佐渡の未来に遺すもの ~島人は何も知らされていない

 佐渡島の大佐渡スカイライン中腹に10階建相当の新型レーダーの設置計画が進められています。

臨時市議会が採択「北朝鮮ミサイル発射に対する意見書」

2006年09月09日 | 佐渡島のミサイル・レーダー計画
 2006年7月27日の臨時市議会で、レーダーに関する意見書が二通採択されたそうです。内容は以下の通りです。この意見書の採択が報道機関においてどのように報道されたのか(されていないか)は確認がとれていません。

---北朝鮮ミサイル発射に対する意見書----

 去る7月5日の北朝鮮による国際社会の常識を無視した7発にも及ぶ弾道ミサイルの発射は、わが国に重大な脅威を与えたことはもとより、地理的に近い佐渡市民にとっても極めて深刻な不安を生じさせた。これを受け国連安全保障理事会は、7月15日に日本や米国が提案した北朝鮮のミサイル発射を非難する決議を全会一致で採択した。然るに北朝鮮は、無謀にも今後も更にミサイルの発射準備をしているとの報道もある。佐渡は離島であり、海上交通なくしては生活できない地理的に不利な条件があり、市民生活の安全確保は主権国家としての政府の責任である。
 一方、政府は時を同じくして、佐渡に新型レーダーの配備を計画しているが、このことは北朝鮮のミサイルのターゲットにされる危険性をはらんでいる。
 よって、政府におかれては、佐渡市民の実状を深く理解され、島民の生活の安全を確保すべく外交交渉を含め、防衛体制に万全を期すよう最大の努力をされるとともに、次の事項を実現されるよう強く要望する。

「記」

1 引き続き、毅然たる態度をもって、危機回避のための外交交渉を行うこと。
2 佐渡への新設レーダー配備についてば、市民の意向を最大限尊重し、市民に対する十分な説明と市民の生命財産の保護措置を講ずること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成18年7月27日

新潟県佐渡市議会議長 梅澤雅廣

総理大臣
防衛庁長官
総務大臣
外務大臣



---国定式地上設置型レーダー「FPS-XX」配備に関する意見書-----

 北朝鮮による無軌道なミサイル発射は、我が国に重大な脅威を与えると同時に、佐渡市民に極めて深刻な不安を覚えさせた。
 折りしも、防衛庁は弾道ミサイル探知、追尾機能を備えた新型レーダー「FPS-XX」をこの佐渡市を始め全国4箇所に順次配備すべく計画しているが、佐渡市民に対する同レーダーの配備に関する詳細説明が未だなされていない。
 よって、政府におかれては、防衛庁の「FPS-XX」の概要及び配備計画を始めとした関連情報の詳細説明と、配備による住民リスクを含めた国民保護の全容を速やかに佐渡市民に開示するとともに、地元の意向を最大限尊重されるよう強く要望する。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成18年7月27日 新潟県佐波市議会議長 梅澤雅廣

総理大臣
防衛庁長官
総務大臣
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参考:(地方自治法99条)
http://www.houko.com/00/01/S22/067A.HTM#s2
第99条 普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の
公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出す
ることができる。