馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

1歳馬の第三足根骨盤状骨折のスクリュー固定

2017-06-02 | 整形外科

この1歳馬は飛節何腫になってX線撮影された。

OCD(離断性骨軟骨症)はないが、第三足根骨の盤状骨折がみつかった。

不思議なことに、跛行したことはないし、今も普通に放牧しているとのこと。

来院して、対側肢も撮影してみたら・・・

第三足根骨に亀裂らしきものが見つかった。

ここが折れ易い馬っているんだろうか・・・・・?

盤状骨折は4.5mmスクリューで固定した。

命あるものだから大切にしたい、という飼い主さん。

うまく固まって、足根関節がDJD(変形性関節症)をおこさなければ、調教・競馬に耐えられると思う。

                       /////////////

季節はずれの実習生が来ていた。

「大学の1年分の診療を観れたんじゃないの?」

と訊いたら、

「6年分観れました」とのこと。

大学院で勉強してたり、ニュージーランドで麻酔専門医のコースへ進みたいとか、ドイツの馬病院で働くことが決まっているとかの3名。

いまどき珍しいかもしれないが、日本の馬診療も負けずに進んでいかないとね。

 

 

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12 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2017-06-02 07:35:59
 おんまさんも、学生さんも、hig先生のところから戻って、未来へ向かうのですね。(祝)
>はとぽっけさん (hig)
2017-06-02 19:29:28
あ~なたのゆ~めをあきらめな~いで♪
第三足根骨 (Yoshi)
2017-06-03 14:18:58
角度のせいかもしれませんが第三手根骨の形が少しくぼんでいるように見えるのは、生まれたときにIncomplete ossificationがあったのではないでしょうか。そのせいでそこに力がかかって、骨折しやすくなっているということはないでしょうか。
>Yoshiさん (hig)
2017-06-03 20:57:13
それほど形は悪くない、足根骨崩壊はしていないと思います。この程度の馬はざらに居ると思います。でも、重要なポイントですね。
遅生まれで小さい馬ですが・・・
第三足根骨 (Yoshi)
2017-06-04 08:59:18
返信ありがとうございます。それでは何か他の要因があるんでしょうね。

DJDになったとして、関節注射やAnkylosisを行うことはありますか。

>Yoshiさん (hig)
2017-06-04 19:28:18
この部位のDJDは悩ましいですね。Big names に尋ねたことがあります。Sue Dyson先生に、Ankylosis(破壊的関節固定?)はどうでしょう?と訊いたら、「良い外科医はそんなことはしてはいけない。私ならステロイドを入れる。」という回答でした。ステロイドが効けばいいですけど、そんなにはね。
Dean Richardson先生に尋ねたら、「自分ならアルコールを入れてみる」という答えでした。
それ以降、私は、最初はステロイドを入れて、だめならアルコールを入れてみます。
第三足根骨 (Yoshi)
2017-06-05 03:46:27
ありがとうございます。

アルコールを使ったAnkylosisは私たちの病院が論文を出していて、年に2-3件ほど行います。先生のおっしゃるように最初はステロイドで治療しますが、効果の程と期間は馬によってまちまちで、最終的にはAnkylosisという感じです。うちの場合はほとんど乗馬なので待つことができますが、競走馬だとなかなかそうもいかないですよね。
>Yoshiさん (hig)
2017-06-05 04:51:42
アルコールを入れる場合は、脛骨距骨関節へもれていかないことを確かめてからいれていますか?

アルコールで痛みが治まらない場合は、外科的なAnkylosisも勧めますか?
第三足根骨 (Yoshi)
2017-06-05 10:02:19
そうですね。最初にコントラストを入れて上の二つの関節につながっていないことを確認してから、アルコールを入れています。

この間アルコール一度目で跛行が治まらなくて二回目のアルコール注入をした馬がいますが、まだ休養中で効果の程はわかりません。外科的(ドリルやレーザー)手術は飛節ではやったことはありませんが、手根中手関節ではドリルで関節面を破壊する方法を使っています。
>Yoshiさん (hig)
2017-06-05 18:53:29
ありがとうございます。たいへん参考になります。

手根中手関節の変形性関節症もあるんですか・・・

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