馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

結腸右背側変位

2017-09-23 | 急性腹症

昼1時から疝痛だった馬が、夕方になってひどくなり、来院するとの連絡。

6時半に到着。

倒着。馬運車の中で横臥し、苦悶していた。

なんとか起こして診察室へ入れて、鎮静剤を投与したら、立っていられるようなので、超音波検査。

右腹部で肥厚した結腸壁が見えたので、開腹を決断。

PCV44%、乳酸値は6を超えている。

                        -

開腹したら、結腸の水腫性の肥厚がひどい。

しかし、膨満の程度はひどくない。

骨盤曲は頭側へ行っている。

右背側変位のようだが、成書に載っているどちらの図とも違っていた。

術創を切り広げ、結腸を引っ張り出した。

                       -

いつものように骨盤曲を切開し、内容を棄てる。

あとは結腸をおなかの中へ戻し、盲腸との位置関係を正しくして確かめる。

私が考案した方法で胸骨近くへcolopexyした。

                       -

麻酔を切ったのが、8:55

15歳なので吊起帯を着けた。

私は入院厩舎へ輸液を準備しに行った。

覚醒室へ戻ったのが9:40

起きようとしない馬を刺激して立たせたのが10時過ぎ。

馬がしっかりするのを待って、入院厩舎へよろよろ歩いて、すべて終わったのが10:30

                       -

麻酔の研修に来ていた3名の獣医さんはそれから山を越えて帰って行った。

今朝、入院馬は順調。

この夏、最後の実習生2人はバスで帰って行った。

夕方、大学から研修に来ていた獣医さんも帰って行った。

秋だな。

                    

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8 コメント

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Unknown (piebald)
2017-09-23 20:05:34
オラ君は、お友達が帰っちゃった、と感じているんでしょうか?
でも、涼しくなると、ますます元気になるんでしょうね。
Unknown (大学の獣医)
2017-09-23 22:53:59
2週間、センターの皆さんには大変お世話になりました。
一つ一つの症例に向き合う先生方の姿を見て、想うこと、感じることが沢山ありました。私も学生たちにとって、そんな存在になれるように頑張ります。

Who can save “the” colic horse?
大きな宿題です。
>piebaldさん (hig)
2017-09-24 03:36:26
今朝は帰っていく学生さんにかまってほしくて跳んでいきました。もう実習着じゃないと、ね~

元気いっぱいです。
>大学の獣医さん (hig)
2017-09-24 03:46:37
Who can save the colic horse in front of you ?
あなたの目の前にいる”その”苦しんでいる馬を助けられるのは誰だ?
これは過激な問いかもしれませんが、ひょっとしたらヨーロッパの獣医教育認証が求めているのは、そういう姿勢なのかもしれない、と思ったりもします。

ガンバレ!
実馬ならぬ実犬? (shim)
2017-09-24 18:57:40
チラッとではありましたが、運転席越しに拝見して、
その大きさにびっくりしました。
何キロくらい?生まれたての仔馬以上では?
機会があれば、触らせてもらいたいです!
>shimさん (hig)
2017-09-24 19:13:07
35kgですかね。仔馬よりずっと軽いです。顔は仔馬よりデカイかも;笑
Unknown (はとぽっけ)
2017-09-26 21:03:54
 はとぽっけもがんばろ、と、麻酔のおべんきょした。いろいろと難しくもあったけど興味深く、楽しくおべんきょできた!その間に研修の方々はとっくに帰って、hig先生はどこかに講演に行って、オラ君は秋の黄昏に同化していたり。
 研修も講習会もきっと実りあるものかと。今年は栗と林檎は実ったのでしょか?朝夕冷えますね、皆様ご自愛くださいますよう。
 
>はとぽっけさん (hig)
2017-09-28 21:50:16
長野から帰ってきました。北海道が寒いのに驚きました;笑

今年は、栗は木を成長させるため摘果しました。リンゴは剪定のせいか花も少なく、1本しか花が咲かなかったので実はなりませんでした;涙

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