馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

橈骨遠位成長板損傷Salter-Harris 2 型 LCP固定

2017-05-12 | 整形外科

2週齢ほどの子馬が橈骨遠位成長板を損傷した。

左前肢は肢軸異常はなかったのに、外反valgus してしまっている。

Salter-Harris 2型の成長板損傷骨折だ。

外反を直せないか、力を加えてみたが良くなったとは思えなかった。

このタイプの成長板損傷では、開いてしまった側より、押しつぶされてしまった側の成長板の回復が問題になる。

外側にプレートを当てて伸ばせないか考えたのだが・・・・・

コンプレッションホールを使えば、1mm伸ばすことはできる。

しかし、仔馬の成長は速いので、固定している間にもっと成長する。

だから、外側を固定したのでは、結局肢は外反してしまう。

それで、当たり前に内側にLCPを当てて固定した。

プレートスクリューの1本は外側の棘状の骨片へ刺したほうが固定力がある。

しかし、ひょっとすると外側を固定することは、外側の成長板の回復や成長をさまたげるのではないか?と考えて外側はわざと固定しなかった。

皮膚は大きく切開せず、minimally invasive technique で手術した。

外反が治ってきたら、プレートは抜く。

                                      ////////////

白花ヒメコブシ、だったかな。

まだ小さいのに花を咲かせるのはたいしたもんだ。

 

                          

『競馬』 ジャンルのランキング
コメント (6)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 脛骨近位成長板損傷Salter-Ha... | トップ | 側頭骨舌骨関節症 9症例目 »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はとぽっけ)
2017-05-13 06:53:11
 いろいろ考えて、こうなっているんですね。仔馬、がんばれ。
 たくさんの骨が集まって出来ている関節ですが、ほかの骨も同時に痛めるということは多くはないのですか?
 一番下のスクリューは長めを選んだのですか?
 コブシも桜もいっぺんに咲くのは、寒いとこならではですね。いいお花。マグノリアの香りも好き。
 ミニトマトとか~、ヒメコブシとか~、実や花は小ぶりでも、お~きくなるんだよネ!も好きなトマト、実生を待たずに苗植えた!
Unknown (piebald)
2017-05-13 09:38:19
草や葉が生い茂る前は、小さな花々もアピールできる時ですね。こちらは、いつの間にか麦の穂が実る時期となりました。
小さい子達、頑張れ、頑張れ。
>はとぽっけさん (hig)
2017-05-13 18:41:39
当歳馬の腕節も、その遠位で外反してしまうことがあります。破壊力がかかる位置が異なるとそうなるのでしょうね。

一番”下”とは近位でしょうか。このスクリューだけが対側皮質を貫けるので、しっかり到達する長さを選びました。
一番遠位はロッキングスクリューを選んでいます。1本しか骨端に入りませんが、プレートと角度が固定されるので、骨端をしっかり牽引してくれます。

桜より早くコブシが好きで植えましたが、どうもティッシュっぽくて;笑
>piebaldさん (hig)
2017-05-13 18:43:03
ムスカリがあちこちに広がっているようなんですよ。背丈がね。もっと伸びそうで伸びないんですよね。
Unknown (zebra)
2017-05-14 06:43:41
もしこれがSalter-Harris4だったとしても、小骨片をまたぐようなLCP固定というのはあり得ないのでしょうか。
もっともプレートを当てられるようなところが折れているとは限らないわけですが。
2型であれば骨端側に残った骨幹が固定されている状態なわけでして、僅かな可動や成長力が骨幹骨折線にせん断力として働くと思います。
画像だけ見れば骨幹側の骨折もラグスクリューで固定したくなりますが、これがどの程度悪さをするかの判断は経験則なのでしょう。。

>zebraさん (hig)
2017-05-15 04:46:42
成長板を貫いている骨端骨折では、当然剝がれている部分を固定する手術になります。
折れている側で手術することになりますが、インプラントが成長板をまたいでいなければ成長を阻害しないでしょう。

今回のタイプの骨折でも、損傷がひどくて不安定化していたら、外側からもスクリューを入れるか、内側からのプレートスクリューを三角部へ届かせる必要があるでしょうね。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。