男同士のズレたからみを楽しむ映画。
「傷だらけの天使」みたいな匂いがする。
原作がそうなだけじゃなくて、大森立嗣監督って、いまどき珍しく男っぽいというか硬派の監督なんだよな。
いよいよ、本領を発揮し出した感じ。
瑛太と松田龍平が、ぶっきらぼうだけど、乱暴じゃない、絶妙のコンビになっている。
二人のかけあいがおもしろいんだけど、漫才にはならない。
微妙にシリアスなところに留まっている。ことばのやりとりとか、間合いの取り方とか、ちょっとした仕草とかに、友情でも愛情でもない、男同士のつかず離れずの関係としか言いようのない捕らえどころのない気分が立ち昇ってくる。
瑛太が自分の秘密を吐露する場面が白眉なんだけど、そこで彼はセリフを一瞬噛む。
噛んでもそのまま続ける。そんな細かいことより流れを大事にしたい監督の意思がよくわかる場面だ。
松田龍平の脱力的な走りがまた、ペンギンみたいで目に残る。
そういう細かい味わいの積み上げでできている映画。大河ドラマみたいにストーリーの起伏を楽しむっていう映画とは違うけど、小さなエピソードまで魅力たっぷりの映画だ。
ちょっと伊坂幸太郎原作映画の味わいも感じるけど、あそこまで伏線を張り巡らしている映画じゃないから、ほどよいゆるさがあっていい。
この二人組、一回で終わらせるにはもったいないなあ。シリーズにでもすればいいのに。
そのときは、出てくるバスの名前は「横浜中央交通」じゃなくて、「神奈川中央交通」にしてほしいな。
お、久しぶりにバスの話題。
都バスじゃないけどね。

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