エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

赤蕎麦の花

2016年10月19日 | ポエム
これから出回る蕎麦が「新蕎麦」なのである。
今の蕎麦が、一番美味い。
蕎麦には、夏新と秋新と新蕎麦がある。
その二つの蕎麦のうち、秋10月下旬から11月に出回る蕎麦を新蕎麦と云うのである。

このルビー色の赤蕎麦も、打った蕎麦は美味い。
だがしかし、白い花の蕎麦より収穫量は少ないから貴重である。
原産地は、ヒマラヤの山奥である。

ヒマラヤの山塊に、抱きかかえられるように赤蕎麦の畑が広がっていると云うのだ。
なんと云う、美しいオマージュであろうか。

秋晴れの一日、ぼくは赤蕎麦の花を探して歩いた。



美しい花である。



ルビー色に輝く花である。
まるで、君のように輝かしい。







「新蕎麦や香り楽しむ一口目」







この花に出会う為に、人は恋する事を止めるのかもしれない。
この花に出会う為に、人は争う事を止めるのかもしれない。

赤蕎麦の花の蕎麦粉。
やはり新蕎麦である。



秘密の花園に出会った、騎士は叫ぶであろう。
嗚呼、君を愛している・・・。
と。

花の下の赤い茎が、一際秀でている。

広い畑を埋め尽くすのは、人の情念なのかもしれない。
赤さ故の、悲哀であり、パトスである。



一人一人が掲げる「たいまつ」でもある。
この世に、光あれと。



     荒 野人
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