馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

有茎脂肪腫による空腸絞扼

2017-06-22 | 急性腹症

繁殖雌馬19歳が昼過ぎから疝痛で、夕方4時に来院。

血液検査でも、直腸検査でも、超音波検査でもはっきりした異常はなし。

10リットル輸液する間も強い疝痛はなく、食欲もあったので、帰って行った。

                    -

が、帰ってすぐに痛くなったらしい。転がるほど痛い、とのことで、再来院。

直腸検査で、今度は少し内容がある小腸を触った。

超音波検査でも、膨満した小腸が見えた。

手術したら・・・・

                    -

有茎脂肪腫(写真の下の丸いもの)が空腸に巻きついていた。

空腸60cmほどはすっかり壊死してしまっていた。

腸間膜の血管の走行を確かめて、120cm切除して空腸空腸を端端吻合した。

終わって、11時半。

夜中に前搔きしたらしいが、腹が減ってだったのかもしれない。

今日は元気もよく、食欲もあり、昼過ぎには帰っていた。

                           //////////

花咲いていると草刈りできない・・・・・

 

 

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9 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-06-22 19:56:33
>夜中に前搔きしたらしいが、腹が減ってだったのかもしれない。
 笑ってしまった。
 初回の来院では見逃しちゃったのですか?短時間に悪化したのはなぜでしょ?
 こんなにきれいに治療してもらって、また美味しい青草食べることができて、ホントによかった!19歳というのもすごいし。
 hig先生、ノラニンジンといい、野趣あふれる好みですね。hig先生のところに咲いてよかったね、と言いたい。あ、また草刈からの逃避ですか?!
Unknown (piebald)
2017-06-22 21:07:40
この縫い目は、すぐに食べたものが通過しても大丈夫なのですね。
私が盲腸の手術をしたときは、オナラが出るまで、水も飲ませてもらえませんでした。

お花畑、オラ君は興味ないんでしょうね。
Unknown (はとぽっけ)
2017-06-22 21:19:59
名無しで投稿してしまいました。
<(_ _)>
>はとぽっけさん (hig)
2017-06-23 04:04:56
短時間に悪化したというより、症状の波の中だったのだろうと思います。1回目にこちらに来たときには鎮痛剤もうたなかったのですが、伏臥しただけが痛みの症状でした。

有茎脂肪腫も高齢馬ゆえの疾病です。まだ安心はできませんけど、ひとつの危機は乗り越えました。

園芸種や外来種より、そこらへんに勝手に咲いている花が好きです。つぼみや花をつけている”雑草”を刈り残すのは、全部刈ってしまうより面倒です;笑
>piebaldさん (hig)
2017-06-23 04:08:49
その虫垂炎手術はずいぶん以前ですね?水さえ飲むのも危ないと思うような手術は今はしていないと思います。

そういうと花の匂いを嗅いでいるのを見たことない気がします。敏感な鼻ですからすごく香るでしょうに。
Unknown (はとぽっけ)
2017-06-23 06:49:09
 症状の波も鎮痛剤によりマスクされた症状と同じく、意識して気をつけなきゃ、なのですね。
 フランス菊でしょ?違うかなぁ。帰化植物で、庭に勝手に生えたらもうすごく迷惑で嫌なやつ。
 難しいですよね、残す植物と刈り取る植物の判断基準をほかの人に伝えるのは。どう言っても刈りたい人は刈る方向に結び付けるのだから。
 hig先生が残しているんだから、それでいいのだ~!よそさんの庭のことにいろいろ言うことはないことで。
 今日もさわやかな朝でうれしい。
>はとぽっけさん (hig)
2017-06-23 23:52:50
疝痛時の鎮痛、鎮静剤は気をつけて使わないと、痛みがマスクされ、処置が遅れることがあります。

勝手に生えている感じなので、そうかもしれません。

花が終わったら刈ろうと思います。
Unknown (豆作)
2017-06-24 04:16:18
お疲れ様です。
急性腹症の季節なのでしょうか。
わが町の数少ない重種繁殖牝馬が
先日、回腸捻転で
助けることができず気分を落としております。
昨日は隣町で3歳の盲腸捻転があり
これは、足寄まで運び
吸入麻酔下で手術することができました。
>豆作先生 (hig)
2017-06-24 04:22:39
馬が一番たくさん食べる季節ですから。
きのう、うちには当歳馬の空回腸重積、子馬のロタ腸炎の疝痛、繁殖雌馬の小結腸閉塞?、繁殖雌馬の大結腸変位、仔馬の回腸捻転、が来院しました。そのうち手術すべき3頭を手術し、現在3頭とも入院中です。

盲腸捻転でしたか、珍しいですね。

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