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エラリイ・クイーンの作品(長編・短編)に登場する人物その他の項目を検索する目的で作られたブログです。

リチャード・クイーン

2007年07月15日 | 人物事典(常連)

リチャード・クイーン

エラリイの父親であり、ニューヨーク市警察本部(センター街)の警視である。
エラリイの誕生後、早いうちに妻と死別。男やもめとして、一人息子のエラリイを育てる。

<「お父さん、これまで僕の推理で間違ったことが一度でもありますか?」
 「何万回もある」と苦虫を噛みつぶしたような顔で父は答えた。
 「二十何年間苦労して大学を卒業させた結果がこのザマだ」>()


後に『クイーン警視自身の事件』で知り合った看護婦のジェシー・シャーウッドと再婚。



☆リチャード・クイーン警視の風貌

<リチャードクイーン警視の体格態度のいずれにも特別に目立ったものはなにもなかった。小柄で、しなびて、どちらかというと、温和そうに見える老紳士だった。少し前かがみに歩き、ふさふさとした半白の髪と口ひげ、かげった灰色の目、すんなりした手と完全に調和しているともいえる慎重な物腰をしていた>(井上勇訳『ローマ帽子の謎』)

<その風貌にそなわる柔和な威厳はいかにも並々でなく、こじわを刻んだ老顔を照らし出している微笑はいかにも邪気がなくて、情味があふれ・・・>(井上勇訳『ローマ帽子の謎』)


リチャード・クイーン警視の目立たない風貌は、カメレオンにたとえられることもある。

<小柄で、屈強で、半白の髪をいただき、経験の小じわをたたんで、会社の重役だといっても、夜警だといっても、その他、好きなどんな職業を名のっても、それで通りそうだった。>(井上勇訳『ローマ帽子の謎』)



☆リチャード・クイーン警視の人柄

この変幻自在さは、警視の態度物腰についても同様で、時に応じて、横柄になることも、やさしさやいつくしみを示すことも、いかつい態度に出ることもできた。常に変転し、いつも新しい個性を宿す警視は、しかし根底においては無邪気で、あっさりしていて、世間の邪悪さに汚染されていない、純真な心の持ち主であった。




☆趣味・嗜好

かぎタバコを愛好する。


(Eirakuin_Rika)

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